季節ごとに水槽のレイアウトを変えるアクアリストは多いです。特に夏の金魚・メダカ水槽にビー玉を使う人は多い傾向にありますが、透明感のあるビー玉を使うことで涼し気な雰囲気を作ることができますよね。
しかしビー玉やガラス製品を水槽に入れるのは「透明感が高くなりカラフル・美しい」、「水質への影響がほとんどない」というメリットだけでなく、「汚れがたまりやすくなる」、「光を反射してしまう」というデメリットもあることに注意しましょう。
今回はビー玉やガラス製品を底砂代わりに使う時のポイントや注意点についてお話ししていきます。
ビー玉・ガラス製品を水槽に入れるメリット・デメリット
ビー玉やガラス玉などを使うことで、「美しい水槽」を手軽に作ることができますが、メリットばかりではありません。ビー玉・ガラス玉を底砂代わりに使うメリット・デメリットにはどのようなものがあるのか考えてみましょう。
メリット:透明感がありカラフルで美しい
アクアリウムで一般的に使用されている砂や砂利、ソイルなどの代わりにビー玉やガラスなどを使うと透明感が高くなり、涼し気な印象を与えることができるので、夏の水槽レイアウトによいですよね。
自宅でも100円ショップなどで販売されているビー玉やガラス玉を底砂代わりに使うことで、気軽にアートアクアリウムのようなレイアウト水槽を作ることができますよ。
メリット:水質への影響がほとんどない
「水槽に入れるビー玉やガラス玉はどんなものでも大丈夫!」そう思っていませんか?
実は表面を塗装・コーティングしているようなタイプは、塗料が水中に滲み出すことがあるので、使用は避けたほうが無難です。表面をコーティングしていないものでなければ、水質に対して影響を与えることはほとんどありません。
デメリット:汚れがたまりやすい
底砂代わりにビー玉やガラス玉を使った水槽、とっても綺麗ですが時間が経つにつれて汚れが目立ってきてしまうんです。これはガラスの透明度の高さからどうしても汚れが目立ってしまうのと、バクテリアが定着しにくいため。
透明度が高い分、日光や電球などの影響もプラスされてコケが生えやすくなり、砂利やソイルなどを使っているときよりもコケ・汚れが目立ちます。
ビー玉は形が丸いのでゴミが水槽の底に溜まりやすいため、メンテナンスのときは毎回スポイトやクリーナーなどでゴミをしっかり取り除くだけでなく、ビー玉・ガラス玉を取り出してしっかり洗うといったことも必要になってきますよ。
デメリット:光が反射する
水は光を反射するものですが、底砂代わりにビー玉やガラス玉を使って透明度を高くすることで、さらに光を反射しやすくなってしまうんです。そのため日当たりのよい場所にビー玉でレイアウトした水槽を設置すると、日光を反射しやすくなってまぶしい、といったことが起きることもあります。
また強めの水槽用ライトを使用していると、コケが生えやすくなるだけでなく、光の反射が強すぎて金魚やメダカなど飼育している生き物がストレスを感じることもあるため、ビー玉やガラス玉を使うときは照明は落とし気味にしましょう。
ビー玉を水槽にレイアウトするコツ
ビー玉やガラス玉、ただ敷き詰めれば綺麗なレイアウト水槽ができるというわけではありません。シンプルで綺麗なレイアウト水槽にするためには、ちょっとしたコツがあるんです。
1層で敷き詰める
綺麗なビー玉やガラス玉はついついたくさん敷き詰めたくなってしまいますが、1層にしましょう。これはなぜかというと2層以上にすると1層のときよりもゴミが溜まりやすくなりますし、砂利クリーナーなどの挿入が難しくなりやすいから。
メンテナンスの手間も考えると、ビー玉やガラス玉を底砂代わりに使用擦る場合は1層がベターです。
砂利をベースに部分的にビー玉を使う
ビー玉やガラス玉だけではバクテリアの繁殖が望めないということは先ほどお話ししましたが、バクテリアとの共存ができないわけではありません。ビー玉・ガラス玉を底砂に使いつつ、バクテリアの繁殖や水草の育成を考えるのであれば、砂利や底砂部分とビー玉・ガラス玉の部分を分けて敷きましょう。
やり方はとても簡単で、まずベースに砂利やソイルなどを敷き、その上にビー玉やガラス玉を敷くだけ。
ただしガラス玉やビー玉の数が多いと、やはりゴミが砂利・ソイルなどの上に溜まってメンテナンスが手間になるので、この場合はビー玉・ガラス玉の数は少なめにしたほうがよいですよ。
ビー玉レイアウトで長期維持は難しい
ビー玉やガラス玉を底砂代わりに使ったレイアウト水槽は、出来上がった瞬間が一番綺麗です。長期維持するためには、小まめなメンテナンスが必要になってきますし、バクテリアの繁殖が望めないので水質維持も難しくなることがあります。
特にアクアリウム初心者さんの場合は、アクアリウムや生き物に関する基礎知識が不足していることも多いので、長期維持は難易度が高いと感じるかもしれません。
ビー玉・ガラス玉だけのレイアウト水槽は完成時の状態をどれだけ保てるかがポイントになってくるので、期間・季節限定として短期で楽しむと割り切ったほうがよいですよ。
まとめ:夏のアクアリウム!ビー玉を使って金魚やメダカ水槽をレイアウトしよう!
とても綺麗で涼し気な印象をあたえるビー玉を底砂代わりに使った金魚やメダカレイアウト水槽は、ゴミが溜まりやすくコケが生えやすいなどのデメリットもあります。メンテナンスに手間もかかるというデメリットもあることを理解したうえで、作成してくださいね。
ビー玉のようなガラス製品ではバクテリアの繁殖も望めないので、水質維持や水草を入れることを考えているのであれば、砂利やソイルなどの上にビー玉やガラス玉を少し使うといった水槽レイアウトがおすすめですよ。
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とても綺麗でした