自作のバックスクリーンを熱帯魚水槽に貼ってみよう!メリットとポイント

水槽レイアウトの中でも定番となっている、バックスクリーンを自作できるということをご存知ですか?

お店や病院などで見かける水槽の後ろには、実は、バックスクリーンと呼ばれる色付きシートが貼られており、水槽の中にいる魚やレイアウトをより華やかに引き立てています。

そんな、水槽の印象を変えることのできるバックスクリーンを自作することでより他の水槽とは違った個性を出すことができます。

今回は、自作できるバックスクリーンの種類や作り方、メリットについて詳しくご紹介させていただきます。

バックスクリーンを貼る5つのメリット

透明な水槽にバックスクリーンを貼ることには、5つのメリットがあります。

水槽内の汚れが目立ちにくい

バックスクリーンを貼らない水槽と比べ、バックスクリーンを貼った水槽は、水槽面の内側についたコケが目立ちにくいです。

水槽で魚を飼育していると、必然と水槽の中にコケが発生してしまいます。

これは、どんなに、機能のよいろ過装置をつけていても、エサやフンなどによって水が汚れて、コケが発生してしまうためです。

水槽面につくコケは、主に茶コケと呼ばれる茶色いコケが、水槽面を覆うように生えます。

バックスクリーンを貼っていない透明な水槽の場合、背景が透けて見えるため、コケの茶色が目立ってしまいます。

とくに白色の壁だと、茶色のコケが、より目立ちます。

しかし、バックスクリーンを貼ることで、茶色のコケが目立ちにくくなります。

特に、黒色など暗い色のバックスクリーンはより目立ちにくいです。

 

水槽のコケに関する過去の記事はこちら

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水槽の外につく水垢汚れが目立ちにくい

バックスクリーンを貼ることで、水槽の外面につく水垢汚れが目立ちにくくなります。

実は水槽の内側だけでなく、水槽の外側も、水垢によって、汚れます。

水垢汚れの主な原因は、水換えの時や、エアレーションの泡が弾けた時などに起きる水はねです。

水がはねただけではすぐに水垢で汚れることはありませんが、気づかずに放置すると水が垂れた跡が白く残って水垢となり、最悪、掃除しても水垢が取れなくなります。

しかし、バックスクリーンを貼ることで、バックスリーンの外側に水がはねて垂れます。

水垢と水槽の間にバックスクリーンが挟まるため、水槽を見たときに水垢が見えにくくなるというメリットがあります。

 

水槽の水垢に関する過去の記事はこちら

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魚やレイアウトが目立ち華やかになる

バックスクリーンを貼ることで、魚やレイアウトがより目立ち、華やかになります。

特に、黒色のバックスクリーンを貼ると、魚やレイアウトをより際立たせる色のメリハリがうまれ、魚やレイアウトがより目立ちます。

また、黒色を使うことによって、水槽全体も引き締まって見えるため、水槽を設置した部屋全体の高級感も増します。

その他に、海水魚水槽に青色のバックスクリーンを貼ると青みが増して爽やかな海の印象を与えます。

また、水草水槽に青色のバックスクリーンを貼っても水草の緑色との相性がよく、空と山のように爽やかな印象を与えます。

水槽内のレイアウトをしなくても華やかになる

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バックスクリーンには淡色のバックスクリーンだけではなく、デザイン付きのバックスクリーンもあります。

海底をイメージしたバックスクリーンや、川や山、遺跡のようなデザインのバックスクリーンもあります。

デザイン付きのバックスクリーンを貼ることで、水槽内のレイアウトをしなくても手入れが簡単で華やかな水槽をつくることができます。

その他に、バックスクリーンは、水槽の背面を覆う設計になっているため、魚が背面方向のレイアウトの陰に隠れたときに、外からも姿が見えなくなります。

熱帯魚にとっては、バックスクリーンのおかげでしっかりと隠れることができるため、飼育下でのストレスを感じにくくなるというメリットがあります。

万華鏡のような世界観をつくることができる

バックスクリーンは淡色やデザインのみではなく、ミラー調のバックスクリーンもあります。

水槽にミラー調のバックスクリーンを貼ることで、水槽内の魚やレイアウトが写り込み奥行きが増し、魚の数も実際より多く見えます。

ただし、ミラー調のバックスクリーンは鏡ほど反射をしない為、より鮮明に見せたい場合は鏡を貼り合わせることをおすすめします。

一般的なバックスクリーン

一般的には青色、黒色のバックスクリーンが多く流通しています。

その他には、すりガラス調、ミラー調のバックスクリーンもあり、それぞれの水槽レイアウトや好みにあわせてバックスクリーンを貼ることができます。

最近では、半透明のバックスクリーンも販売されており、人気を集めています。

バックスクリーンの種類

  • 青色
  • 黒色
  • すりガラス調
  • ミラー調
  • 半透明
  • デザイン付き

自作のバックスクリーンを貼ってみよう

一般的なバックスクリーンは嫌だ!という、他の水槽とは違う個性あふれる水槽を作りたい人におすすめなのが、自作のバックスクリーンです。

画像のバックスクリーンは、五輪をイメージした水槽のバックスクリーンです。水槽の中に、オリンピックのイメージを詰め込むことに成功してますよね。

自作バックスクリーンの最大のメリットは、個性の演出ができるところです。自分の好きな世界観で水槽を彩れるため、気持ちも盛り上がります。

また、水槽内に入れられる熱帯魚やレイアウト物には限りがあるため、レイアウトの配置や組み合わせによって水槽の個性を引き出すことができます。

ただし、残念なことに、アクアリウム初心者から見ると、レイアウト物のみの水槽は、入れている熱帯魚やレイアウトの違いがいまいち分からず、同じような水槽に見えてしまうようです。

外見に個性を出すために、水槽を特殊な形状にすることもできますが、オーダーメイドで作ると金額が高くなり、納期も数カ月かかることがあります。

そこで、一番はっきりと個性を表現することができ、金額も抑えられる方法が、自作バックスリーンなのです。

自作バックスクリーンの作り方

自作バックスクリーンの作り方はとても簡単です。

水槽の背景にしたい素材を用意します。

自分で書いたイラスト、達筆な書道、思い出の写真など水槽と一緒にかざりたいもので印刷ができればどんなものでも構いません。

水槽の背景にしたい素材を用意したらラミネートします。

これで自作バックスリーンの完成です。

あとは、テープで水槽に貼るだけです。

☆オリジナルの、窓貼りシートを作成しているメーカーもありますが、パソコンでイラストレーターなどを使って、デザインデータを制作しなくてはならないため、デザインの知識の無い方には難易度が高い方法です。

しかし、絵や写真を印刷してラミネートするだけならだれでも簡単にできます。

ラミネートを作る機材は、一般家庭にはないことが多いかと思いますが、ラミネート専門のお店もあり気軽に自作バックスクリーンを作ることができます。

また、最近では、比較的リーズナブルに、ラミネーターを購入することもできるようです↓

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ラミネーターがない場合は、耐水用フィルムでも代用できます。ただし、ラミネートよりやわらかいので、たわみに注意です。☆ラミネーターがない場合は、耐水用フィルムでも代用できます。ただし、ラミネートよりやわらかいので、たわみに注意が必要です。

バックシート次第で、こんな水槽も作れるかもしれません!

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自作バックスリーンを作るポイント

ここからは、実際に自作バックスリーンを作るポイントをご説明いたします。

何点かのポイントを抑えるだけで、簡単にきれいに作れます。

一つずつ確認していきましょう!

水槽サイズに合わせる

水槽サイズに合わせた用紙と、素材となる絵や写真を用意します。

ただし、用紙サイズがあわないときは2分割にするなど、工夫が必要です。

写真は拡大しすぎると画素数が足りず、ぼやけてしまうことがありますので、画素数の大きい写真を準備しましょう。

ラミネート加工をする

紙のままのバックスクリーンだと、印刷面が水に濡れて滲んでしまったり、破れてしまうことがあります。

必ずラミネート加工を施し、素材の紙が水に濡れないよう加工しましょう。

水が入らないようテープでとめる

水槽と自作のバックスクリーンの間に水が入らないよう、上下左右4辺すべてテープでしっかりと、とめます。

一般的なバックスクリーンは、片面がテープのように粘着があり、水槽と貼り合わせることができますが、自作のバックスクリーンの場合はテープでとめなくてはなりません。

4辺をしっかりとテープでとめましょう。

やや手間に感じるかもしれませんが、一般的なバックスクリーンは、慣れていないと貼り付ける際に気泡が入ることがあり、貼り方が難しいためです。

しかし、自作のバッククスリーンは、テープで4辺をとめるので、気泡が入ることなく貼り直すことが可能です。

ミスト風バックスクリーンも自作可能!ミスト風バックスクリーンも自作可能!

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ミスト風(すりガラス調)のバックスクリーンは、専用の商品が販売されているくらい人気のあるバックスクリーンです。

半透明の素材を用いてバックスクリーンにするため、光や背景の透過率を控えめにした状態で、水槽の明るさを保ちつつ、背後を見えなくすることができます。

すりガラス調のバックスクリーンの代用となるような、半透明なシート状の素材があれば、簡単に、自作のミスト風バックスクリーンを実現できます。

ミスト風バックスクリーンの自作に向いている素材

  • ガラスフィルム
  • プラスチック板
  • 塩化ビニール板

ガラスフィルムは、窓用の目隠しや結露防止用などに販売されている大判のものがおススメです。

プラスチック板は、安価で購入しやすく、自作のミスト風バックスリーンの素材の中でも人気があります。

塩化ビニール板は高価になりがちですが、ミスト風バックスクリーンの自作に向いている素材です。

また、小型水槽であれば、半透明のクリアファイルを、水槽の背面に配置することで、手軽かつ、安価にミスト風バックスクリーンを自作することができます。

キューブ水槽への貼り方のポイント

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キューブ水槽には、専用のバックスクリーンが販売されていますが、大抵が水槽にピッタリなサイズになっているため、貼った時にずれてしまうと、貼り直す時に面倒な思いをする場合があります。

そのため、専用のバックスリーンをキューブ水槽に貼り付ける際は、水槽のフチとバックスリーンのフチをしっかりと合わせ、ずれないようにマスキングテープで仮止めをしておくのがおススメな方法です。

バックスリーンを仮止めしたら、剥離紙を剥がし、ゆっくりと貼っていきましょう。

キューブ水槽のバックスリーンを自作する場合は、水槽より大きいサイズのバックスリーンを用意して、水槽からはみ出た部分をカットするようにしましょう!

まとめ・自作のバックスクリーンを熱帯魚水槽に貼ってみよう!メリットとポイントを紹介します

今回の、自作のバックスリーンの作り方のポイント説明や、熱帯魚水槽へ貼ることのメリットについての記事は、いかがでしたでしょうか?

バックスクリーンを自作する際には、いくつかのポイントを押さえて簡単なステップを踏むだけで、自分だけのオリジナル水槽を作ることができます。

バックスクリーンを替えるだけで、たとえ同じレイアウトでも、まったく違った印象を与えるのがバックスクリーンのメリットでもあり、面白いところでもあります。

そしてまた、レイアウトとバックシートのバランスを考えて試行錯誤しながら自作するという楽しみもあります。

今回紹介したポイントを抑えれば、自分で描いたイラストや、家族写真を拡大したバックスリーンも自作することができますよ。

子どもさんの描いた絵を、一味違った方法で保存して眺めたいという時にも、自作のバックスリーンは便利な存在です。

好きな色、好きなイラスト、好きな写真を入れて、自作のバックスクリーンを作成し、一味違った水槽作りに挑戦してみましょう!

 

水槽のバックスクリーンに関する過去の記事はこちら

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