海水魚水槽のコケ取り貝特集!プロも信用するコケ取り貝の種類と特徴とは

アクアリウムの美しさを損なう「コケ」。海水水槽でも発生し、その対処に困っている方も多いのではないでしょうか。

ですが、貝の仲間に任せれば、厄介なコケを掃除してくれます

今回は「海水魚水槽で信頼できるコケ取り貝の種類と特徴」について説明します。コケ取り貝を導入して、ラクに美しいマリンアクアリウムを維持しましょう。

海水魚水槽に発生するコケ

海水魚水槽にはいくつかのコケが発生します。

薄茶色で触るとヌルっとした感触がある・通称「茶ゴケ」や、緑色でべったりした緑ゴケや赤ゴケなども生えます。

この3つが代表的ですが、他にももっとフサフサした感じのコケや黒っぽいものなど、様々な種類があります。

どのコケも取り除くのはかなり面倒です。スポンジなどでこすり洗いしても取りきるのは難しく、コケが悩みのタネという方も多いものです。

そんな場合、コケを食べてくれる貝類の導入がオススメです。次の項でオススメの貝類を解説します。

コケ取り貝を導入する時の注意点

コケ取り貝を導入する際に、共通した注意点がいくつかありますので解説します。

水槽にフタをする

貝は水槽の壁面をよじ登ることがあります。

フタがないと、そのまま水槽から外へ逃げ出すこともあります。当然乾いて死んでしまいますので、貝を導入する場合は水槽にフタをしましょう。

コケが無くなったら

ガラス面やケーブル、ライブロックについてしまったコケを掃除してもらうのが目的なわけですから、いつか「水槽内のコケがキレイになくなった」状態になるのが理想ですね。

そうなると喜ばしいことですが、貝にとっては「餌がなくなった!」ということになり、そのまま放置すると貝が餓死する場合もあります。

よく観察してやり、コケがなくなってきたら貝に餌を与える必要があります。その場合は海藻や、植物を食べる熱帯魚用の餌を与えましょう

餌は食べ残しになると水質悪化を招きますので、与えた餌がきちんと食べきれているかをよく観察してください。

貝は一般に夜行性

貝は弱い生き物です。基本的には岩陰に隠れています。素早く動くこともできないので、暗くなってから活動をしています。ですから「貝がせっせと掃除をしているところを見たい」と思っても、しばらく慣れるまで時間がかかります。

水槽の環境に慣れてくれば明るい状態でもコケを食べる姿が見られるでしょう。

貝を食べる生体とは一緒に飼育できない

当然ですが、貝を食べる生体…ヒトデなどと一緒に飼育すると食べられてしまいます。

コケを食べてくれる貝6選

シッタカガイ

(海水魚)貝 シッタカ貝(バテイラ) Sサイズ コケの掃除(2匹) 北海道・九州航空便要保温

「バテイラ(馬蹄螺)」とも呼ばれる、コケ掃除では有名な貝です。三角錐の形が三角帽子のようで可愛らしいですね。

コケ取り能力ナンバーワンで、コストも安価なのでオススメです。主にガラス面を綺麗にしてくれます。大型海藻の表面についたコケも食べます。

シッタカガイは明るいところでも活動するので、ちまちまと動き回る様子を観察しやすい貝です。

貝のサイズは最大で4cmくらい、色が地味なので悪目立ちすることなく、水槽内でせっせとコケを食べてくれます。

ハナビラタカラガイ

(海水魚)貝 ハナビラタカラガイ(3匹) 北海道・九州航空便要保温

白くてツルンとした外観が可愛らしい貝です。サイズも最大で3mと、ホワイトカラーで女性にとても人気のある貝です。

「タカラガイ」と言えば昔の日本では貨幣として使われていたほどの美しい貝ですから、水槽内の美観を損ねることがありません。ただ、本体?は貝殻の中に隠れています。コケを食べるときは本体を外へ出して活動します。

主にライブロックについたコケを食べてくれます。ライブロックはスポンジなどでこすり洗いしづらいですから、重宝する貝です。ただ、ホヤ類も食べてしまうため、ライブロックにホヤが付着している場合は注意しましょう。

夜行性のため、夜になるとせっせとコケの掃除を始めます。

キイロタカラガイ

(海水魚)貝 キイロタカラガイ(3匹) 北海道・九州航空便要保温

ハナビラタカラガイと外観が似ていますが、こちらのほうが白味が強く、背中にラインがないのが特徴です。キイロタカラガイもライブロックについたコケを食べてくれます

カンギクガイ

(海水魚)貝 カンギクガイ Sサイズ(3匹) 北海道・九州航空便要保温

サザエの近縁種です。見た目が小さな小石のようですから、目立つ貝はちょっとという方にオススメです。

シッタカガイは大きくなるとサンゴにくっついて倒してしまうことがあるのですが、カンギクガイは小さいのでそういった心配はありません。

偏食せず、いろいろな種類のコケを食べる性質があるため、オールマイティーに活躍してくれます。「他のコケ取り貝を導入しているが、このコケは食べてくれないのか」という場合にカンギクガイを導入すると食べてくれるかもしれません。

動きが比較的ゆっくりなので、コケを掃除するスピードもゆっくりです。「早くコケを食べてもらいたい!」という場合は個体数を多めに投入する必要がありますが、コケを食べつくしたあとの餌も用意する必要がありますのでご注意ください。

タツナミガイ

(海水魚)ウミウシ タツナミガイ Sサイズ(1匹) 北海道・九州航空便要保温

タツナミガイはウミウシ(アメフラシ)の仲間です。

最大で30㎝ほどになる生き物なので、大きくなっても飼育しきれるかどうかの判断が必要となります。

ライブロックのもやもやコケを綺麗にする力は最強です。ただし大きいため死んでしまった時に水槽にダメージがありますので、毎日元気にしているか確認してあげましょう。

ヤドカリ

(海水魚)ヤドカリ ヤドカリミックス Mサイズ(3匹) 北海道・九州航空便要保温

生物としてはかなり有名な部類のヤドカリ。

ヤドカリは植物を食べて生きているので、水槽内のコケも食べてくれます。特にライブロックに生えた藻類を好んで食べてくれます。

ただしサイズが大きくなると、シッタカ貝などを餌として食べてしまうので注意が必要です。

まとめ:貝を導入して海水水槽のコケを掃除してもらおう!

掃除が厄介なコケですが、貝に任せれば少しずつではありますがコケを除去してくれるので本当に助かりますね。

小さめのものから導入してみてはいかがでしょうか。

コケのない、美しいマリンアクアリウムを目指しましょう!

 

 

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