円柱水槽って聞いたことがありますか?
駅やクリニックで見かける、とても大きな柱のような水槽ですね。
四角い水槽は大抵の場合壁に付けて設置しますが、円柱水槽は丸い形を利用して360度鑑賞できるよう部屋の真ん中に設置することが多いです。
特徴的な形なので、設置するだけでオシャレな雰囲気になりインテリア性も高いのが魅力ですね。
今回は、円柱水槽の楽しみ方をご紹介します。円柱水槽の入手方法、良いレイアウトを作るコツ、メンテナンスの注意点など盛りだくさんです。市販されている小型の円柱水槽も紹介していますので、円柱水槽に興味がある方はぜひご一読ください!
円柱水槽とは
円柱水槽?文字だけ見てもイメージできないかもしれませんが、上のような画像を見ていただければ、きっと1度は目にしたことがある水槽かと思います。駅や音楽ホールなどで時折見かけますね。
円柱水槽は、アクリルの大型パイプを原料とした水槽です。
アクリル板を曲げて繋げる作成方法もありますが、この方法だとどうしても繋ぎ目が目立ってしまいます。そうなると美観を大きく損ねますので、アクリル板から作る方法はスタンダードではありません。
円柱水槽は360度どこからでも鑑賞できるのが魅力です。またインテリア性が高いので人の目を引き付けます。
360度鑑賞するためには部屋や道の真ん中に設置することになりますが、角がないため安全性が高く、人通りの多いエントランスなどで重宝されています。
円柱水槽については、コチラの記事でもご紹介しています。
円柱水槽の入手方法
美しく目を惹く円柱水槽ですが、どういった方法で入手できるのでしょうか?
基本はオーダーメイド
円柱水槽の入手方法は、基本的にはオーダーメイドです。
水槽と合わせて、水槽台、天蓋(キャノピー)、ろ過槽なども制作する必要があるため、コストは高くなってしまう傾向にあります。
市販品はどうしても需要の高いものが多くなる傾向にあるため、少々特殊な形の円柱水槽はあまり販売されていません。
数少ない市販品の円柱水槽も、駅などに置かれているような大きなサイズではなく、一般家庭用の小型なものが多いです。
オーダーメイド水槽については、コチラの記事でも解説しています。
メーカーから販売されている円柱水槽
メーカーから販売されている円柱水槽は、下のようなものになります。
入る水量が10L、幅がおよそ26cmと小型の水槽です。
小さいですが、円柱水槽の高いインテリア性や鑑賞性などの魅力をしっかり味わうことができます。ライトやフィルター、上部カバーも付属しているので、円柱水槽に憧れがある、円柱水槽にチャレンジしてみたいという方におすすめのアイテムです。
上部カバーが透明なので、上から水流を眺めることもできてなかなか楽しいですよ。
アクリル製なので掃除するときには優しく汚れを落としましょう。ゴシゴシしすぎると傷がつく恐れがあります。
水槽を傷つけず長持ちさせる方法については、コチラの記事でも解説しています。
円柱水槽のレイアウト法
円柱水槽は、どのようにレイアウトすれば良いでしょうか?
一般的な水槽は四角いため、奥側に背の高いもの、手前側に背の低いものなどレイアウトには一定のルールがあります。しかし円柱水槽のメリットは360度どこから見ても美しいことなので、一般の水槽とは違った工夫が必要です。
- 中央を盛り立てる凸型にすること
- 円柱形状のメリットを活かすこと
この2点に注意してレイアウトしてみましょう。下の項で詳しく解説します。
円柱水槽のレイアウト例については、コチラの記事も参考にしてみてください。
中央を盛り立てる凸型
街中に設置されている円柱水槽を考えてみると、どれも中央に水草や流木、岩組が配置されており、その周りを魚たちが泳ぐ凸型の構造になっていますよね。
このレイアウトは、360度どこから鑑賞しても美しく見せられるのはもちろん、円柱水槽の中にあるオーバーフロー式の配管を隠すという役割も果たしています。
少し話は変わりますが、円柱水槽は基本的にオーバーフロー式が採用されています。他のろ過方式では、水槽内から外に配管を出さなければならず、360度鑑賞できる円柱水槽にはなじまないというのがその理由です。
オーバーフロー式では中央に配管が来るため、レイアウトは必然的石組みや流木を中央に積み上げる、いわゆる凸型が取り入れられています。
水槽の正面をあまり気にせずにどこから見ても楽しめるレイアウトは、円柱水槽にはうってつけです。
しかし、逆に言えば正面が無く基準を決めづらいので、普通の四角い水槽をレイアウトするよりも難易度は高くなります。
円柱形状のメリットを活かす
円柱形状の最大のメリットは「珍しさがあり人目を惹く」ことと言えるでしょう。
このメリットを生かすには、水槽の中のレイアウトだけでなく水槽を設置する環境も整える必要があります。
具体的には、広々としていて人が水槽を囲んで楽しめるような空間であること、遠くからでも眺められるような場所であること、などですね。
円柱水槽は面が湾曲しているため水槽の中が少し歪んで見えてしまうのがデメリットなのですが、円柱というおしゃれ感はそれをカバーするほど魅力的です。
しっかり生き物を観察・研究するような場には不向きですが、人の目を惹き楽しませて癒す、施設や街中では環境を整えることで十分に活躍してくれます。
円柱水槽の形状はメリットでもありデメリットでもあります。ですがその両者をよく理解し、工夫することで非常に美しく印象的なアクアリウムとなります。
円柱水槽のメンテナンス
こちらの項では円柱水槽のメンテナンスについての注意点を解説します。
中型以上は水深に注意
円柱水槽は大型になりがちなこともあり、メンテナンスの難易度も高めです。
水槽に高さが出るため、たいていの場合は脚立を利用しても底まで腕が届きません。
このようなとき、東京アクアガーデンでは、脚立にプラスしてロングタイプのマジックハンドを使用してメンテナンスをしています。
少々クセのある道具ですが、扱いに慣れればそこまで大変なものではありません。
水槽の底まで届くので、きれいに掃除をしたりレイアウトを整えたりするのに重宝しますよ。
水槽のお悩みはご相談ください
円柱水槽は手に入れる方法もさることながら、メンテナンスも個人で行うのは非常に労力が必要となります。せっかく円柱水槽を手に入れても、メンテナンスがうまくいかないと悲しい結果となってしまいますので、円柱水槽に詳しいアクアリウム専門の業者に協力してもらいながら、維持管理をしていくと良いでしょう。
東京アクアガーデンでは今まで数多くの円柱水槽を手掛けていますし、現在進行形でメンテナンスも請け負っています。水槽設置5000件以上の経験がありますので、安心して任せることができますね。
上のリンクのページでは円柱水槽の設置例の画像も見られます。
購入するほどじゃないけど、一度円柱水槽を置いてみたいという場合にはレンタルコースもありますので、お試しで利用することも可能です。
また、下のリンクからは円柱水槽がオーダーできます。オーダーメイドであればサイズも思い通りですし、半円柱のようなイレギュラーな水槽も入手できますね。
プロのメンテナンスサービスについては、コチラの記事でもご紹介しています。
まとめ:円柱水槽を始めよう!既製品から特注・レイアウト・メンテナンスまで
360度どこから見ても美しい、非常に印象的な円柱水槽について解説しました。
市販の小型のものから始めてみるも良し、専門の業者からレンタルするも良し、思い切って大型のものを購入するも良しですね。
レイアウトやメンテナンスに手間がかかる面はありますが、普通の水槽では表現しきれないアクアリウムの魅力を存分に味わうことのできる素敵な水槽です。
上手く設置できれば、きっと自慢の水槽になりますよ。
ありきたりの水槽では満足できない、こだわりのある方はぜひチャレンジしてみてください!
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