アクアテラリウムにおすすめの植物と言われて、あなたはどのような植物を思い浮かべますか?
ポトスやパキラ、ハイゴケなどなど――色々な植物が思い浮かぶかと思いますが、多分、それは正解です。なぜなら、きちんと管理をしてあげさえすれば、アクアテラリウムは色々な植物を植えることができるからです。
例えば、水耕栽培のように野菜を育てることもできますし、ハイドロカルチャーで販売されている植物はほぼ問題なくアクアテラリウムに導入することが可能です。
(↓こういう過去記事もあります!)
ただし、アクアテラリウムは見た目以上に「植物にとって過酷な環境」です。なぜなら、植物育成においてクリアしないといけない次のような問題があるからです。
〇室内に設置するアクアテラリウムは、全体的に光量が不足しがち。
〇水が滴る場所は根腐れに注意が必要。
〇水が掛からない場所は乾燥のし過ぎに注意をする必要がある。
――ということで、今回はたくさんあるアクアテラリウムにおすすめの植物の中から「根腐れ&乾燥&光量不足に強い植物」を10種類選んでみました。
それでは、順番に見て行きましょう!
アクアテラリウム向きの植物①:スパティフィラム
スパティフィラムはサトイモ科の有名な観葉植物です。元々は中央アメリカや南アメリカの熱帯域や東南アジアに分布していますが、世界各地で園芸品種として楽しまれています。
とても丈夫な植物で、根っこが完全に水没していても枯れることはありませんし、ある程度の水切れからも容易に復活してくれます。耐陰性はかなり高いです。
アクアテラリウム向きの植物②:オリヅルラン
キジカクシ科という蘭の仲間であるオリヅルラン。緑一色から斑入りのものまで、色々な品種が楽しまれています。ランナーという子株で殖えるので、殖やしやすい植物でもあります。
アクアテラリウム向きの植物③:シンゴニウム
シンゴニウムはサトイモ科の観葉植物です。濃緑~赤っぽい茶色の品種や斑入りの品種があります。また、大きくなりにくい「シンゴニウム・マッキー」という品種もあります。
とても丈夫な植物で、根っこが完全に水没していても枯れることはありませんし、ある程度までの水切れも耐えてくれます。
アクアテラリウム向きの植物④:タマシダ
水気にも乾燥にも強いシダの仲間です。強健な植物かつ根茎(地下茎のようなもの)で増えるため、屋外で際限なく増えてしまうこともあります。
とても丈夫な植物で、根っこが水没していても枯れることはありません。耐陰性はかなり高いのですが、水切れには注意してあげたいです。週に何度か葉水をすると調子が良いみたいです。
シダの仲間では、「トキワシノブ」や「プテリス」や「アジアンタム」なども、乾燥(空中湿度の低下)に注意が必要ですが、アクアテラリウムに向いています。
アクアテラリウム向きの植物⑤:フィカス・プミラ
フィカス・プミラは、小さな葉を付けるクワ科の観葉植物です。野生の品種は緑色をしているのですが、観葉植物として売られているものは斑入りの品種がほとんどです。
根腐れに強いといえる植物ですが、常時水がかかる場所では(低温では特に)根腐れを起こすこともありますので、ほんのりと湿っているような場所に植えてあげると調子が良いようです。なお、1週間に1回程度、葉水をすると元気な姿を長期間保てます。
アクアテラリウム向きの植物⑥:ワイヤープランツ
ワイヤープランツは、タデ科のツル植物です。0度以下の低温と水切れに弱いのですが、細かい葉が自然な雰囲気をアクアテラリウムに与えてくれます。プミラ同様、葉水も効果的です。
アクアテラリウム向きの植物⑦:ヘデラ(アイビー)
ヘデラ(アイビー)は、ウコギ科の植物です。観葉植物として人気があり、品種改良もされているため、ホームセンターなどで複数の品種を1年中見ることができます。耐陰性や耐寒性も高いです。
アクアテラリウム向きの植物⑧:ポトス
観葉植物が好きな人に「丈夫な観葉植物を3つ挙げて下さい」と言えば、このポトスを候補に入れる方は多いと思います。それだけ人気のある観葉植物で、様々な品種が育てられています。大きくならない「ポトス・ライムコンパクト」という品種もあります。
とても丈夫な植物で、根っこが完全に水没していても枯れることはありませんし、ある程度までの水切れも耐えてくれます。耐陰性もかなり高いです。
アクアテラリウム向きの植物⑨:シノブゴケ
コケの仲間はアクアテラリウムには欠かせないアイテムですが、その中でもシノブゴケは強健なのでおすすめです。
ちなみにハイゴケもおすすめなのですが、シノブゴケよりも水分過多に弱い印象があります。いずれも、長期間完全に水に浸かると成長が止まってしまいますので注意してあげて下さい。水中になる部分には、ウイローモスがおすすめです。
アクアテラリウム向きの植物⑩:ハエトリソウ
ハエトリソウやモウセンゴケなどの食虫植物の仲間は「植え替えに弱い」という印象があるので根元の土を落とすのがためらわれるのですが……植える場所を工夫するなどして、「根元を傷めないで移植する」ことができれば、アクアテラリウムで管理するのもおすすめです。
おわりに:アクアテラリウムにおすすめの植物は他にも!
ここまで、アクアテラリウムにおすすめの植物を10種類紹介してきましたが、今回紹介した植物以外にも、アクアテラリウムにおすすめの植物はあります。
例えば、水耕栽培できる野菜(ミツバ、クレソンなど)を育てるのも面白いですし、日本の水辺の野草(ノチドメやミゾソバなど)も、アクアテラリウムに使用すると自然な雰囲気が楽しめます。
水中も陸上も楽しめるアクアテラリウム、お部屋のインテリアや職場の癒し空間として、ぜひ制作にチャレンジしてみて下さい♪
(↓レイアウトなどの構図については、過去記事も参考にされてみると格好良くできますよ)
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