「アクアリスト」って聞いたことがありますか?
アクアリウムは水槽や水族館のことですから、それをやる人…?んんっ、どういう人?って思う人も多いと思います!
こちらのページではアクアリストとはどんな人か、どうしたらアクアリストになれるのか、アクアリストって日々何をしているのか…などなど、アクアリストを様々な角度からご紹介します。
アクアリストってどんな人?
アクアリストは、大きく3つに分けることができますので、それぞれについてご説明します。
水族館の飼育者・トレーナー
美しい魚が大きな水槽でヒラヒラと泳ぐ水族館。我々熱帯魚を愛する者としては、水族館勤務って憧れの職業ですよね。
アクアリストは水族館で働く人たちを指した言葉です。
主な仕事は魚のお世話ですから、朝は餌やりがあります。餌には様々な種類があり、小魚等を与える場合は、生簀(いけす)から小魚をすくい、飼育場まで運んで給餌します。
また、水槽や海獣の住居エリアの掃除も仕事のひとつです。
水に触れる作業が多いので、寒い時期はツライですし、水は基本的に重たいので(アクアリストのみなさんはよくご存知ですよね!)かなり厳しい仕事内容となります。ですがお客さんが喜んでいる姿を見ると、疲れも吹き飛ぶというものですね。
魚たちの健康を守るのが仕事なので、魚の病気などに詳しいことも必要です。
イルカやアザラシのトレーナーとなり、ショーのためのトレーニングをする仕事もあります。イルカやアザラシと触れ合える、この仕事に憧れる人も多いのではないでしょうか。
熱帯魚ショップの店員
私たちが日ごろからお世話になっている、熱帯魚ショップの店員さんたちもアクアリストと呼ばれます。
主な仕事は、ショップに来店したお客さんの疑問に答え、商品を販売すること・商品の管理となります。
よって、お客さんがどんな疑問をもってお店に来るのかを知り、その答えを用意しておく必要があります。
また、魚や水草の特徴や注意点の知識・魚の病気の知識・日々新しく発売される器具の説明もできたほうがいいですね。
学ぶことはいろいろありそうですが、魚が好きな人なら苦にならないかもしれません。
趣味としてアクアリウムを楽しむ人
趣味として「アクアリウムを楽しむ人」たちのこともアクアリストと呼ばれます。
まだアクアリウムを始めたばかりの初心者さんもいます。中には業界のレイアウトコンテストなどで受賞経験、たびたび雑誌に取り上げるような認知度が高い方もいて、そういった人たちは「トップアクアリスト」と呼ばれることもあります。これまた憧れの存在ですね!
アクアを職業にする!プロアクアリストになるには
では、そんなアクアリストを職業にしたい!プロアクアリストになりたい!と思ったら、どういった方法をとれば良いのでしょうか。
専門学校があります
アクアリストを要請する専門学校がいくつか存在しているのをご存知ですか?
最も知名度が高い学校として東京コミュニケーションアート専門学校(通称TCA)があります。
TCAには次のようなコースがあります。
- ドルフィントレーナー専攻
- アクア&両性爬虫類専攻
- 水族館・水生生物管理専攻
ドルフィントレーナー専攻では、イルカと一緒に泳ぐための演習や、ドルフィントレーニング、水族館演習を行ないます。全国の水族館で実習や研修を行なうこともできます。潜水技術も身につけることができます。
アクア&両性爬虫類専攻では、海水魚、サンゴ、熱帯魚、大型魚、両生・ハ虫類など、その飼育方法や繁殖法、水質管理を学びます。
また、アクア業界のイベントに参加し、プロと一緒に仕事をさせてもらうこともあります。小型船舶操縦士1級・2級、鑑賞魚飼育管理士など、様々な資格の取得のための授業も受けられます。
水族館・水生生物管理専攻では、海洋生物保護スタッフになるための勉強をします。全国各地のフィールドや水族館で実践を行なったり、PADI・オープン・ウォーター・ダイバー、潜水士、小型船舶操縦士1級・2級などさまざまな資格を取得し専門分野を広げます。また、イルカやクジラ・エビやカニ、そして魚の生態や行動を学ぶことができます。
卒業生の方は、全国の水族館やアクアリウムショップに就職なさっているようです。
他には、四年制大学の海洋学部を出てアクアショップに就職する人もいます。
アクアショップでアルバイトをしてみよう
体験的な意味もこめて、アクアショップでアルバイトをするのもプロアクアリストへの道の1つでしょう。どんな仕事があるのか、楽しく仕事が出来るかを体験するよいチャンスだと思います。
マジメに仕事を続ければ、そのままショップに就職できる道も見えてくるかもしれません!
趣味を極める!トップアクアリストになるには
レイアウトコンテストに参加してみよう
上でお話したように、趣味でアクアリウムをしている人の中でコンテスト等に入賞し、知名度の高い人たちのことをトップアクアリストと言いますね。
有名なコンテストといえば、「世界水草レイアウトコンテスト」があるのではないでしょうか。フィールドは世界ですから、それで上位に食い込めばかなり知名度があがりそうですね。
趣味としてアクアを楽しめばアクアリストに
趣味としてアクアを楽しんでいる、それだけでももう立派なアクアリストです!
「でも難しそう」「たくさん器具を用意する必要があるんでしょう?」とアクアを始めるのが不安な方も多いと思います。筆者も始めはそうでした。
筆者の場合は、ボトルアクアリウムからスタートしました。他にも最近注目を集めているメダカ飼育なども、比較的簡単にアクアを始めることができます。
まずはこういった手軽なものからスタートしてみるのはいかがでしょうか。器具もいきなり全セット購入となると費用がかさみますので、丈夫な魚の飼育から始めて、少しずつ買い足していくのもアリですね。
自分の希望するアクアリストを目指して
水族館で魚のお世話をしたい!という方、ショップでお客さんと直接やりとりをして喜んでもらいたいという方、アクアリウムを趣味として楽しみたいという方、コンテストで上位入賞を狙いたい!という方、さまざまな方向性を提示させていただきました。
価値観は人それぞれ、ご自分が希望するアクアリストの道を模索していただけたらと思います!
水槽のプロが所属するサイト運営チームです。
淡水魚・海水魚・水槽設備やレイアウトのことまで、アクアリウムに関する情報を発信していきます!