観賞魚として絶大な人気を誇るシクリッド。
皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
シクリッドとは海水魚に引けを取らないほど色鮮やかな体色が特徴で、淡水から汽水域にまで世界中に広く分布する魚の総称です。
肉食性で縄張り意識が強い個体が多いため初心者の方には敬遠されがちですが、今回はその中でも飼いやすく水質にもうるさくないシクリッドを7種類ピックアップしてみました!
水槽を彩るのにもってこいのカラフルなシクリッドをご紹介しますので、飼育を検討中の方は是非参考にしてくださいね。
カラフルで飼いやすいシクリッド7選
今回はカラフルで飼いやすいシクリッド特集ということで、
- パロットファイヤー
- アーリー
- カエルレウス
- スノーホワイトシクリッド
- オスカー
- エンゼルフィッシュ
- ラミレジィ
こちらの7種類をご紹介していきます。
パロットファイヤー
まず最初にご紹介するのは、台湾で人工的に作出されたシクリッドのパロットファイヤー。
金魚のリュウキンにも似た丸っこい形と鮮やかな赤い体色が特徴的で、正面から見ると笑っているような三角形の口が可愛らしいお魚です。
弱酸性から弱アルカリ性まで幅広い水質に対応し、人工飼料も良く食べます。
パロットファイヤーは人懐っこいことでも有名で、簡単な遊びを覚えさせることもできるんです!
詳しくはこちらの記事でもご紹介していますので、是非ご覧になってみてくださいね。
アーリー
アーリーはアフリカのマラウィ湖に生息する、美しいブルーの体色が特徴のシクリッド。
丈夫で何でも食べますが、特に赤虫やイトミミズなどの生餌を好みます。
気性が荒いので混泳には注意が必要です。どうしても混泳させたい場合は90cm以上の大型水槽で、隠れ家となる場所をたくさん用意してやりましょう。
中性から弱アルカリ性の水質を好むため、底砂にはサンゴ砂などの使用がおすすめです。
水質をアルカリ性に傾ける方法について、詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
カエルレウス
レモンイエローのさわやかな体色が特徴的なカエルレウス。
こちらもアーリーと同じくアフリカのマラウィ湖原産のシクリッドです。
気性が荒く同種同士では小競り合いをしますが、飼育そのものは容易で丈夫な部類に入ります。
生餌はもちろん人工飼料もよく食べるので、バランスを見ながら餌やりをしましょう。
カエルレウスの体色は熱帯魚としては珍しいほど鮮やかで、レイアウトの要にもなります。
成長するにつれて段々と鮮やかさが増していくため、幼魚から飼い込めば成長とともに体色の変化も楽しめそうですね。
スノーホワイトシクリッド
こちらは先ほどご紹介したカエルレウスの改良品種、スノーホワイトシクリッドです。
真っ白な体に、アルビノ種の特徴でもある赤い目が可愛らしいですよね。
一般的にアルビノの魚は視力が悪く、他の魚とケンカをすると負けてしまう傾向にあります。
一方スノーホワイトシクリッド自体は好戦的な性格のため混泳相手を選ぶのが難しいところですが、混泳させる場合は岩陰や水草(造花でも可)入れて体を隠すスペースを作ってやりましょう。
中性から弱アルカリ性の水質を好み、人工飼料もよく食べます。
オスカー
全長は最大で40cm程度。中型のシクリッドということで古くから人気のオスカーは、カラーバリエーションに富んだ肉食性の熱帯魚です。
ご紹介しているレッドオスカーは褐色の体に炎のような赤い模様の入る品種。
口に入るものは何でも食べてしまうという気の荒さが目立ちますが、意外と人懐っこく、飼い主に対して餌をねだるような仕草を見せることがあります。
丈夫な上に寿命が長く10年以上は生きるため、最後まで愛着を持って育てられるかどうか慎重に検討してから飼育を始めましょう。
成長がかなり早いので、始めから90cm以上の大型水槽を用意しておくのがおすすめです。
以下の記事ではオスカーの飼育方法などをより詳しく解説しています。
エンゼルフィッシュ
熱帯魚の代表種としても知られているエンゼルフィッシュも、実はシクリッドの仲間。
「エンゼル」の名にふさわしい、きらびやかなヒレと神秘的な姿が特徴的なお魚です。
エンゼルフィッシュは成長すると体高がかなり高くなるため、単独飼育の場合、水槽は幅が45cm・高さも45cm以上のものを選びましょう。
さまざまな品種改良がされているためカラーバリエーションが豊富です。
幼魚期のエンゼルは水質の変化に弱いため、導入時の水合わせは慎重に行ないましょう。
詳しい飼い方などはこちらの記事でもご案内していますので、是非お役立てください。
ラミレジィ
最後にご紹介するのはドワーフシクリッドの代表種、ラミレジィです。
全長が最大で6cm程度のため、小型水槽でも気軽に飼育できる人気種。
ご紹介しているオランダラミレジィ以外にもさまざまな体色の改良品種が生み出されていて、非常にコレクション性の高いお魚です。
弱酸性から中性の水質を好み、生餌だけでなく人工飼料もよく食べます。
ペアで仲良く子育てをする姿はかなり癒やされますよ。
混泳・複数飼育には注意が必要
飼育難易度が低くカラフルなシクリッドたちをご紹介してきましたが、気になった品種は見付かりましたか?
それでは、ここからはシクリッドを混泳させる場合の注意点などを解説していきます。
小型熱帯魚やエビは要注意!
シクリッドは全体的に肉食性が強く、生餌を好んで食べる傾向にあります。
小型の熱帯魚やエビなど口に入るサイズの生き物は高い確率で食べられてしまいますので、混泳は控えておくのが無難です。
縄張りに気を付けよう
シクリッドは基本的に縄張り意識があり、テリトリー内に侵入した生き物を容赦なく攻撃するなど複数飼育に向いてない種類も存在します。
しかもこの縄張り意識には波があるため、昨日までは仲良く共存していた魚同士が突然ケンカを始めるなんてことも起こりうるのです。
こればかりは個体差があり、「シクリッドの混泳は不可能である」とも言い切れません。
そのため、もしシクリッドを複数飼育する場合にはしっかりと様子を観察し、相性が悪そうであればすぐに隔離できるような環境を整えておくのがおすすめです。
まとめ:初心者でも飼いやすい!シクリッド7選!カラフルなシクリッドを紹介!
今回は水質にうるさくなく、カラフルなシクリッドをご紹介してきました。
シクリッドは海水魚にも引けを取らないほど鮮やかな体色をした種類が多く、レイアウトの要としてももってこいのお魚です。
縄張り意識が強いため複数飼育には不向きですが、そんな性格も含めてシクリッドの魅力だとわたしは感じています。
単独飼育でも十分映える熱帯魚ですので、皆さんもお気に入りのシクリッドを1匹お迎えしてみてはいかがでしょうか?
トロピカライターの井上あゆみです。
金魚から熱帯魚・海水魚まで、全部で20種類程度のお魚を飼育してきました。
お気に入りはイエローヘッド・ジョーフィッシュ。怒ったような顔をしているのに、実はかなり臆病というなかなか憎めない海水魚です。アクアリウム初心者の方でも楽しく読めるような記事を書いていくので、よろしくお願い致します!
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