水草水槽に液肥は必要?液肥を入れる・控える時の見分け方を解説!

水草をぐんぐん成長させたいときや、なんとなく調子が悪いように感じるときなど、液肥を使うかどうか悩むことがあります。
液肥は水草にとって良いものではありますが、やり過ぎてしまうと富栄養化を招き水を悪くしてしまう事があるからです。

そもそも、水草の育成に液肥は必要なのでしょうか。

結論から申し上げますと、液肥が必要かどうかは水草の種類によって異なるため、無くても育てられる水草も存在します。
必要な水草でも、餌のように毎日与える必要はなく、水草の栄養が不足していると感じたときに液肥を使うと良いでしょう。

ここでは、液肥を入れる・控える時の見分け方について解説していきます。

液肥は必要?液肥が必要な水草といらない水草

水草には育てるのに液肥を使う必要のある水草と、無くても育てられる水草があります。

例えば、「初心者でも簡単に育てられます」と紹介されることの多いアヌビアス・ナナやカボンバなどは、液肥が無くても育てられる水草です。

反対に液肥が必要な水草は育てるのが難しいと言われることの多い水草が多く、

  • リシア
  • アルテルナンテラレインキー
  • ボルビティス・ヒュディロティ
  • グロッソスティグマ
  • ロタラインディカ

などが当たります。

液肥が無くても育てられる水草は、水槽で一緒に飼育している熱帯魚の糞や餌の食べ残しなどから吸収できる栄養だけで成長していくことができます。

反対に液肥が必要とされる水草は、成長するのにたくさん栄養が必要な水草や成長の早い水草、養分の微調整が必要な水草、根からあまり養分を吸収することのできない水草など、育てるのに少しクセがある水草です。

このような種類は、水槽の中で自然に発生する栄養だけでは足りず枯れてしまう事もあるため、液肥を使って水の中に栄養を補給してあげる必要があります。

 

液肥については、コチラの記事も参考にしてください。

液肥を入れる・控える時の見分け方

液肥を使ってあげるべきな水草でも、毎日追肥が必要となるわけではありません。

液肥を入れ過ぎてしまうと、水草が栄養を吸収しきれずに余ってしまい、水の富栄養化を招いたり、コケが大量発生してしまったりすることもありますので、使用するタイミングをよく見極めましょう。

液肥を入れる時

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液肥を入れるべきタイミング

  • 水草が成長しているとき
  • 水草の栄養が不足していると感じたとき

の2つです。詳しく解説していきましょう。

水草が成長しているとき

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水草が成長するには当然栄養をたくさん消費します。
ソイルや植栽の時に固形肥料を与えている場合はそこから栄養を取ることができますが、これだけでは足りなくなってしまうことも…。

特に成長の早い水草だと、栄養の消費が激しくすぐに栄養不足になってしまいます。例えばロタラやパールグラスなどは、一旦成長が軌道に乗ってしまうとものすごいスピードで伸びていくため、水草がぐんぐんと元気に伸びているなと感じたら、液肥を使ってみると良いでしょう。

また、根からあまり養分を吸収できないリシアなどの水草については、定期的に液肥による追肥を行い葉から栄養を吸収させてあげる必要があります。

 

リシアについては、コチラの記事で詳しく解説しています。

水草の栄養が不足していると感じたとき

テトラ (Tetra) フローラプライド 500ml 水質調整剤 水草 肥料

水草の色が薄くなったり、白や黄色に変色してしまったりしたときは栄養が不足しているサインです。液肥を使って養分を補給してみましょう。

いきなりたくさん入れてしまうと、逆効果となってしまう事もあるため、少量ずつ添加していきます。水草の様子を確認しながら慎重に使用するのがポイントですよ。

液肥の良い所は、入れたい栄養素によって肥料を使い分けることができるところです。窒素、鉄分、カリウムなど必要と思われる栄養素を適宜添加してあげてください。

特に葉の赤い水草(アルテルナンテラレインキー、ロタラインディカなど)は綺麗な赤い葉にするために、細かな成分の調整が必要となります。これらの水草は照明や二酸化炭素などと組み合わせながら、上手に液肥を使っていきましょう。

液肥を入れることで水草の色合いがどんどん濃くなり調子が良くなっていく様子は、育てているということを実感をできて面白いですよ。

 

水草の色をよくする方法については、コチラの記事も参考にしてください。

液肥の使用を控える時

液肥は使用のタイミングが難しく、間違えると水槽全体が調子を崩してしまう事もあります。
液肥の使用を控えたほうがよいときには、主に以下の2つが挙げられます。

  • コケが大量発生している
  • 水が濁っている

コケが大量発生している

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コケと水草は同じ植物です。必要とする栄養も似ているため、水草のためにあげた液肥が、実はコケの栄養になってしまっていることも…。液肥の使い過ぎがコケの大量発生につながっているケースも多く見受けられます。

コケは水槽の美観を損ねるだけでなく、水草の葉に付着して光合成を妨げてしまうなど、水草にも悪影響を及ぼすことがありますので、液肥の使用を控えて早急に除去していきましょう。

コケの発生を抑えるには、液肥の使用を控える他にも、照明の点灯時間を短くしたり水換えの回数を増やしたりするなどの対処法があります。
コケを食べてくれるお掃除生体を飼育するのも良いですね。

水草の成長が軌道に乗っていない液肥を使用したい時期だったとしても、まずは環境の改善が優先です。
コケを除去し、水質を整え、照明やフィルターを見直した後、環境が整ってから正しく液肥を使用してみてください。

 

コケの対処法については、コチラの記事で詳しく解説しています。

水が濁っている

水が黄色や茶色に濁っているときは、液肥の使用を控えましょう。これらの濁りは水槽内が富栄養化しているサインであることが多いからです。

富栄養化とは、水の中の養分が過剰になっている現象で、コケの大量発生や酸欠などを引き起こします。

熱帯魚の糞や餌の食べ残し、水草の肥料などが原因になりますので、濁りが発生しているときには液肥の使用を中止し、環境の改善に努めましょう。

水が富栄養化がしてしまった時には、まずは水換えを行って水中の栄養分を薄めてください。
また、底砂や水槽内の掃除を行い、富栄養化の原因となる糞や餌の食べ残しを除去していきます。

富栄養化の予防には、餌や肥料の量は控えめにする、照明の当てすぎに注意するなどの方法が有効です。

液肥も富栄養化の原因になることがありますので、使用する際は量に注意してください。

 

富栄養化については、コチラの記事で詳しく解説しています。

液肥の誤った使い方

「液肥が水草を元気に成長させている」と考えている方がいますが、それは間違いです。

液肥はあくまで水草が成長することで消費され、足りなくなった栄養を補うために入れるものであり、液肥自体が水草を元気にするというわけではありません。
似ているようですがこれは大きな差です。

液肥を入れているから大丈夫、という考えだと水草を上手に育てることはできません。

水草を上手に育てるためには、液肥を入れなくても成長できるところまで、まずはしっかりと育ててあげることが大切です。
成長したうえで、色が薄くなってきた、元気がなくなってきたなどの症状が出始めてから、初めて液肥を使うことで液肥の本当の効果が表れます。

まとめ:水草水槽に液肥は必要?液肥を入れる・控える時の見分け方を解説!

いかがでしたか。ここでは水草の液肥についてお話をしていきました。

私も初めて水草水槽にチャレンジした時とは、水草をなかなか上手に育てることができず、液肥をたくさん使う事で美しく育てようとしてしまったことがあります。

しかし今思えば、液肥を使う前に水草を育てる基盤ができていませんでした。

水草育成は、とにかく成長が軌道に乗るまでが勝負です。軌道に乗った後、栄養が足りないというサインが出たところで初めて液肥を使用していくのが望ましいのではないでしょうか。

もし、液肥を使っても水草育成がうまくできない方は、ぜひ本記事を参考にしていただき、液肥を使うタイミングを一度見直してみるとよいかもしれませんね。

 

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