【完全版】メダカが死んでしまう原因と解決法のすべて!

体調不良や病気、酸欠、高水温そして餌が足りないなどのメダカが死んでしまう原因を解説します。

メダカは近年、品種改良が進み大変に人気が高まっている観賞魚です。

小型で丈夫なため水槽やビオトープ、睡蓮鉢、ボトルアクアリウム、アクアテラリウムなど多様な環境で飼育できます。手軽さと種類の豊富さ・美しさから一般家庭だけでなくプロのアクアリストからも人気が高いです。

しかし、メダカでも突然死んでしまうことがあります。その理由や解決策をご説明していきます!

メダカが死んだ!よくある死因と対策方法!

メダカは淡水魚の中でも飼育が簡単!と言われる魚です。しかし、まだ寿命でないのに死んでしまうことがあります

メダカが弱るのには必ず理由があります。小さな淡水魚ですから、環境の急激な変化についていけずに弱ってしまうことがほとんどです。

おこりやすい主な死因は

  • 餌が行きとどかずに餓死
  • 暑さで酸欠
  • 病気やケガ
  • 冬の屋外で凍死
  • 外敵に襲われた

などで体調を崩し、死んでしまう場合があります。

そうしたメダカの死因や詳しい対策法は、こちらの記事で解説しています。

メダカの体調が悪い場合は後述する『塩水浴』で軽快することがあります。また、日ごろの水槽メンテナンスを振り返ることでも、突然死は防げます

臭いがするときは、水質が悪化している場合がありますので、しっかり水換えやお掃除をしてあげるとトラブルを防げますよ。

メダカがかかりやすい病気の症状・治療法!

丈夫な淡水魚のメダカでも、病気にかかることがあります。

メダカがかかる主な病気は、

  • 水カビ病
  • 尾ぐされ病
  • 白点病
  • 過抱卵病(卵詰まり)

というように、小さな体ですので進行具合に注意したい病気ばかりです。

水カビ病、尾ぐされ病は水質の悪化でかかることがほとんどですので、まずはこまめな水換えを心掛けることで自然治癒できる場合があります。

詳しい治療法は、こちらをご覧ください。

治療のポイントとして大切なのが、薬浴を行う前に飼育環境の見直しを行うことです。

メダカは安定した環境では、病気にかかりにくい魚です。病気が発生したり、繰り返すようでしたら掃除回数やフィルターのろ過能力などをが足りていない可能性が高いので、必ず確認しましょう。

環境を最適化すればメダカたちを危険な状況にさらす確率は減ります。

メダカの水槽が臭い!臭いと濁りを取る掃除方法!

メダカを飼育していると「なんだか水が臭うな…」と感じることがあります。

メダカの飼育水が臭うのは水中に養分が多すぎる(=富栄養化)ことが多いです。

飼育水の富栄養化は、

  • 底砂の掃除不足
  • ろ過フィルターの目詰まり
  • メダカの過密飼育
  • 水槽の汚れが水面に露出している

など、飼育容器全体のお手入れ不足が原因です。

メダカの飼育数が水槽に対して多すぎてもフンなどの排せつ物がたまりやすく、臭いの原因になり、同時に、水が濁ってくることもあります。これは微細な汚れが舞っていることもありますが、アンモニアなどの余分な成分の濃度が高まっている場合がありますので、こまめな水換えをおすすめします。

詳しい対処法は、こちらでご紹介しています。

メダカの塩水浴とは!得られる効果と方法!

メダカが体調を崩したら、薬浴の前に塩を用いた『塩水浴』で様子を見ると良いでしょう。

メダカは淡水魚ですが、塩を少量いれてやることで水の浸透圧が調整され、体力の消費を抑えて泳ぐことができます。そのため、自己治癒力を高めることができるという大きなメリットがあります。

塩水浴の基本は以下の通りです。

  • 治療目的なら0.5%の塩分(10Lに50gの塩)
  • 健康維持目的なら0.05%の塩分(10Lに5gの塩)

塩水浴の詳しい方法や効果、メリットはこちらの記事で特集しています。

0.5%の場合は1週間を目安に行います。塩水は粘膜(ぬめり)を剥離する傾向にあるため、長期間塩水で飼育してしまうとかえって病原菌に弱くなってしまいます。また、有益なバクテリアを弱らせることがありますし、水草も枯れてしまいます。

0.05%程度なら、バクテリアへの影響もほとんどなく1週間以上行っても問題ないです。

メダカ水槽の暑さ対策!酸欠・水質悪化を乗り切る方法!

夏になると、メダカが体調を崩してしまう事があります。

それは、水温が上がりすぎるとメダカもばててしまいますし、水中の酸素量も減る傾向にあるからです。水質も悪化しやすくなります。

メダカが耐えられる最高水温は35度程度です。

屋外飼育の場合、酷暑日が増えている日本では水温が40度付近まで温まってしまう事も珍しくありません。そのため屋外飼育では、必ず『すだれ』などで日陰を作ってやりましょう。

すだれは程よい日陰を作れるだけでなく、通気性も良いため屋外での昇温対策にはぴったりです。

酸欠・水質悪化が心配な場合は、こまめに足し水や水換えを行い水質を維持しましょう。

室内飼育での保冷方法は以下の通りです。

  • 水槽用冷却ファンをつける
  • 水槽用クーラーをつける
  • エアコンで室温を管理する

室内飼育では電源を使えるため、対策を選ぶことができます。

メダカ飼育の暑さ対策はこちらの記事に詳しく書いています。

メダカ飼育でやってはいけないこと7選!理由や対策法!

手軽に飼育出来るメダカにも、最低限やってはいけないことがあります。

  • 強い水流で飼育する
  • 大きな魚と一緒に飼育する
  • 気温差の大きな場所で飼育する… など

メダカは体の小ささから強い水流を泳げませんし、口の大きな魚には捕食されてしまうことがあり、気温差の大きな場所では、水温も大きく上下しダメージを負ってしまうことがあります。

このような、『メダカが苦手とすること』を控えて飼育することで、長生きさせることが可能です。メダカは1年程度で死んでしまう場合もありますが、最適な環境なら2~3年程度生きる場合もあります。

メダカ飼育でやってはいけないことは、こちらに詳しく書いています。

メダカと混泳できない生き物5種!

メダカと混泳できない生物は意外に多いです。

メダカは大人しい小型魚ですから、大きな魚やザリガニなどの肉食性の強い生き物と一緒に飼育するのはNGです。

  • 金魚
  • ザリガニ
  • カエル
  • 中型以上の熱帯魚

この生き物たちはメダカを捕食しますので、同じ水槽で飼育するのは困難です。

メダカと同じように大人しい淡水魚であるドジョウや、ヌマエビなどとの相性は抜群ですので混泳を考える際には、メダカを襲わない生物か、適した飼育環境がメダカと近いかを考慮して選定しましょう。

混泳できない生物はこちらで詳しく解説しています。

メダカの屋外飼育で気を付けたい天敵と対策法!

メダカはビオトープや睡蓮鉢など、屋外での飼育を楽しめる観賞魚です。屋外で飼育していると様々な他の生物と干渉することがあります。

  • カラス
  • ヤゴ
  • イモリ
  • カメ など

こういった生き物が頻繁に訪れるようになった場合、対策の必要が出てくる場合があります。

一番シンプルかつ有効なのが、防獣ネットや網の設置です。

しかし、普通の網ではヤゴの発生を抑えるのは難しいため、毎日に観察を行い、異常がないか確認をおすすめします。

メダカの天敵と対策についてはこちらで詳しく解説しています。

メダカ稚魚の生存率を上げる方法!

メダカ飼育では、繁殖も楽しみの一つです。

稚魚はとても小さく、生まれたけれどなぜか上手く育たないというお悩みも多いです。

稚魚が上手く育たない・死んでしまう主な原因は以下の通りです。

  • 餌が上手く食べられていない・足りない(餓死)
  • 容器に対して稚魚が多すぎる(過密飼育)
  • 水質に適応できなかった(水質・水温変化)

メダカの稚魚は、育ち盛りのため成魚よりもこまめな給餌が必要です。

一日に6回以上の適量を給餌しなければならないため、人工飼料での飼育はなかなか大変です。そのため、植物性プランクトンを常に稚魚が食べられる『青水(グリーンウォーター)』で成長させる方が多いです。

メダカの稚魚を上手く成長させるためのコツはこちらに詳しく書いています。

青水は稚魚だけでなく成魚にも有効な飼育方法です。青水飼育についてはこちらをご覧ください。

まとめ:【完全版】メダカが死んでしまう原因と解決法のすべて!

メダカの死因は病気、天敵、水質悪化、餓死などいろいろなケースがあります。

それらの原因を見極めるのは、飼育者自身です。

メダカの体調不良が無いか・何がいけないのかを気付けるような、日々の観察が大切です。

欠かさずに様子を確認してあげることが、メダカたちへの最大の愛情です。ッ大切に可愛がってあげてください!