夏の熱帯魚水槽の管理方法!ボトルアクアリウムや小型水槽は要注意です

年々日本の夏は酷暑になってきています。アクアリストが毎年夏に頭を悩ませるのは「水槽の水温管理」です。特に小さなボトルアクアリウムや小型水槽では、適切な水槽用のクーラーが見つからずに苦労することが多いですが夏の水温管理には、以下のような方法があります。

  • 24時間室内用のエアコンや水槽用のクーラーで管理
  • 毎日水換えを行う
  • 夏だけいつもより大きな水槽で飼育する
  • 直射日光を避ける

それぞれどのようなやり方なのか、またメリットやデメリットなどについてこれからお話していきます。

熱帯魚水槽が上手に夏を乗り切るポイントとは?

夏になるとニュースで気温が前年度よりも上昇、なんて言葉をここ数年よく耳にします。熱帯など水温が高い地域に生息している熱帯魚でも、35度を超えると人間と同じように体調を崩し死んでしまうこともあります。

また水温が上がると餌の食べ残しやフンが腐りやすくなり、水質悪化が早まるというデメリットもあるんです。

60cm以上の大きな水槽なら、水槽用のクーラーを使うなどして水温を管理しやすいですが、ボトルアクアリウムや30cm以下の小型水槽だと、適切なサイズの水槽用クーラーが見つけにくいため、水温管理が難しく頭を悩ませているアクアリストは多いです。

ボトルアクアリウムや小型水槽の夏の水温管理や水質維持に関しては、以下のような方法で対処することが可能です。

夏の暑さを乗り切る方法4つ

今回ご紹介する方法は、大型水槽でも適応できますがどちらかというとボトルアクアリウムや小型水槽で行うほうが効果が高いです。

どの方法もやや手間がかかる方法ですが、大切な生き物の命を守るためにも、夏の水温や水質管理はしっかりと行わなければなりません

24時間エアコンで室温管理

基本的にどのサイズの水槽でも外気温や室温の影響で、水温が変動します。特に水量が少ないボトルアクアリウムや、30cm以下の小型水槽は室温の影響をモロに受けます。

しかも困ったことに、小型水槽の水温を管理できるような適切なサイズの水槽用クーラーが付けられないケースも多いです。そんなときは、電気代がかかってしまいますが、24時間クーラーで室温を一定に保って、水槽内の水温が高くならないよう管理するのが一番です。

毎日水換えをする

中型~大型の水槽はフィルターを付けて使用していることがほとんどですが、ボトルアクアリウムはフィルターを付けることができません。また小型水槽の場合フィルターを付けることができても、パワー不足だったり、サイズや形によっては適切なフィルターがないことも多いです。

水槽内に水流がない場合は、水がよどんでしまって汚れやすくなります。特に水流がないボトルアクアリウムでは、水温が高くなることで水が腐敗しやすくなるんです。水の腐敗を防ぐためにも、夏場は可能なかぎり水換えの回数を多くすることが望ましいです。

頻繁にというとどれくらい?と疑問がわくかもしれませんが、夏はできれば毎日水換えを行いましょう。毎日水換えを行う場合は、いつもの水換えの量より少な目でも構いません。

夏場だけ30センチ以上の水槽に移し魚や水草を管理する

ボトルアクアリウムや小型水槽でどうしても水温が上昇しすぎる場合には、夏場だけ30cm以上の水槽に移して飼育するという方法もあります。

水槽のサイズが大きくなれば、使用する水量も必然的に上がっていくので、水温の上昇が小さなボトルや小型水槽と比べて比較的緩やかになるためです。

水温の上昇が緩やかになることで、水質悪化が早まるのを防ぎやすくなります。

秋口になって涼しくなったころに、ボトルアクアリウムや小型水槽に戻してあげましょう。もちろん、スペース的・メンテナンス的に問題がなければそのまま大きな水槽で飼育してもOKです。

直射日光を避ける

ボトルアクアリウムや水槽を窓際に置いている方は多いですが、夏場は室内でも極力直射日光は避けましょう。メダカのように日光が必要な生き物の場合でも、レースのカーテンを1枚間に挟むだけで日差しが和らぎます。

レースのカーテンなどで日差しを和らげることで、水温の上昇を緩やかにしてあげることが可能です。

長時間直射日光を当てていると水温が急上昇してしまうだけでなく、コケが発生する原因にもなってしまいます。また日陰を作ったりひざしを和らげるものがない場合は、午後から日陰になるような場所に移動するといった方法でも水温の急上昇を防ぎやすいです。

まだまだある夏の熱帯魚水槽の水温管理法!

水温管理は今ご紹介したものだけでなく、水槽用クーラーを使用するという方法もあります。水槽用クーラーを使用するためには、まず本体を購入するための費用がかかりますし、設置する場所も必要になります。電気代もかかりますが一番手間がかからない水温管理方法でしょう

ボトルでは難しいですが、水槽なら扇風機のような羽が回るファンタイプのものなら、クリップ式で取り付けることができる場合があります。しかしファンタイプは水面に風を当てて水温を下げるので、水温の下げ幅が狭いです。

 

冷却用のファンに関しては、こちらの記事を参考にしてください。

 

ボトルアクアリウムの場合は、専用のクーラーは販売されていないため、水温管理は水槽用クーラー以外の方法を考えなければなりません。

水槽用クーラーを使用しない水温管理方法は色々あるので、自宅の飼育環境に合わせた水温管理を行うことで、急な水質悪化を防ぎやすくなります。

 

今回ご紹介した方法以外の、夏の熱帯魚水槽の水温管理法については、こちらの記事で解説しています。

まとめ:熱帯魚水槽の環境に合った暑さ対策で暑さを乗り切ろう

夏の水質・水温管理を間違えると大切な生き物の命を奪ってしまう事になりかねません。水温が上昇していくと、水質悪化が早まってしまうため、適切な温度管理が必要になります。 

特にボトルアクアリウムや小型水槽などのサイズの小さな容器は、外気温によって水温が上昇しやすいため注意が必要です。

夏の水温管理方法はさまざまなものが広まっていますが、自宅の環境や水槽のサイズに合わせた方法で行いましょう。水槽に合わない方法を行うと、水温管理がきちんとできないだけでなく、水質の悪化を早めてしまい大切な生き物を死なせてしまう可能性が高くなります。

適切な管理方法で、夏の暑さを乗り切りましょう!

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