トロピカ-初心者向けアクアリウム、熱帯魚水槽、金魚、メンテナンスの情報メディア

フォローする

金魚が痩せた!病気?金魚のお腹がガリガリになってしまった時の対処法!

餌をきちんとあげているはずの金魚が痩せてしまう原因は、主に以下に示す3点が挙げられます。

  • 病気
  • 餌を取ることが下手
  • 水温・水質が不適切

金魚は大食漢な一方で、消化不良を起こしやすい一面があるので、給餌量や給餌方法に注意が必要です。また、水温や水質などの外部環境や金魚の個体差に起因するものもあるため、何が原因か特定することが重要です。

ここでは、金魚が痩せてしまう原因と、その対処法について解説していきます。

金魚が痩せる原因

消化不良・内臓疾患(病気)

金魚が痩せる原因としてまず挙げられることが、消化不良や内臓疾患などの病気です。金魚は消化器官があまり発達していないこともあり、消化不良を起こしやすい魚種です。消化不良を起こしてしまうと、餌の栄養をうまく消化・吸収することができず、次第に痩せてしまいます。

さらに、消化不良を起こすと体力ならびに免疫力が低下し、病気にかかりやすくなるので注意が必要です。特に、嫌気性細菌である「エロモナス菌(エロモナス・ハイドロフィラ)」は腸から感染しやすく、同病原細菌に感染すると「松かさ病」や「ポップアイ」といった病気になります。

感染当初は普段と変わりなく見えても、金魚の体内で病原細菌が増殖するとともに、その細菌が生成した毒性物質によって腸を中心として体組織の壊死が進みます。

その結果、松かさ病など目に見える形で病状が出てくる頃になると、内臓が致命的な損傷を受けていて回復が困難なことが珍しくありません。消化器系の内臓疾患はフンの状態に反映させるので、日頃からよく観察することが重要です。

餌を食べるのが苦手

金魚にも色々な個性があり、中には餌を口に入れる行動が下手な個体もいます。それは、ランチュウや琉金などの丸っこい種類だけでなく、和金タイプの種類にも見られます。

そのような個体を、餌を普通に食べられる他の金魚たちと一緒に飼育すると、餌を取られて痩せてしまいます。餌をうまく取れていない個体に気づかずに放置しているとますます衰弱してしまうので、給餌の際はすべての個体に餌が行き渡っているかどうか、よく観察しておきましょう。

水温・水質が合わない

水温が適温から外れていたり、変動が激しい、またはpHなどの水質が適切な状態でないと、ストレスを感じたり体力をより多く消耗し、痩せてしまうことがあります。

金魚は幅広い水温に適応できますが、水温が低いと代謝が低下して餌をあまり食べなくなります。また、水温が高すぎても衰弱してしまうので、温調機器を使用しないで飼育している場合は、飼育容器の設置場所などに気を付けてください。

それに付随して、季節によって給餌方法を変更し、体力をつけさせる時期とそうでない時期とで、メリハリをつける必要があります。そして、水温の急激な変化は金魚にかかわらず、観賞魚の体力を削ぐ結果になるので注意してください。

さらに、pHなどの水質に関しても金魚は適応力が高いのですが、言うまでもなく限度があります。金魚にとって適切なpHは中性付近なので、あまりにも酸性側やアルカリ性側に偏らないよう、環境の管理はしっかりと行ってください。

金魚が痩せた時の対処法

アカムシを与える

キョーリン 冷凍クリーン赤虫 1枚

アカムシとは観賞魚用の代表的な生餌の1種で、正体はユスリカの幼虫です。名前の通り全身が赤く細長い体をしており、殺菌・消毒して冷凍されたもの(冷凍アカムシ)が主に流通しています。

生餌は観賞魚にとって嗜好性が強いために食いつきが良く、タンパク質や脂質を中心に栄養価が高いので、体力をつけさせたい時には最適なものです。人工飼料とは異なり消化にも良いため、痩せて弱っている時にも安心して与えられる点もポイントです。

しかし、人工飼料と比較すると水を汚しやすいので、食べ残しが出ないように与える必要があります。万一、食べ残しが出てしまった時は、網で掬うなどして可能な限り除去しておくと良いでしょう。

隔離・塩水浴で様子を見る

痩せたことによる衰弱がみられる場合は、その個体を隔離したうえで塩水浴を行うことも効果的です。

塩水浴とは、金魚の細胞に含まれる塩分濃度と同程度の濃度の塩水に泳がせることで、浸透圧調節を補助して体力の回復を図る手法です。金魚を含む多くの淡水魚の場合、0.5%の濃度の塩水に泳がせることが一般的です。

隔離することで、その個体はじっくりと餌を食べることが可能ですし、フンの状態を確認しやすくなります。ただし、塩水は傷みやすいため、いつも以上に水質に注意しないと、かえって金魚を弱らせてしまう危険があるので気を付けてください。

水温・水質を合わせる

温調機器を使用しないで飼育する場合は、飼育容器の設置場所を考慮する必要があります。金魚が生存できる水温の範囲は1~35℃程度と言われているので、その範囲を外れてしまうような場所(夏場に直射日光が当たる所など)は、設置場所として不適です。

また、冬場に水温が5℃を下回るような環境では冬眠させる必要があります。金魚の冬眠には青水(グリーンウォーター)がほぼ必須なので、それを用意したくないのであれば、ヒーターを用意して通年で20℃以上に保温した方が良いでしょう。

そして、水温の急変は金魚に限らず厳禁です。1日に2℃を超えるほどの変化があると衰弱してしまうことが多いので、温調機器を導入するなり水量を確保するなりして、変動の幅を抑えてください。

それから、一般的にpHは飼育し続けていると発生する硝酸塩により低下していくため、金魚にとってストレスになる前に水換えで対応する必要があります。

水温と水質が合っていないと金魚がストレスを感じ、拒食や消化不良といった症状が出やすくなってしまいます。さらに、それらに伴って免疫力が低下すると、各種魚病にり患しやすくなってしまうので注意してください。

まとめ:金魚が痩せた!病気?金魚のお腹がガリガリになってしまった時の対処法!

餌をあげているはずの金魚が痩せてしまう原因は、主に病気・金魚の個性・外部環境の不一致の3点が考えられます。

金魚は餌を多く要求する一方で、消化不良を起こしやすい性質があるので、給餌量や給餌方法には気を付ける必要があります。また、水温や水質が不適切な状態になっていることでも痩せやすくなってしまうため、環境の維持管理はしっかりと行ってください。

そして、複数の金魚を同一の容器で飼育している場合は、餌がきちんと行き渡っているかどうか確認することが重要です。

金魚が痩せてしまった時は、栄養価が高い生餌を与えることがおすすめです。ただ、餌を取ることが下手な個体をそのままにしておくと生餌も効果が薄いので、餌を取るのが下手なグループとそうでないグループとで、分けて飼育することも考慮してください。