熱帯魚・金魚の水槽・アクアリウム情報メディアサイト「トロピカ」

フォローする

水槽の状態で熱帯魚は変化します!水質の良し悪しがわかる熱帯魚の状態3つ

熱帯魚などを飼育するときに気を付ける必要がある水質ですが、その良し悪しで熱帯魚が以下のような状態になるんです。

  • 体の発色が良くなる(水質:良い)
  • 水槽の上部や下部に魚が固まる(水質:悪い)
  • メインで入れている魚が見当たらなくなる(水質:悪い)

水質によって熱帯魚の状態が変わることにはちゃんとした理由があり、水質が悪い場合は改善してあげる必要があります。
この記事では水質で熱帯魚の状態が変わる理由や、対策法などについてお話ししていきます。

水質の変化で熱帯魚の状態が変わる

アクアリウムで生物の飼育などを行う場合、水質の変化は熱帯魚のみならず多くの生物に影響を与え、変化が見られるようになります。例としてエビを挙げると、水質が良くなると繁殖が続いていくので水槽内でどんどん増えていきますし、水質が悪いと繁殖ができなくなるのでどんどん数が減っていく、という変化があります。
これが熱帯魚になると、エビよりも体力があるので数の増減だけでなくさまざまな症状を訴えてくるので、エビよりも状態の変化に気づきやすくなるんです。

また水質の悪化が原因で病気になるということも多くなりますが、水槽内で水質が悪化したかどうかは見てわかるほど悪化した場合以外はなかなか気づけないもの。そのため熱帯魚がどんな健康状態なのかきちんと観察してあげることが重要といえます。

魚たちの状態が普段と違う場合は、アクアリウムの水質が飼育している生物にあっているのかや、どうやって改善していくかを考える糸口にもなるので熱帯魚の状態から水質を判断することはとても重要なんです。
ここからは水質が良い場合と悪い場合で熱帯魚たちがどんな状態になるかといった例や、解決策も踏まえてご紹介します。

水質と同様に魚に影響を与えやすい水温変化についてはこちらの記事を参考にしてください。

その1:良い水質だと体の発色が良くなる

(熱帯魚)ラミーノーズ・テトラ(ブリード)(3匹) 北海道・九州・沖縄航空便要保温

熱帯魚水槽の中の水質が良く、飼育している魚にとって適したものだと体の発色が良くなることが多いです。特にラミーノーズテトラはこの変化がとてもわかりやすく、水質が良い状態だと顔が真っ赤に発色するので初心者でもすぐに見分けがつきます。

(熱帯魚)カージナルテトラ(ワイルド)(20匹) 本州・四国限定[生体]

またカージナルテトラもわかりやすい魚で、好みとされる弱酸性よりの水質がきちんと水槽内でキープできていれば発色が普段よりも深く濃いものになるのでキレイです。ですが水質が悪くなったり、アルカリ性になってしまうなど魚に合わなくなると発色が鈍くなる、白っぽい見た目になるなどの状態になってしまいます。
発色が鈍くなるだけなら水質があってない場合が多いので水替えなどで対策できますが、白っぽい見た目の状態になってしまうと病気を患っていることが多いので、治療してあげる必要が出てきます。

その2:悪い水質だと水槽の上部や下部に魚が固まる

水作 水心 SSPP-3S

ショッピングサイトを選べます

水槽内の水質が悪化した場合や酸欠が起きていると、魚は気持ちよく水槽内で泳ぐということがなくなり固まる傾向があります。
これが購入直後などであれば移動で疲れていることや、環境の変化に慣れていないなどの理由で起こりがちですが、そうではなく怯えたように固まっている場合は水槽内の水質が悪化しているか、酸欠状態になっていることが考えられます。
まずはフィルターの清掃や水替えをして水質を改善してあげて、それでもダメなら酸欠や病気が疑われるので、エアレーションを追加するなどの酸欠対策を取りましょう。病気の場合は魚のどこかしらに症状が出ていないかの観察や確認をして、治療が必要なら対処してあげるといいですよ。

水が濁る原因となるアンモニアの対策方法や、水替えのタイミングについてはこちらの記事を参考にしてください。

その3:悪い水質だとメインの魚が見当たらなくなる

水槽内にどのような熱帯魚をメインとして入れているかはアクアリストによって大きく異なりますが、それらの魚が水草や隠れ家などに隠れ続けてしまっている場合や、泳いでいても見えない場合は病気に感染しているか、水質が悪化している可能性が考えられます。
魚によるところはありますが、メインとして入れた魚は混泳させている場合、餌が欲しいために水槽の中央を泳ぐなど一番自己主張することも多いです。ですがそういった様子があまり見られなくなったり、大人しいと感じたなら何かしらの異変が起きている可能性も。
こういった異変を感じたら水質を確認するのはもちろんですが、水流の強弱などを機材チェックして確認したり、消化不良などを起こしていないかといった健康チェックも行ってあげましょう。

治療目的で魚を断食させるときに注意する点はこちらのページでご紹介しています。

水質が悪化したらメンテナンスの見直しをしよう!

なかなか水槽のお手入れまで手が回らないアクアリウム初心者とは違い、定期的なメンテナンスもきちんとやっている中級者以上でもなぜか水質が悪化してしまうと感じてしまうことがあります。こういった場合は水替えの量や頻度、ろ過フィルターなどの見直しを行ってみましょう。見直す際のポイントは主に以下の3つ。

  • 水替えの量が少なすぎないか
  • 底砂のゴミや汚れがちゃんと掃除できているかどうか
  • フィルターのパワーが水槽内で飼育している生物の数にあっているか

どれも当たり前のこと、と考える人も少なくはありませんがこれらをチェックすることはとても重要です。また水質試験薬を使ったり、pH測定などをすることも水質を知る目安になるので、積極的な利用を検討してみるのもひとつの手です。

水槽内の生物に悪影響を与えるもののひとつに「硝酸塩」があります。こちらで詳しく紹介しているので、気になる人は要チェック!

まとめ:水槽の状態で熱帯魚は変化します!水質の良し悪しがわかる熱帯魚の状態3つ

アクアリウムで熱帯魚を飼育するうえで水質はとても重要なものです。飼育している魚に水質が良い・きちんと合っている場合は発色が良くなりますし、水質が悪いと水槽の上部や下部で固まってしまったり、メインで入れたはずの魚が見当たらないなんてこともあります。
水質が悪いと病気を招いてしまうこともあり、熱帯魚を元気よく泳がせてあげるために水質はきちんとキープさせてあげなければいけません。
普段からきちんと熱帯魚の様子を見てあげることはもちろん、どこか様子がおかしいと感じたら今回の記事を参考にしてさまざまな対策を取り、飼育している熱帯魚に適した環境を作ってあげてください!