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水槽用LEDは本当に良いの?水槽にLED照明を使うメリット、デメリット

水槽用のLED照明は、以前より性能が進化した商品が開発・発売されるようになり、利用するアクアリストも増加傾向にあります。そこには蛍光灯照明と比較して寿命が長い、発熱や消費電力を抑えられるといったメリットもあるからです。

しかし水槽にLED照明の導入を考える際は、デメリットもしっかり把握しておく必要があります。

今回は水槽用にLED照明を使うメリットやデメリット、水草やサンゴを水槽用LEDで育てるコツなどをご紹介していきます。

水槽用LEDは進化している!

ゼンスイ LED PLUS パーフェクトクリアー 180cm

水槽用LEDが発売されるようになった当初は、波長が合わなくて水草がうまく育たなかった、せっかく高い買い物をしたのに蛍光灯よりも暗くてあまり使いものにならなかった、といった失敗をしてしまったアクアリストもいるほど、その品質に難があるものも多かったんです。

そんなLEDもどんどん進化しており、さまざまなアクアリウム用品メーカーから、優秀な性能の水槽用のLED照明が発売されるようになってきました。

そのためアクアリストの中にも、積極的に導入する人がほとんどになってきています。

ボルクスジャパン GrassyLeDio(グラッシーレディオ) RX072 コーラル

特にこの傾向が顕著なのが水草水槽で、ADAの照明を筆頭にさまざまな水槽用LEDが使われ、きれいな水草水槽を管理している人も多いんです。またサンゴ水槽でも注目が集まっていて、まだ発展途上な状態ではあるもののLEDだけでサンゴの育成ができるほどになっているんですよ。

水草水槽に使われる水槽用LEDのおすすめはこちらのページでご紹介しています。

水槽にLED照明を使うメリット

水槽用にLED照明を使うことで得られるメリットは多いです。ここからはどのようなメリットがあるのかをご紹介していきます。

寿命が長い

水槽用のLED照明に限らず、すべてのLEDに該当する話ですが、蛍光灯などと比較してとにかく「寿命が長い」のが特徴。

一度導入してしまえば、寿命が切れて新しいものを用意するまでのスパンが長いので、おのずとコストを抑えることにもつながります。

薄型で軽い

以前の水槽用LEDは厚みがあり、使える水槽を選ぶ部分もあったのですが、最近では薄型のものもかなり増えてきた傾向が強いです。

そのため使える水槽の幅やサイズも増えましたし、水槽用LED自体が軽量なものが増え、水槽にかかる負担も軽くなりました。

また、種類が豊富なのも大きなメリットです。

デザインがスタイリッシュ

アクアリウムをきれいに見せたいなら照明にもデザイン性が高いものを求めたいアクアリストは少なくありません。

水槽用LEDは薄型のものも多いので、デザイン的にもモダンな機能美感のあるものが増えてきているんです。これらのものを導入することで、補助的な役割の照明でもアクアリウムをきれいに魅せる「キーパーツ」として美しさをさらに演出してくれる材料にできます。

水槽サイズによってLED照明の大きさは異なりますが、どんなものがおすすめかを知りたい人はこちらを参考にしてください。

発熱を抑えられる

LED照明と蛍光灯を比較した場合、LED照明は発熱量が抑えられているんです。
冬場などであればヒーターを使ったりするように水温が低いことが多いですが、夏場になると気温が高くなるので水温が上がってしまうことは悩みになりやすいです。

そこに蛍光灯を使うと、さらに水温が上がる恐れがあるので、発熱が抑えられるLED照明は助かるというアクアリストも多いです。

消費電力が抑えられる

水槽のためとはいえ、照明の消費電力が大きいと電気代も高くなってしまうもの。

何かと費用がかかるアクアリウムでは、電気代でお財布が圧迫されるのはできるだけ避けたい、という人も多いです。

LEDは蛍光灯に比べて消費電力も低いので、お財布にも優しいんですよ。

LED照明のデメリット

ここまではLED照明のメリット面を見てきましたが、メリットだけではなくデメリットもちゃんと理解しておかないと、実際に導入して失敗した、ということにつながりかねません。
そこでここからはLED照明にどんなデメリットがあるのかをご紹介していきます。

赤い波長が弱め

各メーカーが販売している最新モデルなどの現行機種だと改善されていることも多いですが、前のモデルになると赤い波長が少なめのものも少なくないんです。

この赤い波長は水草の開花や増殖時に必要で、光合成にも大きな役割を果たしているんです。

値段を優先するあまりに古い水槽用LEDを選んでしまうと、水草にとって重要な役割を果たす波長が弱めなことがあります。

そのため、水草が思ったより成長してくれなかったり、きれいな水槽にならないといったデメリットがあります。

本体価格が高い

水槽用LEDの導入を考えていても、蛍光灯よりランニングコストがかかるのでメリットはわかっていてもなかなか導入できない、というケースもあります。

以前より水槽用LED自体の値段も安くなってきているとはいえ、蛍光灯に比べるとまだまだ高いので、先立つものが必要というデメリットがあります。

LED照明で水草・サンゴを育てるには

ゼンスイ マルチカラーLED 600

水草やサンゴを育てる照明は、以前は野球場の照明にも使われたりするほど明るさの強い、メタハラとも呼ばれる「メタルハライドランプ」を使うのが流行になりました。

まぶしいほどの明るさで照らしてくれるはもちろんですが、全体的にまんべんなく照らすことができるなど水草やサンゴの育成にとても向いた照明です。

水槽用照明で使われることが多い蛍光灯も水草育成に向いていないわけではなく、光が柔らかいので水草やサンゴがストレスを感じにくくなるので健康にすくすく育ってくれますよ。

蛍光灯やメタルハライドランプは、共に水草やサンゴに対してこうしたメリットがあるので、LED照明が流行るようになった昨今でも、これらの照明を好んで使うアクアリストは多いんです。

LEDも水草やサンゴを育てるために使える照明ではあるものの、直線的に光を照らすものなので、1つだけだと水槽全体をまんべんなく照らすことができないのが欠点。

これを解消するためには複数のLED照明か、照明の強さが強力な値段の高いものを用意する必要があります。そこで水草やサンゴ水槽にLED照明を2本置きして育てている、というアクアリストも多いんです。

サンゴ水槽で使えるLED照明はどんなものか気になる人はこちらのページも見てみて!

まとめ:水槽用LEDは本当に良いの?水槽にLED照明を使うメリット、デメリット

水槽用のLED照明は、以前は暗かったり水草やサンゴに重要な赤い波長が弱かったりとデメリットが大きく、値段に見合った効果を得られないことも多かったんですが、どんどん進化を遂げ最近はこれらのデメリットも解消されるようになってきました。

そのためLEDのメリットである寿命の長さや消費電力の少なさはもちろん、薄型で軽いのでデザイン性のあるものも多く発売されるようになり、アクアリウムをインテリアの一部と考えるアクアリストには必需品といえるレベルにもなっています。

これから水槽用LEDの導入を考えていましたら、今回の記事を参考にメリットとデメリットをしっかりと踏まえて、水草やサンゴの育成に使うなら複数の照明を用意するなどをして美しいアクアリウムを作り上げましょう!