水槽の水換えは面倒ですが、水槽管理をする上ではかかせない作業となります。
なぜなら、水槽の水換えをすることで水槽内の水質を整え、飼育魚や水草、サンゴをより健康に飼育することができるからです。
しかし、水槽の水換えは適正におこなわなければ逆効果になることがあるのをご存知でしょうか。
とくに、水槽には水換えをしてはいけないタイミングがあります。
水換えNGなタイミングを解説していきます!
水換えしてはいけないタイミングを動画で知る!
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水槽の水換えしてはいけないタイミングや理由を音声付きでわかりやすく解説しています!
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これをやると逆効果!! 水換えのタイミング失敗例
一般的に水槽管理をする上で、多くの水換えは良い効果を出します。
しかし、ごく一部での水換えは逆効果になるため気を付けなければなりません。
ここでは、水換えの失敗例についていくつかご紹介していきます。
薬浴している場合について
魚病薬を使い薬浴している場合は、頻繁に水換えをすると逆効果となります。
まず第一に、魚病薬は説明書に書いてある通りの使い方をしなければ、正しい効果を得ることができません。
魚が病気になり衰弱している時は、魚病薬を使用した後もじっとしていられなくなり、ついつい新しい水が良いだろうと思い込み、水換えを頻繁にしてしまうかもしれません。
しかし、こういった過剰な行動は魚の体力を奪い、治療の効果を弱めてしまう行動にとなるため、注意しましょう。
ただし、薬浴の水量が少ない場合や、水を汚しやすい生体の場合はその限りではありません。アンモニアが溜まらないように、適宜、水換えで水質を維持しましょう。
新しい魚をお迎えした時について
水槽に新しい魚を購入しお迎えし、放したとします。
新しい魚の立場に立ってみれば、環境に適応するため心身ともに戸惑っている状況です。
そんななか、水槽に放した直後に水換えをしてしまうと、水質や水温の変化に体がついていきにくくなり、病気を発症してしまいやすくなります。
この場合の水換えするタイミングは、新しく魚を迎えた後で無く、新しく魚を迎える前に水換えをして水槽を良好な状態にしてからお魚を導入することをおすすめいたします。
ろ過器を洗浄した場合について
水槽のろ過器を分解し洗浄した場合は、できるだけ水換えを控えることをおすすめします。
ろ過器を洗浄すると、一時的に水槽内のバクテリアが減少するため水質に影響が出ることが予想されます。
そんな時に、水槽の水換えまで同時進行で行ってしまうと、水質が大幅に変動してしまい水槽内の生体に悪影響が出てしまう可能性があります。
わたしのおすすめは、1か月に1回~2回水換えを定期的におこない、ろ過器の洗浄をする際は水換えをしないことにしています。
少しでも、水質に影響がでないで生体にダメージが出ないようにするのも、水槽管理の基本です。
では次に、水槽を確認し水換えの必要性を感じるタイミングについて解説していきます。
水槽の水換えをするタイミングについて
水槽の状態をみて水換えをすることは、経験が必要で難しいものです。
そのため、定期的に定量の水換えが基本とされていますが、ここでは水槽を確認し水換えをするタイミングをつかむ方法について解説します。
油膜が出ている
油膜が出ている場合は、水槽内が豊栄養水となりpHが低くなり有機物が蓄積している場合があるため、わたしは水換えをするタイミングと判断しています。
油膜が出ている水槽は、どことなく水がトロンとしているように感じますが、水換え後はスッキリシャープになる印象です。
油膜が出ていると、水槽内に入り込む光を遮られたり景観が悪くなるため、なるべく油膜は出ないように対策することも、水槽管理を上手にする上では重要です。
魚の動きが鈍い
餌の食いつきが悪かったり、魚の泳ぎが普段俊敏なのにどことなく全体的にボーっと泳いでいるように感じる場合はpHが低下している場合があります。
このような場合は、ろ過器が正常に作動しているか確認してから水換えをするようにしています。
水換えをしてpHを上げることで、水槽の魚が回復し元気に泳ぎだすことがあります。
とくに、生き餌を与えて水が汚れやすいアロワナなどは、pHが低くなると泳ぎが悪くなったり、体色が褪せることがあります。
こんな時は、水換えをしてpHを上げて回復させましょう。
水が黄ばんでいる
水槽の水が黄ばんでいる多くの原因は、餌を与えることで残餌や糞が発生し水槽内が豊栄養水となってしまったことが原因です。
ろ過器内に活性炭を入れて水の黄ばみを取っても良いですが、水換えをしてから活性炭を入れると相乗効果でさらに水が綺麗になりますのでおすすめです。
水が黄ばんでいるということは有機物が蓄積しているためpHが下がっていることが予想されますので、水換えも非常に効果的というわけです。
コケが多く発生している
水槽にコケが発生している場合に、水槽内に余分な栄養が蓄積しているために発生しています。
そんなときは、水槽内の余分な栄養を水換えして減らしていくことで、コケの発生を抑制することができます。
また、アオコが発生した場合も水換えをしてアオコの濃度を薄めてから、アオコ除去剤を投与する、または殺菌筒を設置すると効果的です。
まとめ: こんな時は水換えしてはいけない?!水槽状態を見てタイミングを決めよう!
わたしがおすすめする、水換えをしてはいけないタイミングと、水槽の状態を見て水換えをするタイミングについて解説しました。
水換えをすると水槽の状態が必ず上がると思っている人もいるかもしれませんが、タイミングを誤ると逆効果にあることを覚えておきましょう。
それでも、水槽は水換え無しで管理することはなかなか困難なので、日々水槽内を観察しながら良き換えペース、ろ過フィルターの清掃ペースを掴み水槽管理をしていきましょう。
それでは、素敵なアクアリウムライフをお過ごしください!
熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
アクアリウム専門のYouTubeチャンネル『アクアリウム大学』も配信中!
よろしくお願いいたします!
はじめまして、新しく外部フィルターに交換したいのですが、今までのフィルターを、外して新しい、フィルターをすぐに交換しても大丈夫ですか?
ろ過材もすべて一新するのは危険です。
2つ方法があります。
1つは、新しい外部フィルター内のろ過材にバクテリアを定着させるために、既存外部フィルターと、新外部フィルターの2台体制で運用し、2週間程度経過したら新外部フィルターだけで運用しましょう。
もう1つは、新外部フィルターのろ過材の半分から3分の1は既存外部フィルターのろ過材を混ぜて使用しましょう。
2つに共通することは、バクテリアを極端に減らさないで運用できるようにするというこです。
買ってきたメダカが1〜2週間で死ぬことが多いです。クロメダカは比較的死なないのですがヒメダカ、白メダカ、楊貴妃とかが早く死んでしまいます。カルキ抜き、水合わせはしてから入れてます。原因は何が考えられますか?
白メダカ、ヒメダカ、楊貴妃などは、改良品種のため、黒メダカと比較しやや弱いのも事実です。
わたしのおすすめとして、
お店で2週間以上元気に餌を食べている元気な個体を購入する
名の知れているメダカ専門店または、熱帯魚専門店などしっかり管理が行き届いている個体を購入することです。