アクアリウムに慣れてくると、だんだんと水槽レイアウトに自分なりのこだわりを持つようになる人が多いですよね。しかし今までよりも上級感のあふれる水草水槽にするためには、どんなことを改善すべきなのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
ステップアップして上級な水草水槽を作るためには、次のようなポイントを押えましょう。
- 前景草を使用して水草で絨毯をつくる
- 使用する水草の種類を増やしレイアウトする
- 赤系水草のバランス調整法をマスター!
- ウィローモスのトリミングポイントをマスター!
水草水槽レイアウトに石を組んで使用することで、レベルの高い水槽レイアウトを作ることもできますが、「4段階で作る」「石の種類を統一する」といったポイントがあるんです。
これらのポイントを押さえつつ、水草以外のアイテムも水槽内にバランスよく設置していくことで、上級な草水槽を作りやすくなりますよ。
今回は今の段階からステップアップして、上級な水草水槽を作るレイアウトのコツについて解説していきます。
上級水草水槽のポイント
ステップアップしワンランク上の水草水槽を作るときには、まず水草の使い方や種類を増やすといった基本を押さえましょう。これらのポイントを押えるだけで、水草水槽レイアウト作りの初心者から、次の段階へとステップアップしやすくなりますよ。
水草の絨毯でランクアップ!
水草水槽レイアウト上級者やコンテストなどの動画や画像をみていると、上級者は前景草で綺麗な緑の絨毯を作っていることが多いです。
水草で水槽内に綺麗に敷きつめやすくおすすめな水草は、グロッソスティグマやパールグラスなど、葉が小さくて細かいものがおすすめ。綺麗に敷き詰めることができれば、これだけでも水槽レイアウトランクをアップすることができます。
しかしCO2添加が必須になってくるので、長期間水草の良好な維持するためにはトリミングだけでなく水槽内の環境しっかりと管理しなければならず、長期管理ができるようになれば、水草育成の上級者の仲間入りへとステップアップできますよ。
水草の種類を増やす
アクアリウム初心者の場合は、わからないことも多いためどうしても水草の本数や種類が少なくなってしまいがち。しかしある程度慣れてきて、ワンランク上の水草水槽レイアウトにしたいと思うのであれば、水草の本数を増やしたり、水草の種類を増やすのもポイント。
複数の水草を育成し管理していくのは大変なことですが、内容が濃く自分のイメージしたレイアウトに仕上げやすくなりますよ。上級者が作る水草水槽では、複数種の水草を使用することが多く、水槽内でのレイアウトは絶妙なバランスが取れています。
水草は種類が多くなるに従いバランスがとりにくい傾向にあるので、いきなり種類を倍にするのではなく、1種類増やして育成に慣れてきてから増やすなど、ゆっくりと種類を増やすことで失敗しにくくなります。
また水草には相性があるので、使用する水草の特性などを把握して相性の悪いものを選ぶのを避けるのもポイント。
赤い水草のバランス調整法
水草は緑色以外に赤系の種類のものもあるんですよ。水草水槽で使用するときは、中央付近にワンポイントで赤を入れていくのが一般的。
赤一色に染めるのではなく水槽の端やちょっとした場所に、赤系の水草を何カ所か入れてメリハリをつけていきますが、全体のバランスを見ながら入れていくことが大切です。
しっかりと見た目的に赤系がワンポイントになってバランスよくまとまっているのなら、次のステップに進むことができたと思ってよいですよ。
ウィローモスのトリミングは難しい!
ウィローモスなどのモス系水草は、レイアウト素材として使用する場合には活着させて使います。水草水槽で流木に綺麗にウィローモスが巻かれ、生い茂っている状態を長期間維持できると上級者水槽ともいうことができます。
これはなぜかというと、ウィローモスは成長がとても速いためトリミングをこまめに行わないと、綺麗にそろえることが難しいんです。
しっかりとウィローモスの成長スピードを把握し、こまめなトリミングを行って、綺麗な状態を維持できるなら、ウィローモス育成に関しても上級者の仲間入りといってもよいでしょう。
そのため水草水槽レイアウトで上級者を目指すのであれば、モス類の育成をマスターするのも近道のひとつですよ。
岩組レイアウトのポイント
水草だけの水槽レイアウトよりももっと大自然を表現している水槽レイアウトを組みたいと思う人もいることでしょう。そんなときは岩組と水草を組み合わせることで、より魅力的で上級な水槽レイアウトを作ることも可能です。
上級者になってくると水草と岩組のバランスが絶妙で、シンプルながらも高品質な水草水槽を作り出しています。
ここからは水草水槽におすすめな、石を使った岩組レイアウトを作るときの押えるべきポイントについて解説していきましょう。
岩組レイアウトは4段階でつくる!
岩組だけの水槽レイアウトはシンプルで簡単そうに見えても、実際に作ってみると全体のバランスなどのごまかしがきかず、難しいもの。
そんな岩組を使用した水槽レイアウトを作るのであれば、メインになる「親石」を中心に「副石」「添え石」「捨石」を配置していきましょう。
親石
岩組水槽レイアウトで全体の中心となる一番大きな石で、設置するときは中心から少しずらした場所に配置します。高さを持たせるとより際だった石組レイアウトを作ることができますよ。
副石
親石のそばに配置する2番目に大きな石で、この副石と親石の配置で全体のイメージが決まります。中型や小型水槽などによっては配置するのはこの副石まででもOKですよ。
ただし段数を多くすることで、高密度で上級感のある水槽レイアウトが作りやすくなります。
添え石
副石よりも小さなサイズのことがほとんどで、水槽レイアウトバランスを整えるために使われ、使用することで景観をより造り込みやすくなります。
捨石
一番小さな石。水槽内に無造作に散らして設置することで、岩組を使用した水槽レイアウトに広がりを持たせることができます。
石の種類は統一しよう
水槽レイアウト用の石はさまざまな種類がありますが、親石から捨石まで、全て同じ材質のものを使用します。色や材質を統一することで全体的にまとまりやすくなって水槽レイアウトの精度があがりますよ。
また石の種類によっては長期間設置していることで、水質に影響を与えるものもあるので、水質への影響を考える上でも、石の種類は統一しましょう。
水槽レイアウトに使用される石や石を使ったレイアウト方法などは、こちらの記事を参考にしてくださいね!
上級水槽レイアウト=バランスの取れたレイアウト
https://www.instagram.com/p/B2OYRhoJgRS/
ワンランク上の水草水槽を作るポイントをいくつかお話ししてきました。しかしこれらすべてをいきなり採用しなくても、ワンランク上の水草水槽を作ることはできるんです。
ワンランク上の上級な水槽レイアウトとは、「水槽内のレイアウトバランスが取れている水槽」のこと。
例えでいうなら、使用するアイテムを流木とモスだけに絞って、幻想的な深い森の景観を表現するアクアリストもいるほど。
もしも今回ご紹介したアイテム以外にも追加しようと考えているのであれば、水槽にプラスしてバランスよく調和がとれる要素に絞ることをおすすめします。
まとめ:ワンランク上の水草水槽レイアウト術!プロに学ぶ上級水草水槽レイアウト
簡単そうにみえて実際に始めてみると、難しい部分が多いですが、奥深く魅力的な水草水槽レイアウト。シンプルになればなるほど難易度は上がりますし、組み合わせる水草の種類や本数を今までより多くしたり、岩や流木などのアイテムを組み合わせることで、無限のレイアウトを作りだすことができます。
今回ご紹介したポイントをしっかりと押さえて、ワンランク上の水草水槽を作ったうえで、最良の状態を長期間維持することができれば、もう初心者ではなく上級者の仲間入りともいえるでしょう。
水槽を設置している環境や、メインとして使用する水草の種類や相性など、初心者が乗り越えなければならない点は多いですが、失敗してもあきらめずに続け経験を積んでいくことで、ワンランク上の素敵な水草水槽が作れることでしょう。
あなたならではのオリジナリティあふれる、上級感たっぷりな水草水槽づくりにチャレンジしてみませんか?
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水草、そしてウィローモスについて色々な角度からの解説を頂き大変参考になりました。
ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
ウィローモスはとても伸びやすいので、こまめなトリミングが必要ですが、揃った時の美しさは素晴らしいです。
是非チャレンジしてみてくださいね!