アクアリウムに使われる水草には、さまざまな種類があります。アクアリウム初心者向けと言われる水草にはCO2添加の必要がなく、丈夫で育てやすいものばかりです。
しかし水槽のレイアウトを考えて水草を選ぶと、意外にCO2(二酸化炭素)添加が必要な水草が多いことに気づくのではないでしょうか。Co2添加が必要といっても、ごく少量からかなり多く入れる場合など種類によって添加量は異なります。
今回はCO2添加が必要な水草の中から水槽レイアウトにもおすすめな、きれいな水草を10種類ご紹介していきます。
CO2(二酸化炭素)添加が必須なきれいでおすすめな水草をご紹介!
それではさっそく、水槽レイアウトにも使えるCO2添加必須の、きれいでおすすめな水草を10種類ご紹介していきましょう。それぞれ特徴があるので、水槽レイアウトに使う場合は水草の組み合わせに注意してください。
水草のおすすめに関しては、こちらの記事もご覧ください。
グロッソスティグマ
「グロッソスティグマ」は、CO2添加必須の水草の中でも育てやすい水草です。有茎草でランナーで増える上に成長が早いので水槽レイアウトで使う場合には、ほんの少し植えておくだけであっという間に水槽内に広がっていきいます。
草丈が低いため熱帯魚の隠れ家にはあまり向いていませんが、水槽レイアウトでは絨毯のように広げて、前景に使われることが多いです。
良い状態を保つためにはCO2のほかに光量も必要となり、光量がたりないと光が欲しいために立ち上がってしまうので注意する必要があります。
グロッソスティマについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
リシア
水槽レイアウトで前景に使われる「リシア」も、CO2添加が必須な水草です。光合成を行っていると気泡を見ることができます。
自然界で自生しているものは、水面に浮いています。アクアリウムではあえて水中に沈めていますが、地中に根を張らないため専用のマットなどに巻き付けて、水槽レイアウトに使用します。
成長すると浮力が強くなるので、水面まで浮き上がってくることがあるため、こまめなトリミングが必要となりやや手間のかかる水草です。
グリーンロタラ
「グリーンロタラ」は水槽レイアウトでよく使われる水草です。ショップで販売されている値段も安くトリミングに対して耐性があるので、アクアリウム初心者向けの水草としておすすめされることもあります。
CO2添加必須な水草の中でも比較的育てやすい部類に入りますが、良い状態を維持するとなると難易度が上がるため、アクアリウム中級~上級者向けの水草といえます。
水上葉として育てることも可能で、成長が早く水槽レイアウトでは中景・後景に使われることが多い水草です。
ロタラインディカ
「ロタラインディカ」は、ロタラの中でも赤い色合いが強くなる種類です。成長するにしたがって、下葉が枯れてくるのでこまめなトリミングが必要です。下葉の枯れを隠すために後景に使われやすいです。ロタラインディカは成長速度が遅いためコケがつきやすい点に注意しましょう。
ロタラマクランドラ
「ロタラマクランドラ」は、ひと昔前は「レッドリーフバコパ」という名前で販売されているこもありました。昔からあるロタラの種類の一つで、赤系水草の中でも人気があります。
水上葉で販売されるときはグリーンのことが多いですが、育てる環境によって赤い色へと変わっていきます。水槽のレイアウトでは中景・後景のワンポイント的な感じで使われることが多いようです。
キューバパールグラス
背丈が低く水槽レイアウトで前景に使われる、「キューバパールグラス」は、Co2添加なしでも育てることができますが、よりよい状態で育てるためにはCO2添加が必須となります。
さらに水質や水の硬度にも気を付ける必要があるので、アクアリウム初心者の場合は難易度が高めです。
水槽内の環境があっていると、増えやすくなるためこまめなトリミングが必要になってきます。CO2のほかに、強い光量と肥料が足りないと成長が遅くなります。もともと成長は遅めな水草なので、水槽の底床一面に広げるには時間がかかると思っていたほうがよいです。
環境がよく育成もうまくいっている場合には、光合成を行っている時に気泡が発生しているのを見ることができます。
ロタラナンセアン
「ロタラナンセアン 」は、ロタラの中でも葉が細長い形状をしていてボリュームがあるため、水槽レイアウトでは後景に使われることが多いです。
色合い的にはグリーンロタラよりも濃い色をしています。トリミングの耐性もあり、差戻しもしやすいですが、CO2や光量が多すぎると、真っすぐに伸びないという特徴があるので、水槽内の環境に注意する必要があります。
シペルス ヘルフェリー
「シペルス ヘルフェリー」はロゼット型の草のように見えますが、有茎草となります。葉の幅は5mm~6mmほどと細長く、高光量とCO2添加で水中で美しい状態を保つことができます。
環境が良いと草丈が60cmにもなることから、水槽レイアウトでは後景に使われる水草です。
葉に藻が付きやすいので、水槽に入れる場合にはヤマトヌマエビや貝類、オトシンクルスなどコケ対策の生物を入れることをおすすめします。
ウィローモス
初心者向けとして知られている「ウィローモス」は、CO2添加なしでも育てることは可能ですが、よりきれいな状態で育てるにはCO2添加が必要になってきます。
水草ではなくコケの仲間で、低光量で育てることが可能です。
根を張らない活着タイプなので、水槽レイアウトでは流木や岩などに巻き付けて使用します。
放置していても伸びますが、成長が遅めなのでコケが付きやすいです。トリミングを行うと、カットしたところから分岐して生い茂っていきます。
オーストラリアンクローバー
「オーストラリアンクローバー」は、「オーストラリアンノチドメ」とも呼ばれています。CO2なしでも育てるのは可能ですが、水槽内に匍匐させたいときや、より色をきれいにしたい場合にはCO2添加が必要になってきます。
成長が早い水草ですが、低光量だと立ち上がりやすいという特徴があるので、アクアリウム初心者にはやや難しい水草です。
葉の形がクローバーに似ていることでかわいいと女性に人気のある水草で、水槽レイアウトでは前景に使われることが多いです。
CO2(二酸化炭素)添加はどうして必要なのか
水草は植物なので、地上に生えている植物と同じようにCO2(二酸化炭素)を取り込み、光と栄養を利用して光合成を行って成長します。
熱帯魚や水棲の生物を飼育している水槽では、生物が呼吸することで水中にCO2が発生しますが、種類によって必要なCO2の量が異なるんです。CO2添加が必ず必要な水草は、必要なCO2の量が多いと考えておいてよいです。
CO2添加なしでも育てられる水草でも、CO2添加をしたほうが光合成が活発になり、発色がよくなって成長が早くなるというメリットがあります。
CO2添加について詳しく知りたい人は、こちらの記事をどうぞ。
CO2の添加方法は?
CO2(二酸化炭素)の添加といっても、一体どうやって行うのか疑問に思うアクアリウム初心者は多いです。
一般手的にはCO2添加専用の「CO2添加機器」を利用して、水中にCO2を入れていきます。
CO2添加機器にもさまざまな種類があり、ボンベ型や、発酵式強制添加器、タブレット型、CO2自然溶解式などがあるので、自分の水槽にあったものを利用しましょう。
CO2は添加時間も気にする必要があるので、タイマーを併用して水槽内にCO2を供給する人が多いです。
二酸化炭素CO2の添加が必要な水草!きれいでおすすめな種類10選まとめ
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CO2(二酸化炭素)添付必須な、きれいでおすすめな水草を10種類ご紹介しました。
CO2添加がなくても育つ種類はありますが、より丈夫できれいに育てたいのであれば、CO2添加をしたほうがよいです。
光量などCO2以外にも水草の光合成を促す要因はあるので、水槽レイアウトで水草を使う場合には、それぞれの特徴をよく理解して育てやすい組み合わせのものを使いましょう。
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