メダカ飼育に水草は欠かせない存在です。
代表的な種類としてマツモ、ホテイソウ、アナカリスなどが挙げられますが、必要な理由があります。
- ほどよい日除け効果がある
- 隠れ場所・寝床になる
- 産卵床になる
このようにさまざまなメリットがありますが、なにより飼育環境を自然に近づける効果があります。メダカにストレスをかけずに飼育することも、健康に長生きさせる大切なポイントです。メダカに向く水草をしって、快適な飼育環境作りをしましょう!
メダカと相性のいい水草15選!
メダカ飼育には水草は必須アイテムです。
その理由は
- 隠れ家になる
- 産卵場所になる
- 日よけになる
- 水質安定に役立つ
など、メダカにとっていいことづくめだからです。
小さな淡水魚であるメダカには、寄り添って泳ぎやすい柔らかな水草が向いています。そんな条件に合った水草15選をご紹介です。
メダカと相性のいい水草 15選
※記載されている情報は各ショップ販売時の情報に基づいています。価格などは時期により変動する事がございますのであらかじめご了承ください。
書く水草について詳しくはこちらの記事で解説しています。
メダカが卵を産みやすい水草・浮草5選!
メダカは繁殖しやすい魚で、繁殖用のアイテムが多数発売されていますが、水草が一番適しています。
水草は柔らかく、産卵時にメダカが体を痛めないという大きなメリットがあるからです。
柔らかいスポンジ状の人工産卵床(メダカが卵を産みつけるための器具)も発売されていますが、水草には寝床にもなり、さらに美しい景観も演出できる付加効果もあります。
メダカの産卵用水草は、
- ホテイソウ:浮いているため産卵後の回収が簡単!
- マツモ:成長速度が速く、卵の回収時に切り取っても平気!
- アナカリス:寒さに強くビオトープでも安心!
といった、卵の回収がしやすい種類が向いています。安価で補充が容易な水草もおすすめです。
こちらで詳しく解説していますので、是非ご覧ください。
マツモの育て方!メダカ飼育にぴったりの水草
数ある水草の中でも、メダカ飼育でベストなのが『マツモ』です。
マツモは細い茎と柔らかく繊細な葉が特徴ですが、底砂に植え付けても定着する種類ではなく、浮草として扱われています。その特性により、本格的な水草水槽でなく、比較的どんな容器でも育成可能なことから、メダカ飼育で最も利用されている水草です。
- 水草の中でも突出した成長速度
- 柔らかく安全
- 水中の過剰な養分を吸収しやすい
- 安価で購入しやすい
- 無農薬のものも販売されている
などの特徴は、小さなメダカにぴったりです。
成長スピードが非常に速いので、トリミングに強く、増やして他の水槽や飼育容器に使いまわせるのも強みです。
マツモの育成方法や増やし方についてはこちらで詳しく解説しています。
アナカリスの育て方!ビオトープでも安心の水草
マツモに次ぎ、メダカ飼育時にぴったりな水草は『アナカリス(オオカナダモ)』です。
マツモよりしっかりとした葉や茎を持ち、幅広い水質や水温に強い性質を持っています。
- 過剰な養分を吸収し、水質を安定させる
- 丈夫で枯れにくい
- 寒さに強い
- 安価で販売されている
低水温にとても強く、寒い季節のビオトープでもそのまま育成できるため、屋外飼育でも重宝されます。成長速度もはやく、水中の余分な養分を吸収する効果も高いです。
アクアリウムショップや通販などでも簡単に手に入るため導入しやすいです。
アナカリスについてはこちらもご参照ください。
ホテイソウの育て方!産卵床におすすめの浮草
メダカのビオトープに最適なのが浮草の『ホテイソウ(ホテイアオイ)』です。
浮草類はメダカたちを直射日光の暑さから守り、外敵が来たときは隠れ場所となります。なかでも、ホテイソウは葉が大きく十分な役割をはたし、長く伸びるその根はメダカたちの産卵場所となります。
- 水面を覆い、メダカを守る
- ほどよい日除けになる
- 産卵場所にぴったり
- 手軽に購入・導入できる
浮いているため、回収が非常に簡単ですし、枯れてもすぐに取り除けます。また、美しい花を咲かせるため水生植物としても楽しむことができますよ。
小さなメダカ鉢にはミニホテイソウがおすすめです。
ホテイソウについてはこちらをご覧ください。
ウィローモスの育て方!室内飼育にもおすすめな水草
『ウィローモス』は、苔の仲間で短い葉が密に生えた水草です。
フワフワと茂り柔らかく産卵床にもなるため、メダカに向いています。
- 柔らかいため、メダカを傷つけない
- エビの住処にもなる
- 活着レイアウトが楽しめる
しかしマツモやアナカリスなどに比べると背が低く、水深のある飼育容器では卵の回収は困難です。また、低水温には強くありませんのでビオトープや屋外飼育では季節によって枯れてしまいます。
そのことから、室内のボトルや底の浅い容器での飼育時にオススメの水草です。メダカと同時にエビを飼育する場合は、エビたちの隠れ家や繁殖場所として大活躍します。
ウィローモスの増やし方やトリミングなどは、こちらに詳しく書いています。
カボンバの育て方!美しい有茎水草
柔らかな茎に広がる緑の葉が特徴の『カボンバ』は「金魚鉢などに入っている水草」として良くイメージされる種類です。メダカとも好相性で、産卵床にもなります。
しかし馴染み深い見た目とは裏腹に、他のメダカ向け水草と比べると育成難易度はやや高めです。
その理由として、
- 30度以上の高水温が苦手
- 強く十分な光が必要
ということがあげられます。
屋外飼育だと夏に暑さ対策をしないと弱ることがありますし、水槽飼育だと水草育成用のライトが必要になります。
それでも、屋外のビオトープなどではすだれを活用して程よい環境(水温・日射し)に保つことで屋内よりも簡単に育てられます。環境があっていれば寒い季節に枯れてしまっても、暖かくなるとまた増えはじめますので、定着すれば長く楽しめる水草です。
カボンバについてはこちらでも解説しています。
メダカのビオトープ向き!おすすめの水生植物7選
メダカは十分な日光浴で健康に育ちますので、ビオトープでの飼育に向いた魚です。
ビオトープには水草以外にも多彩な水生植物を植え付けることができます。なかでも美しい花を咲かせるおすすめ品種を紹介しています。
ヒメスイレンやオモダカ、ウォーターポピーなど日本の風土で良く育つ水生植物は園芸店で入手できます。
しかし、水生植物の肥料のほどこし方は、場合によってはメダカにダメージを与えます。
急激な水質変化に、メダカやエビはとても弱いです。肥料はすぐに栄養が行き渡るように工夫され製造されていますが、水中の養分が急上昇するとメダカたちに影響がおこります。
肥料を使用する際は、穏やかに水中へ養分がいきわたるように、土にしっかりと埋めるようにするとトラブルを防ぎやすくなりますよ。
メダカと水生植物については、こちらで詳しく解説しています。
まとめ:メダカに向く水草のすべて【相性の良い種類を解説】
メダカに向く水草を解説しましたが、メダカは水草や太陽など自然の風土と共に生きている淡水魚であると感じています。
水草を入れてやることでメダカたちは落ち着いて過ごせますし、繁殖にも利用します。
魚はストレスに弱い生き物です。のびのびと泳げる飼育容器や環境を整えることが、アクアリウムの考え方です。
是非、メダカたちの快適な環境作りを追求してあげてください。