水槽用ヒーターが急に壊れた!という場合に焦ってしまうのが『水槽の保温』です。
金魚やメダカなど、低水温に強い魚種ではなく熱帯魚を飼育している水槽なら、水温低下で致命的なトラブルに繋がりかねません。
そんなときに役立つのが発泡スチロールやアルミシート、使い捨てカイロ、新聞紙などの保温材です。
この記事では、水槽用ヒーターが壊れた際におすすめの保温方法を中心に、おすすめの保温材や使用方法を解説します!
水槽用ヒーターを使わない水槽の保温術を動画で解説!
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水槽用水槽用ヒーターが無い場合の水槽保温方法を音声付きで解説します。
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水槽用ヒーターを使わないとどうなるか
水槽用ヒーターで保温できない場合、ほとんどの熱帯魚は弱ります。
1月~2月にかけての寒気は、水槽の水温にもかなりの影響です!
暖かい季節から飼育を始めたけれど、冬になって「水温が想像以上に下がってしまった!」というケースもあります。
ボトル飼育からベタなどを飼育し始めたアクアリウム初心者の方に起こりやすいトラブルと言えるでしょう。
とはいえ、購入前には飼育生体の特徴を確認しますし、最近ではそういった情報も、すぐに見つけることができますので「水槽用の水槽用ヒーターがあるから平気です!」という方がほとんどです。
しかし、水槽用ヒーターの取り付けが難しいような小型水槽だったとしたら、「水温を水槽用ヒーターなしで保温していく方法」が必要になる場合があります。
また、水槽用ヒーターの故障が起こった場合は、一時的にでも水槽の保温をしなくてはいけません!
今回は水槽用ヒーターを設置出来ない場合の保温術について一般的なものから、裏技編まで解説します。
水槽用ヒーターを使わない水槽の保温術
たとえば、金魚の場合は、四季の水温に慣れさせた方が、強くなると言われているように、
水槽用ヒーターが必要でない、温度変化に強い種類の魚もいます。
それに対して、熱帯魚のほとんどが、もともと温暖な地域原産なので、水槽用ヒーターを通年で必要とするのが普通です。
水温が20℃を下回ると、熱帯魚の活動が低下し、水槽の生体が全滅という事態になることもあります。
そういった致命的なトラブルを防ぐためには、水槽用ヒーターを設置できる水槽で飼育することが望ましいです。
しかし「飼育容器が狭い」「水槽が置けない」「水槽用ヒーターが壊れた!」などやむを得ない事情に対処する方法をご紹介します。
水槽用ヒーターを使わない水槽の保温術に使えるもの
水槽を保温できるアイテムとして、以下の5つが挙げられます
- 段ボール箱や発泡スチロールなどの保温材
- 使い捨てカイロ、新聞紙など
- アルミホイルなどの水槽周りの保温材
- 水槽の下に敷く断熱材
- エアコン
これらをケースバイケースで活用することで、急激な水温低下を防ぎます!
しかし、気温が暖かければ水温は維持できます。つまり、24時間エアコンが効いた部屋では、水槽用ヒーター無しでもあまり問題になりません。
水槽用ヒーターが壊れてしまった場合は、生体を暖かい部屋に避難させるのもおすすめです。
ただ、アロワナなどの高水温を必要とする生体には急場しのぎの方法と言えます。
水槽用ヒーターを使わない水槽の保温術 :緊急時編
水槽用ヒーターが壊れた時におすすめな水槽の保温術です。
保温術1:発泡スチロールなど保温容器を使おう!
最も効果的な保温術として、段ボール箱や発泡スチロール容器を活用する方法があります。
具体的には、
- 保温材で水槽を囲む
- 発泡スチロール容器に生体を移す
というように、2通りの使い方が可能です。
水槽用ヒーターが急に壊れてしまった場合は、まずは水槽をアルミシートのような保温材で囲むことおすすめします。
例えば、スチロールシートやプチプチなどの緩衝材も断熱効果が高く、保温材として活用できますので、水槽に巻き付けてしまうのが最も手っ取り早いです!
このようにアクアリウム用のものもあります。
また、小型魚ならバケツなどに移して発泡スチロール容器にいれ、新聞紙など紙類を隙間に詰めて囲む方法も有効です。
熱帯魚の場合は、新しい水槽用ヒーター到着までの保温材として活用しましょう!
生体用のパッキング袋がある場合は、比較的さまざまな発泡スチロール箱へ移せます。
また発泡スチロールを解体して、水槽サイズに合わせてカットし、水槽側面と背面に貼り付けることも有効です。
発泡スチロールは加工しやすく、保温性が高い素材です。
加工して水槽に貼り付ける際は、角に隙間ができないよう、ぴっちりと間隔を合わせましょう。
ちなみに、メダカのように、水質の変化や比較的低水温に強い生き物は、直接、発泡スチロールに導入して飼育することもあります。
冬季は凍結対策にもなりますし、発泡スチロール製の飼育容器は愛用者も多いです。
保温術2:使い捨てカイロでやんわり加温しよう!
とはいえ、発泡スチロールなどの保温材だけでは限界があります!メダカは低水温にも強いので問題にはなりませんが、熱帯魚は別です。
特に冬季は、カイロでやんわりと加温してあげるのがおすすめです。
すでに生体をパッキング袋+発泡スチロール箱に移している場合には、新聞紙などでくるんだカイロをスチロール箱内に配置してあげましょう。
パッキング袋に直接カイロが触れないようにするのがポイントです。
保温術3:新聞紙やアルミホイルを水槽に巻いて保温しよう!
発泡スチロールなど以外にも、水槽の側面に、アルミホイルや新聞紙をまいて保温するという方法があります。
アルミホイルは、放熱を防ぐ効果があり、緊急時の保温には便利な存在です。
古新聞で、水槽を包んで保温するという方法もあります。新聞紙が濡れると、逆に水温が下がる原因になりますので、濡れたら交換しましょう。
水槽用ヒーターを使わない水槽の保温術 :裏技編
地域にもよりますが通年水槽用ヒーターなしの水槽でも熱帯魚が飼える裏技も存在します。
とはいえ、条件が整ったときにのみ効果がある、自己責任技です。
- 水槽サイズが30cm以下
- 水中ポンプなどを使用している
水槽用ヒーターの代わりに、循環ポンプのモーターの熱を利用して保温するという方法です。
モーター稼働時は大量の熱が発生するため、水槽の水温が1~2℃程度上昇することがあります。
これを保温と呼べるかは、微妙なラインではありますが、実際に機材の排熱は水温に大きな影響を与えます。
通年で27度程度の保温が求められる海水魚飼育では、強力な水槽用クーラーを使用しますが、かなりの排熱が出るため水槽台の排気口は必須です。
排熱がうまくいかないと、他の機材が故障することさえあるので侮れません。
しかし、そもそもそうした多数の機材を使用している水槽でなければいけませんし、効果を期待するのは現実的ではないです!
とはいえ、水温低下は何もない水槽より、マイルドになると言えるでしょう。
滑り止めシートやフタも水槽の保温材になる!
水槽底面に敷く、滑り止め(セーフティマットなど)にもある程度の保温効果はあります。
直接、台に置くよりも放熱が少ないと言えますし、外部の温度影響を受けやすいのが水槽底面です。
水槽下部を保温するだけでも差は出ます。
水槽用のフタは水の蒸発を防いでくれたり、水槽内の水を保温する効果があります。
普段は開放している水槽で、緊急に水槽の蓋を用意したい場合は『ラップ』がおすすめです。空気の通り道を一部開いて、ラップを貼りつけるだけでも保温効果は上がります。
まとめ:水槽用ヒーターを使わない保温術!必要な保温材や目からうろこの裏技!
水槽用ヒーターを使わない保温術をご紹介しました。
どんな場所でも水温を一定に保温してくれる、水槽用ヒーターは便利な設備です。
もしも壊れてしまったら・・・、もしくは無加温飼育を考えている場合は以下5つの保温方法があります。
- 発泡スチロールなどの保温材を使用する
- カイロと新聞紙でやんわりと保温する
- 水槽の側面や背面を、発泡スチロールや新聞紙、アルミホイルなどで覆う
- 水槽に蓋をして保温効果を高める
- エアコンの利いた部屋に避難させる
金魚やメダカなどの、水槽用ヒーターを使用しなくてもいい種の魚でしたら上記の方法で十分に寒さ対策が可能ですが、水槽用ヒーターを使用する以上に、維持管理コストがかかる場合があります。
熱帯魚などの水槽用ヒーターが必要な水槽での水槽用ヒーター故障の際は、なるべく早めに新規の水槽用ヒーターを準備して、水槽を保温しましょう!
熱帯魚水槽の場合は、水量や水槽の置き場所によっても保温効果が違ってきますので、「水槽用ヒーターを使用しないで水槽内の水温を保温したい」という方はエアコンで24時間管理するのがおすすめです。
複数個水槽があって水槽用ヒーターを使用しなければいけない場合は、かえってエアコンで管理したほうが安いこともあります。
急な水槽用ヒーターの故障時などの水槽保温のご参考になれましたら幸いです。
トロピカプレゼンテーターのぶっちーです(。-`ω-)
この記事が、皆様の素敵なアクアリウムライフの手助けになれば幸いです。
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メダカとグッピーを飼っています。
両者ともに繁殖をしたいのですが、なかなか産んでくれません。
近頃寒くなってきたので、そのせいでしょうか…
容器はセリアのメダカ用の黒いもの、ポンプはテトラのもの、水草(プラスチック)と底の土はセリア、餌はテトラの(テトラグッピー グッピーの主食」とGEXの「メダカ元気 育てる栄養フード」を使っています。
メダカもグッピーも一度も子供を産んだことのない個体です。それぞれオス3匹、メス3匹います。
どこに問題があるのでしょう?
もしも水温なら、今回の記事で紹介していたダンボール、プチプチ、カイロ、新聞紙、アルミホイルを使おうと思うのですが、これで繁殖は行なえますか?
教えてくださると嬉しいです。
よろしくお願いします。
メダカは水温が23度、グッピーは25度を超えると繁殖を行い、ペースよく産卵します。
秋~冬にも産卵を狙う場合は、水槽用ヒーターが必須です。
また、メダカは産卵床が不足していると卵を産まないこともあります。
マツモなどの天然水草か、シュロやスポンジ素材のメダカの産卵床を入れてあげると産み付けやすくなりますよ。
よろしくお願いいたします。
朝起きたらコリドラス1匹がヒーターと水槽の間に挟まっていました。出してあげたんですが、餌を食べないし目の上あたり(ヒーターが当たってた方の)が白くなっています。でも普通に動きます。餌や白くなっているのはどうすれば良いでしょうか。誰か教えてくださいっ!
実際に拝見しておりませんので、正確な回答でないことをご了承ください。
火傷はメチレンブルー浴などで消毒して、自己治癒力で回復させる方法になります。
しかしコリドラスは薬に弱いので、飼育水を清潔に保ちながら隔離ケースなどで安静にさせ様子見るのが良いと考えます。
餌を食べるようになれば回復傾向です。こちらのコラムもご参照ください。
・コリドラスやプレコ・ナマズの病気を治すには!ナマズの仲間にできる治療
https://t-aquagarden.com/column/catfish_disease
何卒よろしくお願いいたします。
北海道の真冬で、室温20度前後(深夜間は16度)です。
私は60センチ水槽に、自作の外部フィルター(水槽内に外掛けフィルター用モーターを使用)をつかっていますが、真冬でもヒーターなしで22~24度を保ってました!
そのせいでメダカが卵産みっぱなしでした……
コメントありがとうございます!
すごい保温術ですね!
23℃前後はメダカの繁殖にとって適温ですから、常に産卵モードですよね。
イモリを買っているのですけど餌を食べてくれません。どうすれば良いのでしょうか?
ピンセットで餌をつかんで、イモリの目の前でフリフリと動かすと食いつくことがありますよ。
餌と認識していないだけのこともあります。
冷凍赤虫などの好物を与えてみるのも良いです。