フローパイプって聞いたことがありますか?
水槽内の水は、水流を作ってよどみができないようにしたほうが良いのですが、そのために水をかくはんする必要があります。その水流をソフトにしてくれるアイテムが「フローパイプ」です。
今回はそのフローパイプの効果や使い方の注意点、おすすめの商品などを紹介していきます。
多くのメリットが期待できるフローパイプの使い方をマスターしましょう!
フローパイプとは?
フローパイプというのは、水槽内の水の流れをゆるやかにするために、フィルターからの出水パイプにとりつけるパーツです。シャワーパイプよりも弱い水流を作ることが可能です。
フローパイプを使う利点は以下のようなものが挙げられます。
- 強い水流が苦手な生体を保護する
- ろ過パワーの強いフィルターが使いやすくなる
- 水槽内が見えやすくなる
- 浮草栽培に向いている
下の項でその利点について詳しく解説します。
強い水流が苦手な生体を保護する効果がある
水槽内の水は、よどみが生じないように常に動かしてやるほうが魚の健康のためになります。よどみが生じるとそこにゴミがたまり、そのゴミが腐敗することによって水質が悪化しやすくなります。
それだけでなく、よどみに置いてあった流木にカビが生える、富栄養化してコケが繁茂するなどのデメリットが生じる場合もありますので、水槽内には適度な水流が必要です。
ですが、魚の種類によっては「強い水流」を苦手とする種類がいます。小型のメダカやレッドテトラのほかにも金魚、エビ、アピストグラマの飼育に向いています。
こういった魚の場合、水流が強いと体力を消耗しすぎますので、それを防ぐためにフローパイプはとても効果的です。
ろ過パワーが強いフィルターも使いやすく
ろ過パワーを強くするためにワンランク上のフィルターを設置したい時にも便利に使えます。フィルターのパワーを上げると水槽内に強力な水流が生じてしまうのですが、その強さをやわらげるために効果を発揮してくれます。
水槽内がくっきり見やすく!
水槽内の水の動きがゆるやかになるため、波紋によって肝心の水槽内の魚が見えづらい!というデメリットを抑えることができます。非常にくっきりと「水の中を切り取った」ような情景を楽しむことを可能にしてくれるアイテムです。
浮草栽培に向いています
水草が水槽内にある方にもおすすめです。水流が強すぎると水草が水槽の片方へ寄ってしまう!という悩みを解消してくれますよ。
浮草を産卵床に使いたい方に特におすすめです。
生体の入り込みに注意しよう
フローパイプを使う上で気をつけたい一番のポイントは「フローパイプ内に生体が入り込む可能性がある」ということです。
ゆるやかな水流を作り出すために、フローパイプの出水口は大きく開いています。魚は水流に逆らって泳ぐ習性があるので、フローパイプに入り込んでしまうことがあるのです。
また、ガラス製の場合は割れやすいですから、取り扱いに注意しましょう。
ソフトな水流ゆえによどみが生じないように注意!
上でご説明した通り、水槽内によどみが生じると
- 水質悪化しやすい
- カビやコケの温床になる
などのデメリットがあります。
フローパイプは水流をゆるやかにしてくれるため、よどみも生じやすくなってしまいますので、水槽の各位置の水流を確認しましょう。
おすすめのフローパイプ3選
では、トロピカおすすめのフローパイプを紹介していきます!
エーハイム ナチュラルフローパイプ
こちらはプラスチック製のフローパイプです。
現在エーハイムの外部フィルターをお持ちの方には特におすすめです。
軽量で割れづらく、向きを360度自在に変えられるのが嬉しいポイントです。
リリィパイプ
強度のあるガラス製のフローパイプです。
見た目がとても美しいだけでなく、機能性も良いアイテムです。ガラス製は生体に対して、完全に無害なのが安心して使えるポイントですね。
筆者は個人的にガラス製品がとても好きです。美しさを求めるために水槽を設置している人がほとんどでしょう。ガラス製品の透き通るような美しさはイチオシです。
ポピーパイプ
こちらは上でご紹介したリリィパイプにくらべて出水口が広く、水が振動するタイプです。
効果的なフローパイプの使い方
こちらの項では、フローパイプの効果的な設置方法について解説します。
上向きに使用する場合
フローパイプを上向きに設置した場合、水流が水槽上部に拡散されますので、穏やかな水の流れを演出することが出来ます。
さらに水面の流れを活性化させることで、空気中の酸素を水槽内の水に取り込むという効果も期待できます。
他にも水面を動かすことで油膜が生じることを防ぐこともできます。
シャワーパイプにも同じような効果がありますが、フローパイプはシャワーパイプに比べて音が静かなのが特徴。水音はほとんど感じられませんし、水ハネもありません。水ハネがあると水槽面が汚れる、水槽の周りに水が飛び散るなどの悩みが生じますので、これは嬉しいポイントではないでしょうか。
下向きに使用する場合
フローパイプを下向きに設置すると、水面をほとんど揺らすことなく水槽内に水流を生じさせることが出来ます。
それは水草を育成する水槽でかなりの効果を発揮します。というのは、水面が揺れないことで水槽内に添加した二酸化炭素が外へ逃げて行きづらくなるのです。
ですから二酸化炭素添加をしている水槽で使う場合はフローパイプを下向きに設置しましょう!
まとめ:水流の苦手な生体にはフローパイプを使ってみよう!
フローパイプがもたらしてくれる効果、使い方の注意点などについて解説しました。
飼育している魚や水草の種類や数に応じて上手に使い分けましょう!
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