フィルターってなに?簡単解説
アクアリウムでいう『フィルター』とは、水槽の中の水をきれいにする装置のことで、ろ過装置とも言ったりするよ。
水槽の中は、魚のフン、エサの食べ残し、水草が入った水槽の場合は枯れ落ちた葉っぱなど、いろんな汚れが蓄積してしまうんだ。
汚れが溜まると水の状態も悪くなる。人間に例えると、フンや生ごみが溜まった部屋の空気って感じだよ。くさいなんてもんじゃないし、想像しただけで病気になりそう…。
汚れを放置すると熱帯魚たちの健康状態が悪化してしまう。
アクアリウムは、定期的に水の入れ替えなどもするけど、水槽の水の中にはそういう汚れを分解してくれる水槽バクテリアが住んでいるから、水を交換しすぎるとその水槽バクテリアも減ってしまう。
だから、フィルターを設置することで、バクテリアをあまり減らさずに、水をある程度きれいに保てるよ。
フィルターは水槽の中の水を吸って、機械の中でゴミを取り除いて、きれいになった水を排出する。
水が出し入れされることで、水槽の中に水流が生まれることも重要なポイントだよ。
もっと詳しい説明は、「ろ過フィルターとぶくぶくの違い」というコラムでも話しているから、見てみてね。
フィルターの種類
アクアリウムといっても、水槽の大きさ、淡水か海水か、水槽の中にいる生体の種類など、いろんなものがあるよね。
フィルターもいろんな種類があるから、アクアリウムの特徴に合わせて選ぼう。
ろ過能力(水をきれいにする力)順に6個紹介するよ。
スポンジフィルター
ろ過能力:★☆☆☆☆(弱め)
向いている水槽:稚魚・エビ・金魚など
メリット
- 生体に優しく稚魚・エビ向き
- ろ過バクテリアが増えやすい
- 低コスト
デメリット
- 水の透明度を維持しにくい
- 見た目が目立つ
- エアーポンプの振動音が気になる場合も
外掛けフィルター
ろ過能力:★★☆☆☆(やや弱め)
向いている水槽:小型~中型(30〜60cm)
メリット
- 設置が簡単で初心者向け
- ろ材交換が手軽
- スペースを取らない
デメリット
- ろ過能力はやや低め
- 水流が強くベタなどには不向き
- 音が気になることもある
投げ込み式フィルター
ろ過能力:★★☆☆☆(弱め)
向いている水槽:小型(〜30cm)
メリット
- 安価で手軽に設置可能
- エアーポンプ併用で酸素供給◎
- メンテナンスが簡単
デメリット
- ろ過能力は低め
- 水の透明度維持が難しい
- 好みによっては、アクアリウムの見た目がちょっと……
底面フィルター
ろ過能力:★★★☆☆(中程度)
向いている水槽:小型~中型(〜60cm)
メリット
- ろ過バクテリアが定着しやすい
- メンテナンス頻度が少なく済む
- 砂利と併用できる
デメリット
- 砂利を掘る魚には不向き
- 砂利掃除が大変
- 水草育成には向かない
上部フィルター
ろ過能力:★★★★☆(強め)
向いている水槽:中型~大型(60〜120cm)
メリット
- ろ過能力が高く、大型魚や金魚向き
- 酸素供給力が高い
- ろ材の交換が簡単
デメリット
- 水流が強すぎることがある
- 水槽のフタが制限される
- 設置にスペースが必要
外部フィルター
ろ過能力:★★★★★(最強)
向いている水槽:中型~大型(60cm以上)
メリット
- ろ過能力が高く水草・大型魚向き
- 音が静かで水槽の見た目がスッキリ
- カスタマイズ性が高い
デメリット
- 初期費用が高め
- メンテナンスがやや面倒
- 設置スペースが必要
もっと詳しいフィルターの情報
トロピカや運営会社である東京アクアガーデンのコラムでは、アクアリウム初心者から上級者まで”ため”になる情報を更新中。
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