普段何気なく使っている水槽用のチューブやホースは、様々なメーカーから販売され、素材の種類も豊富でそれぞれに特徴があります。
使い方を間違えると故障や水漏れ事故の原因になってしまうため、安全な使用方法を覚えておかねばなりません。
アクアリウム初心者だけでなく、アクアリウム中級者でも水槽用のチューブや水槽用のホースについてあまり詳しくない人は多く、使い方もきちんと把握できてないという人もいます。
今回は水槽用のホースやチューブのメーカーや素材別の特徴や、水槽用ホースやチューブの安全な使い方について解説していきます。
水槽用ホースの選び方や特徴などをメーカーや素材ごとに解説
水槽用として使えるホースやチューブはアクアリウムメーカー以外のものでも、きちんとサイズや強度があえば使用することが可能です。
ホースは主にろ過機材やクーラーなどで使用されるもので、耐久性に優れ、接続部分の経口とぴったり一致するサイズのものを選ぶ必要があります
ここではアクアリウム各メーカーとその他メーカーの販売しているホースの素材や特徴について解説していきます。
エーハイムホース
エーハイムの製造・販売しているホースは、水槽用のホースの中で最も使用されているといわれており、PVC(ポリ塩化ビニル/塩ビ)素材で作られていて、耐久性は抜群でAmazonなどの口コミ評価も高いです。
ホースは黒と緑の2色ありますがホース内の汚れが見えにくいので、定期的に掃除などのメンテナンスをすることで、送水量の低下やつまりを防ぐことができます。
エーハイム専用として販売されていることが多いですが、サイズが合うならテトラのフィルターやゼンスイのクーラーなどへの使用も可能です。
GEXメガパワー用ホース
GEX(ジェックス)のメガパワー用ホースは、半透明な薄いグレーなので水槽周りに設置しても景観を損ねにくく、ホース内の汚れを確認しやすいです。
エーハイムのホース同様PVC素材を使用しているため、耐久性が高いという特徴があります。
同社製品のメガパワー6090、9012専用として販売されていますが、サイズがあう他社製品へ使うことも可能できます。
コトブキ工芸 ホース
コトブキ工芸のホースもPVC素材で耐久が高いホースですが、エーハイムのホースと比べると柔らかめで取り外ししやすいという特徴があります。
ホースカラーも半透明の薄いグレーなので、ホース内の汚れを確認しやすく、水槽周りに使用しても目立ちにくいです。
自社製品専用となっていますが、同径内径であれば他社製品でも問題なく使用することができます。
糸入り耐圧ホース
糸入り耐圧ホースはアクアリウムメーカーではなく、アイリスオーヤマなどのメーカーが製造・販売しています。
水槽用のホースと比較すると値段が安いものが多く、コストを優先して考えている人におすすめです。
基本的に野外で使用することを考慮して作られており、チューブ部分にはポリエステルの糸が入っているため、耐圧性にも優れています。
ホームセンターで取り扱っていますが、ホームセンターではサイズの種類が少ないことが多いので、水槽用に使用するのであればAmazonや楽天といったインターネットショップで、希望するサイズを探したほうが早いです。
トヨロン 耐圧ホース
TOYOXの販売しているトヨロンの耐圧ホースを使うのは、水槽メーカーが販売している市販品にない、太いサイズのホースが必要になった場合です。
耐圧ホースは工業用のホースでホース部分にポリエステルの糸を使用し、耐圧・耐寒に優れているので水槽用として使用しても問題ありません。
軽量で柔軟なので水槽用として使用しても使いやすいですが、工業用のため一般の量販店では希望サイズが見つからないことが多いので、ネットショップで通販することをおすすめします。
素材別水槽用チューブの選び方を種類ごとに解説
ここからは水槽用のチューブについて、種類や特徴をみていきましょう。チューブもホース同様にそれぞれ特徴があるので、きちんと把握したうえで自宅水槽に合ったものを選ぶ必要があります。
水槽用のチューブはエアーポンプに接続して使用することが多いため、柔軟性に優れているものだと、水槽内での設置もしやすいです。
エアーチューブ
ニッソーやGEXなどのアクアリウムメーカー各社が製造・販売しているエアーチューブは、大半が素材にシリコンを使用しています。
カラーも透明半や透明をはじめ、黒や青、緑などがあり、使用目的や水槽内の状況に合わせて選ぶことができます。
ニッソー 超極細チューブ
ニッソーの極細チューブは経口が小さく極細仕様となっています。そのため透明で水槽内のレイアウトでも目立ちにくいです。
素材はPVCを使用しているので、強度もそこそこ、半透明で中身が確認しやすいので掃除のタイミングなどを確認しやすいです。
耐圧チューブ
耐圧チューブはエアーポンプではなく、CO2(二酸化炭素)添加機器に使用するチューブで半透明でやや白っぽい色をしていますが、中が見えるので汚れ具合も確認しやすいです。
人によっては硬すぎて使えないという声もありますが、硬い場合はお湯につけて温めることで柔らかくなり使用しやすくなります。
ガラスパイプをホースやチューブから安全に外す方法
CO2添加装置のリリィパイプやポピーグラスといったガラス製の機材はホースで接続します。当然使用しているうちにホース内やガラス容器内にコケが発生したりゴミがたまってくるので、メンテナンスを行う必要がありますが、この時無理に外すとガラス容器が割れてしまうことがあるんです。
安全にガラス容器からパイプを外すには、次の手順通りに行うようにしましょう。
- まずガラスパイプ容器は「キスゴムがついている部分」を持ちます。そしてホースをガラスパイプに押し込む感じで押していきます。
- ホースを押していくとガラスパイプとホースの隙間に水が入り込んでいきます。そして入り込んだ水が潤滑油かわりになり、ホースから楽にガラスパイプ容器を外すことが可能になるんです。どこまで押し込むかという目安ですが、きつい状態が急にすんなりと抵抗なく押し込める瞬間が出るので、その瞬間で押し込むのをやめましょう。
- 押し込むのをやめたら、キスゴムのついている部分を片手で持って、ホースを引っ張ると余計な力を加えることなく簡単に外すことができます。
このとき無理に力を入れるとガラスが割れるので注意しましょう。
ガラスパイプの弱い部分は?
ガラスパイプは、U字やカーブかかったところが弱いという特徴があります。
また排水側の部分も弱いので、ホースをは外すときはU字やカーブ部分、排水側を持つのはやめましょう。
水槽用ホース・チューブの選び方!メーカーや素材別の特徴や安全な使用方法とはまとめ
今回は水槽用のホースやチューブについて解説しました。チューブによって硬さが異なり、硬いものを無理やり押し込んだり、力だけで外そうとするとホースやチューブが割れたり、逆に機材が壊れてしまうことがあります。
ホースの口径と差込口の口径があっているかどうか、使用目的に合ったものを選んでいるか、をきちんと確認してから購入しましょう。
適切なサイズのもので使用目的にあったのもであれば、事故なども起こりにくいですし、定期的にホースやチューブ内をメンテナンスすることで、長く使うことができます。
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