アクアリウム開始直後はこまめに水換えなどを行っていても、元々性格がずぼらだったり、仕事が忙しくてずぼらな管理になってしまうと、水槽内の環境を悪化させてしまいがちですよね。
そしてこれからアクアリウムを始めようという方の中には、水質や機器の管理が細かく大変そう、というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
私も仕事が忙しいと、ついついメンテナンスを後回しにしてしまいがちですが、そんなときでも次の水質管理ポイントを押えることでアクアリウムを運用しやすくなりますよ。
- 2日に1回以上の給餌と機器の作動確認
- 餌の回数を減らすなら高栄養な餌を与える
- 自動給水機で足し水を効率化
- 月に1度の本格的メンテナンス
今回は60cmで水草のある淡水魚水槽を基準に、最低限行なうべきアクアリウムの管理についてお話ししていきます。
最低限やるべきアクアリウムの管理とは!
アクアリウム開始直後は、これからの素敵なアクアライフを想像してこまめに水質チェックや水換えなどを行なう人がほとんどですよね。
でも仕事などが忙しくついつい水槽メンテナンスなどが後回しになって、ずぼらな管理になってしまったり、元々のずぼらな性格が出て水換えなどのペースが落ちて、飼育環境が悪化してしまうことも多いです。
これからアクアリウムを始めようと思っている方のなかには、水質チェックはもちろんですが、使用しているろ過機やヒーターなどの機器の設定なども細かく設定したり、管理しなければならないという難しいイメージを持っていませんか?
しかし実際には、簡単に水槽を維持管理する最低限のポイントを押えておくことで、難しい設定など必要なく長期間の水槽運用が可能になるんです。
これから標準的な水草のある淡水魚水槽を例に、最低限行なうべきアクアリウムの管理ポイントについてお話ししていきます。
ポイント1:2日に1回以上は給餌、機器作動確認
まず餌やりですが、魚やエビ類などの生き物への給餌は、1日1回以上ではなく「2日に1回以上」にします。毎日の餌やりだと、水槽内に溜まる餌の食べ残しやフンなどが増え、掃除の頻度が上がってしまうためです。
基本的には2日に1度以上の回数であれば、生体が痩せる心配はありません。
そして餌やりのときに、水槽周りの機器がきちんと稼働しているかを確認しておきましょう。ろ過器が壊れれば水質悪化が早まってしまいますし、ヒーターが像故障していると誤作動を起こし水温が急上昇して、水温が40℃を超えていたなんてこともたまに聞きます。
機器の故障は生体の命にかかわることが多いので、餌やりのときに異音はしないか、動きが遅くなっていたり流水量が少ないかなどチェックします。そしておかしいなと思ったらメンテナンスを行って、必要に応じて機器本体やフィルターなどの付属品の買い替えを行いましょう。
水槽管理のチェックポイントについては、こちらの記事で確認してくださいね。
餌の回数を減らすなら高栄養な餌を与えよう
餌の回数を減らすということは、体内に取り込む栄養素も必然的に少なくなってしまいます。そのため給餌の回数を減らすのであれば、いつも与えている餌よりも栄養化の高い餌を選びましょう。
東京アクアガーデンでは高たんぱくな餌を適量与えていますが、市販品でおすすめなのは「おとひめ B2 100g」です。
こちらの餌はメダカやグッピーなどの小型の魚におすすめ。水中で形崩れしにくく、高たんぱくで魚の食いつきもよいですよ。
魚の状態によっては餌を与えないほうがよいこともあります。
こちらの記事で断食させた方がよいケースについて、詳しく記載しているのでこちらの記事もご覧ください。
ポイント2:1週間に1回は、水位確認
水は常温でコップなどに入れて放置していても蒸発しますが、熱帯魚水槽の水は水温が26℃前後と高めになっているため、通常よりも蒸発しやすいです。
飼育水が蒸発してしまうことで、水に溶け込んでいる成分の濃度が濃くなっていきます。水分だけが抜けてしまうことで、硝酸塩や栄養素が濃縮されてしまうのでpHが傾き、富栄養化が進んでしまいコケが生えやすくなるんです。その結果、知らず知らずのうちに水質悪化を早めてしまう環境を作り出してしまいます。
そのため週に1度は水槽内の水位を確認して、水が蒸発して減っているなら足し水を行いましょう。
足し水を効率化するなら自動給水機
毎回水位を確認して足し水をするのが面倒と思っていませんか?
足し水の効率化を考えるのであれば、「自動給水器」を使うのが楽ちんなのですすめですよ。しかし水槽のフタをすることで飼育水の蒸発はある程度防げるので、飼育している環境に合わせて給水機を使用しましょう。
給水機のおすすめはニッソーの「自動給水器水足しくん」です。
給水器というと「機械なので高いのでは?」というイメージを持ってしまいがちですが、こちらの商品は500ml~1Lのペットボトルを利用するタイプで、設置・使用方法もとっても簡単で、エコロジーな商品となっています。
ごくまれに給水ホースを伝ってエビがペットボトルの中に入ることがあるようなので、ホースの先端に不織布やネットをかぶせるなど、生き物が入り込まない工夫をしたほうが良いです。
ペットボトルは1Lまで対応可能となっていますが、1Lとなるとそれなりに重さがあるため、きちんと垂直に設置できないと固定部分に負荷がかかってしまい、部品が割れることがあります。設置するときはきちんと垂直になっているかを確認しましょう。
水中の成分が気になるなら水質チェッカーを使おう!
水中に含まれる成分をチェックしたいのであれば、試験用紙を使用して計測しましょう。おすすすめはテトラの「6in1 試験用紙」です。
テトラの水質チェック用品はいろいろありますが、こちらの試験用紙では以下の成分をチェックすることが可能です。
- pH
- 炭酸塩硬度(KH)
- 亜硝酸塩(NO2-)
- 硝酸塩(NO3-)
- 塩素(Cl2)
- 総硬度(GH)
ケースに色見表があるので、アクアリウム初心者さんでもチェックが簡単です。
硝酸塩やアンモニアの影響や対策に関しては、こちらの記事で詳しく書かれていますよ。
専用器具を使ってしっかり汚れをとろう
水槽のガラス面に付着したコケや底砂に溜まった汚れは、専用の器具を使用することで簡単に取り除くことができます。
底砂掃除なら、プロホースがおすすめです!
プロホースはグリップ部分にあるスターターポンプを何度か押すだけで、排水が始まります。水槽内のレイアウトを乱すことなく、底砂内に溜まったゴミと水を吸い出し、簡単に水換えを行なうことができるアイテムです。
ガラス面についたコケは、普段のお掃除でも大活躍している「激落ちくん」がおすすめです。
100円ショップでも購入可能なのが嬉しいですね。水で濡らしてこするだけという簡単な使用方法で、ガラス面についたコケをしっかりと取り除くことができます。
まとめ:ズボラな人の水質管理術!最低限やるべきアクアリウム運用ポイントを解説
今回はずぼらな人や忙しい人向けの、アクアリウム運用で最低限やるべき管理ポイントについて60cm水槽を基準にお話ししました。
「自分には細かい機器設定やチェック、マメなメンテナンスは無理」
そう思ってアクアリウムをあきらめている方でも、月1回のメンテナンスや水換えはしっかりと行う必要がありますが、今回お話ししたポイントをしっかりと押えておけば、必要最低限の管理で長期間水槽を維持することができます。
アクアリウムの要となる水質管理ポイントをしっかりと押えて、楽しいアクアライフを楽しみましょう。
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