皆さんは自分の水槽をアマゾン川のようなレイアウトにしたいと思ったことはありませんか?
アマゾン川といえば、多種多様な熱帯魚・水草が生息しており、アクアリウムが趣味の人にとっては憧れの場所でもあると思います。
そこで今回は60cm水槽を用いて、アマゾンに生息する熱帯魚や水草を中心にレイアウトを再現したいと思います。
アマゾン川を再現するのに準備するもの
まずは今回レイアウトするにあたって、必要かつおすすめなアイテムを紹介します。
水槽用ヒーターや外部フィルター等は準備してある前提で紹介します。
60㎝ガラス水槽
今回は60㎝ガラス水槽を使用します。
オールガラスの水槽を使用すれば、よりスタイリッシュに見えるのでオススメです。
底砂
底砂の種類は、熱帯魚に合うものなら基本的に何でも良いです。今回はこちらの砂ではなく、大磯砂でレイアウトします。
上記に紹介したアマゾン川源流の白砂を使用すれば、より雰囲気が出ると思います。
流木
流木はアマゾン川の再現には欠かすことのできないレイアウトアイテムです。
実際に形や大きさ、色等を見て確かめてから購入することをオススメします。
個人的には、細かく枝分かれしているほうが自然味があって再現に向いている気がします!
石、岩
石も水槽レイアウトには欠かせません。
岩肌を見せてかっこよくレイアウトするのも良いですし、流木の土台にする等の役割もあります。
今回のレイアウトで導入した熱帯魚
今回導入した熱帯魚の紹介をします。
カージナルテトラ
カージナルテトラはネオンテトラよりも発色が派手めな熱帯魚で、大きさは4cmほどです。水槽内が暗めだったり、草丈のある水草水槽の中では体色が映えて迫力があります。
群泳する熱帯魚なので5匹以上で飼育したほうが落ち着くようです。
レッドファントムテトラ
レッドファントムテトラは、赤~オレンジがかったボディに黒いスポットが目立つ種類で、水草水槽とも相性が良いです。ボディの赤みが強いものは「レッドファントムテトラ・ルブラ」などの別名で販売されていることもあります。
飼育しやすい品種ですが白点病にかかりやすい傾向があるので、購入直後はしっかりとトリートメントを行いましょう。
ラミーノーズテトラ
ラミーノーズテトラは頭部の赤と尾ひれの白・黒模様が特徴滴で、飼育環境が合わなかったり、体調が悪いと顔色が悪くなるので状態がとても分かりやすいです。
大きさは5cmほどで、ネオンテトラのような一回り小さな熱帯魚との混泳も可能です。
飼育しやすい品種ですが白点病にかかりやすいという特徴があるので、水質管理や熱帯魚のストレスなどに注意しましょう。
コリドラス・パレアタス
コリドラスは底を這って泳ぐ熱帯魚で水槽のお掃除屋さんとも呼ばれています。
他の熱帯魚が食べ残して底に落ちたエサを食べてくれるので、水が汚れるのを防ぐ役割があります。
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今回の再現で使用した水草
アマゾンソード
ロゼット型のアマゾンソードは熱帯魚の産卵床にもなる水草で、流通量も多くホームセンターの熱帯魚コーナーや、アクアショップで入手することが可能です。
CO2添加不要で育てやすいため、アクアリウム初心者向けの水草としてよく紹介されています。アマゾン原産の水草です。
アヌビアス・ナナ
アヌビアス・ナナは初心者でも育てやすく、アクアリウム上級者でも水槽レイアウトで使用する定番の水草です。ロゼットタイプの水草で、根を土の中に張らずに岩や流木に活着して育ち、CO2不要、後景草の影になるような光の弱い所でも育ちます。
ピグミーチェーンサジタリア
ピグミーチェーンサジタリアはそれほど強い光を必要とせず、CO2添加なしでも育てることができるので、アクアリウム初心者におすすめの水草です。
アマゾンチドメグサ
アマゾンチドメグサは「ブラジリアン・ペニウォート」という別名のある中景向きの水草ですが、元々は浮遊性の水草なので浮力が強いです。
独特なコインに近い形状の葉を持ち、水槽レイアウトのアクセントとしてよく利用されています。
ミクロソリウム・プテロプス
ミクロソリウム・プテロプスはCO2添加なしで育てることができ、成長速度は比較的ゆっくりしています。また根の通水性が悪かったり、水温が28℃以上になると「シダ病」になることも多いので、底砂に植え込むときや水温には注意が必要です。
南米ウィローモス
南米ウィローモスは流木や岩影など、日陰になってしまうような場所でも育つことのできる「陰性植物」で、CO2はなくても育ちますが、よりきれいな色で育てたい・増やしたいと思うのであれば、CO2の添加をしたほうがきれいに育ち、成長もはやくなります。
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アマゾン川を再現するレイアウトを実演してみました!
それでは紹介したもので実際にレイアウトをします。
1.石を置く
まずは土台となる石を水槽内に配置します。
色や質感が似ているものを使用するとレイアウトに統一感が出ます。
今回は底砂を大磯砂にすることで統一感が生まれていますね。
2.流木を配置する
土台として配置した石の上に流木をレイアウトします。
どこにどの水草を植えるのか考えながらレイアウトするのがポイントです。
流木は、アマゾン川の雰囲気を大きく左右するアイテムですので、ちょっと力を入れてレイアウトしましょう!
形状はお好みですが、ある程度枝分かれしているタイプの流木を使用すると、アマゾン感を高められます!
3.水草をレイアウトする
先程の流木の土台に水草をレイアウトします。
背の高い水草は奥にレイアウトしましょう。真ん中に魚が泳ぐスペースを作ってあげると、魚にも良い環境のレイアウトができます。
アマゾンですので、アマゾンソードをみっちり植えてみました!
アマゾン原産の水草だけですべてレイアウトしようとすると、なかなか、大変ですので今回はスタンダードな水草のアヌビアス・ナナなども加えました!
おまけ:アマゾン川の再現にマジックリーフは使ったほうが良いのか?
アマゾン川と言えば、茶から黒っぽい独特の水色を思い出される方もいるのではないでしょうか。そんな水色を水質と共に再現できちゃうアイテムがマジックリーフです。
マジックリーフは、水の色を黒くする効果のある、モモタマナの木の葉です。別名『トロピカルアーモンド』『アンブレラリーフ』『ドクターリーフ』として販売されています。
マジックリーフにより色が黒くなった水をブラックウォーターと呼びます。タンニンが豊富に含まれており、水質を弱酸性にするだけでなく、殺菌効果もあります。
熱帯魚が好む水質をつくり出すことができます。
ただ、殺菌効果は水槽に必要なバクテリア(硝化菌)にも効力があるので注意しましょう!バクテリアの活性が下がります。
必須というわけではありません。熱帯魚(コリドラスなど)の繁殖を狙っている方や、雰囲気を忠実に再現したい場合は使用してみましょう!
まとめ
今回はアマゾン川を再現する水槽レイアウトを行いましたが、いかがだったでしょうか?
意外と良く知っている熱帯魚が南米原産なので、底までいつもの水草レイアウトと変わり映えはしませんでしたが、コンセプトを決めてレイアウトすることはとても楽しいので是非やってみてください!!
それではより良いアクアリウムライフを!!
水槽のプロが所属するサイト運営チームです。
淡水魚・海水魚・水槽設備やレイアウトのことまで、アクアリウムに関する情報を発信していきます!
今、南米縛りで水槽を使っているのですがアマゾン川流域もしくは南米原産の淡水エビってどんなのが居ますか?
南米縛りでしたら、南米産のスジエビが良いかと思います。
しかしなかなかに入手困難なので、オトシンクルスとコリドラスで代用するのもよいと考えています。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございます
どこがアマゾン再現なんだ。。百歩譲ってせめて水草ぐらいは南米産縛りしてほしかった。見て損した。
ご指摘いただきありがとうございます。
コメントいただいた通りにアマゾンの雰囲気は薄いです。
コンセプトとして、どなたでも手に入りやすい・育成しやすい水草や素材で作成いたしました。
よりよく見えるレイアウト方法が掲載できるよう、今後とも精進してまいります。