アクアショップやレストランなどでアクアリウムを目にすると、ほとんどの人がキレイだな!と感じることでしょう。
それでも何となくチャレンジできないのは…「熱帯魚飼育って難しそう」というイメージがあるからかと思います。
いいえ、熱帯魚飼育は難しくありません!ポイントを抑えれば上手に管理することができます。今回は熱帯魚の死因、長期飼育するためのポイントについて解説します。
熱帯魚飼育は難しくない!
「えっ、熱帯魚飼育が簡単?それはプロ目線だからそう感じるのでは?」
いいえ、そんなことはありません。現在一般の多くの人が楽しんでいる趣味ですから、ポイントを抑えれば実は金魚よりも簡単に、誰でも飼育できるんですよ。
熱帯魚飼育が簡単という理由
熱帯魚は一般家庭で飼育出来るように品種改良されている種類も多く、
- 飼育に向いたサイズの種類が豊富
- 複数種類の混泳が可能
- 病気に強い
など、飼いやすいポイントがたくさんなのです。
他にも飼育セットの性能が高まっており、
- 優秀な水槽用ヒーターやクーラー
- LEDライト
- フィルター
がどんどん開発されているので、一昔前と比べると、熱帯魚飼育は格段に容易になっているんです!
熱帯魚飼育は、飼育する熱帯魚の好む住環境を整えてあげることが大切です。
整えてあげるのに大切なのが「定期的にお手入れをすること」で、お手入れを忘れなければうまく管理することができます。
熱帯魚飼育が難しいと感じる理由
いいやそんなことはない!難しい!と感じてしまう理由はどんなところでしょうか。
主に言われる理由としては
- メンテナンスが大変
- 魚がすぐに死んでしまう
この2つですね。確かに大量の水換えは面倒な作業ですし、魚を死なせてしまっても多くの場合「どうして死んだのか理由がハッキリしないので改善できない」ということがありますね。
では次の項で、熱帯魚の死因についてお話ししていきます。
熱帯魚が死んでしまうのはなぜか
こちらの項で、熱帯魚の主な死因とその対策について説明します。
水合わせが十分ではなかった
熱帯魚を購入した時に、家にある水槽に入れる時に必要な作業として「水合わせ」があります。
ショップの水槽と家の水槽は当然、水質が異なります。異なる水にいきなりドボンと入れると魚は環境の変化に耐えられず、命を落とすことがあるのです。
水合わせの具体的な方法については、下のリンクをご参照ください。
水換えが足りなかった
第二の原因として考えられるのは、水換えです。
水換えは、水槽を設置したばかりの頃は水質が安定しないので、特にこまめに行いましょう。設置したばかりの水槽では、生体の排泄物を無毒化するバクテリアの数が足りないので、水質が悪化し、アンモニアや亜硝酸がたまりやすいのです。それをカバーするには水換えが必要です。
「市販のバクテリア剤を使えばすぐに安定しますか?」残念ながら、市販のバクテリア剤もすぐに効果が出るものではありません。ろ材や底砂に安定してバクテリアが棲み始めるまでに時間がかかるのです。
餌の与えすぎ・食べられていなかった
餌を食べる魚は可愛らしいもので、ついついたくさん餌をあげてしまいがちですが、これも死因となる場合があります。食べすぎによる消化不良、餌の食べ残しによる急激な水質悪化が主な理由です。
餌を与えるタイミングとして注意すべき時期は、購入した日です。魚はストレスに弱く、ショップから家の水槽に移動しただけでもストレスを感じています。そんな時は、餌を与えずにしばらくそっとして落ち着くのを待ってあげましょう。
餌は翌日~2日後から与え始めましょう。今は水を汚しにくい餌も増えています。
下のリンクに餌の与え方をまとめてありますが、魚は1週間くらいなら餌を与えなくても問題ありませんので自宅を留守にする時でも心配が少ないです。
とはいえ、全然餌を与えなければ当然死んでしまいます。充分餌を与えたつもりでも、気の弱い個体や、水槽の底面にいる魚まで餌が行き届いていないというケースも見られます。すべての魚が餌にありついているか、観察してあげましょう。
寿命・老衰だった
ショップから購入したばかりなのに老衰?!と驚かれるかもしれませんが、そのショップに長いこといた個体で、そろそろ寿命を迎えるタイミングであった、という可能性も考えられます。
できるだけ、生体の回転のいいショップで購入しましょう。
また、購入時には生体の健康状態をよくチェックしてお迎えしてください。
長期飼育のポイント
こちらの項では、熱帯魚の長期飼育のポイントについて解説します。主なポイントは3点で
- 安定した飼育環境を作る
- 餌は与えすぎない
- 水槽メンテナンスをルーティン化する です。
安定した飼育環境を作る
高価、高性能の器具を用意する必要はないので、
- 水温
- 照明
- 水流
の3つが安定した環境作りに目を向けてください。この3つが安定していれば、水槽内に良いバクテリアが増えていき、飼育水ができた(=よい水質に安定した)という状態にすることができます。
水流はフローパイプやシャワーパイプでコントロールすることもできますので、水槽内がまんべんなくゆっくり流れるように工夫してください。
餌は与えすぎない
上でもご説明した通り、多すぎる餌は熱帯魚の寿命を縮めます。
むしろ「ちょっと少ないかな」と感じられるくらいで問題ありません。餌を与えるタイミングと量を決め、守ることが大切です。給餌は1日おきでも大丈夫ですよ。
水槽メンテナンスをルーティン化する
最初に水槽メンテナンスの項目、手順、頻度をきっちり決めてルーティン化してしまいましょう。
第2、4土曜日は水槽の水を換える、という感じですね。慣れてくると「このメンテナンスは減らしても平気だな」「このメンテナンスはちょっと増やそう」とうまく調節できるようになりますし、こまめにお手入れをすれば、大きな問題は生じにくくなります。
また、メンテナンスはおっくうなもの、ですが使い勝手のいいアイテムを使うことでそのハードルを下げることもできます。よく言われる便利アイテムの一つが、下で紹介するプロホースです。
底砂をあまり動かさずにゴミだけを吸い出せるのでとても便利です。こういったちょっとした便利アイテムをどんどん導入していきましょう。
まとめ:熱帯魚飼育は簡単なのか?熱帯魚の死因と長期飼育するためのポイントとは
熱帯魚水槽は難しくない、このポイントを抑えれば問題なく運営できる!というポイント、熱帯魚の死因とその対策を解説しました。
原因がわからないと同じ失敗を繰り返す可能性がありますので、ポイントを抑え、円滑に水槽を運営していきましょう。
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