メダカ水槽から嫌な臭いがするようになってきたときは要注意!
メダカ水槽の水が臭う原因には以下のようなものが考えられます。
- 水槽掃除が行き届かず飼育水が富栄養化
- フィルターが汚れていたりバクテリアが足りない
- 過密飼育
- 水が減ってしまうことで、水槽の汚れが空気中に露出している
このようなことが原因で起こる水槽の臭い防ぐためには、普段から掃除のときに飼育数に合わせた掃除を行ったり、活性炭を使用することで臭いを取り除くことができるんですよ!
今回はメダカ水槽が臭う原因と、その対策について解説していきます。
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メダカ水槽の臭い対策を動画で解説!
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メダカの水槽が臭う原因
アクアリウム経験が長い方なら分かると思いますが、水槽って長期間使用していると、独特のニオイがありますよね。
そう、アクアショップに入ると感じる、あの独特なニオイ。
臭いわけではないけれど、水の独特のニオイがわかる方は多いでしょう。
メダカ飼育でも水槽の水のニオイがすることがありますが、「臭い」と感じるようになったら要注意!
それ、もしかしたら水質悪化や水槽内のごみなどが原因かもしれません。
メダカ水槽が臭う原因は、主に以下のようなものが考えられます。
掃除不足で飼育水が富栄養化している
メダカは食欲旺盛で、食べる量が多いとフンも多くなりますよね。餌の量が少なくても、食べ物を食べればフンが出るのは、どんな生き物でも一緒です。
水槽の掃除をマメにしていても、メダカのフンや餌の食べ残しはとても小さいため底砂を敷いていると見逃してしまいがち。
水槽内の見た目がきれいだからと定期的な掃除を先延ばしにしたりしていると、底にたまったフンや餌の食べ残しから水中ににじみ出た栄養分が原因で、富栄養化してしまうんです。
富栄養化した飼育水は色がだんだんと黄ばんでいき、色が濃くなるにつれ臭いが強くなっていきます。
フィルターが汚れている
フィルターを使用している場合、フィルター自体が汚れていると目詰まりを起こしていることがあります。軽い目詰まりならまだしも、放置していてゴミの量が増えていくと、流量が下がっていきろ過能力もガタ落ちしてしまうんです。
それだけでなく溜まったゴミが腐敗していき、悪臭を放つ原因にもなりますし、ろ過しきれないゴミのせいで飼育水が富栄養化してしまうことも。
フィルターの目詰まりや流量に関しては、こちらの記事が参考になりますよ!
過密飼育になっている
メダカは小さい魚なので、水槽内に多くいれて過密状態で飼育してしまったり、最初は2~3匹だったのが繁殖して倍以上に増えることもよくあることです。
しかし水槽サイズに見合った適切な数で飼育しないと、水槽の水はあっという間に汚れてしまい、水槽メンテナンスが間に合わず富栄養化してしまうこともあるんです。
水槽サイズと適切な飼育数に関しては、こちらの記事が参考になりますよ!
バクテリア不足
水槽の掃除をしてピカピカにするのはよいのですが、掃除をやりすぎると、生物ろ過に必要なバクテリアが激減してしまう事があるんですよ。
バクテリアが不足してしまうと、水中に発生したアンモニアなどの有機物を分解してもらえなくなるので、飼育水が臭ってきます。
こまめなメンテナンスを行っていても、きちんとバクテリアが繁殖している状態なら有機物を分解してもらえるので、水槽の独特な臭いは残りますが生臭い臭いは発生しません。
バクテリアについては、こちらの記事を参考にしてください。
水が減って、水槽の汚れが露出している
透明に見える水槽の側面、意外に肉眼では見えにくい汚れなどもたくさんついているんです。
コケやバクテリアのヌメリなどが、水位が下がることで空気中に露出されると、とても嫌な臭いを発するの知ってましたか?
もしも水槽の水位が下がってコケや汚れが原因で臭う場合は、足し水をして水中に汚れ部分を入れてしまえば臭いが収まることが多いですが、しっかり汚れを取ったほうが気にならなくなりますよ。
メダカ水槽の臭いに有効な掃除方法
水槽の臭いはあらかじめ対策を行うことで、臭いが発生するのを防ぐことが可能です!
ここからはメダカ水槽の臭い対策に有効な掃除方法についてお話していくので、参考にしていただければと思います。
メダカの飼育数が多い場合
飼育している水槽内のメダカの数が多い場合は、底砂もきちんと掃除しましょう!
プロホースを使えば割と簡単に、あまり手間をかけずに綺麗にゴミを取ることができます。
水槽内の掃除だけでなく水換えも重要で、夏は水温が上がるので最低でも週に1回、3分の1程度の水換えを行うことで、飼育水の富栄養化を防ぐことができます。
秋口や冬など寒い時期はメダカの食欲は落ちるので、フンも自然と減るので夏ほど頻繁に水換えを行わなくても大丈夫です。
メダカの飼育数が少ない場合
水槽内のメダカの数が少ない場合は、掃除しすぎてしまうとバクテリアが餌にしている栄養分が減ってしまう恐れが!
そのため底砂は1回につき半分くらいの面積で掃除すると、バクテリアの減少を防ぐことができます。
メダカの数が少ない場合でも、水換えは定期的に行いましょう!
臭いや濁りには活性炭!
活性炭は普段の生活でも匂いや湿気取りなど、さまざまな効果があることが知られています。アクアリウムでも水の黄ばみや臭いを除去してくれる効果があるんですよ!
ただしpHが変わってしまったり、使用期限があるなどの注意点があります。
活性炭については、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
メダカの睡蓮鉢が臭い対策
メダカを睡蓮鉢で飼育している方は多いですが、水連鉢はろ過機を使用しないので、水がよどんでいます。そのため屋内でろ過機を使用しているものよりも、臭いが発生しやすいんですよ!
あまり気にしたことがないという方も、これからお話する方法で睡蓮鉢をメンテナンスして、臭い対策を行いましょう!
暑い季節はお掃除しよう!
睡蓮鉢は夏の暑い時期以外は基本的には足し水で十分ですが、メダカは水温が上がってくると動きが活発になり、たくさん食べてたくさんフンをするようになるんです。
こうなってくると水槽と同じように、どんどんフンが底に溜まっていきます。そのため睡蓮鉢も、きちんと底砂の掃除を行わないと臭ってくるんです。睡蓮鉢の底砂掃除は、水槽と同じようにプロホースなどでゴミやフンを吸い出すと楽ちんです。さらに水換えをプラスすることで、臭いが発生しにくくなります。
水草を減らしてみよう
水槽内に水草が多すぎたり、トリミングをさぼっていたりしませんか?
水草自体も数が多いと独特の青臭いような臭いがすることがあります。
さらに水草が過密状態だと水中で腐敗した葉や茎に気づかず、嫌な臭いの発生源になることも。
もしも水草が多いと感じていたり、増えすぎているような場合には、間引きやトリミングを行って水草の数を減らすといった臭い対策を行いましょう。
まとめ:メダカ水槽の臭いはメンテナンスて解決!
メダカ水槽はきちんとろ過バクテリアがいて、ろ過機が正常に働き、適度なメンテナンスを行っていれば臭うことはありません。
もしもメダカ水槽から、生臭いニオイやカビ臭い臭いなど「不快に感じるレベルの臭い」が発生していたら要注意!
今回お話した点をチェックして、発生源を突き止め水槽のメンテナンスを行いましょう!
仕事や学校で疲れたときはついついメンテナンスをさぼってしまいがちですが、臭いのせいで急にメンテナンスをしなければならなくなるのは嫌ですよね。
多少手間になると思っていても、普段からきちんとメダカ水槽をメンテナンスすることで、臭いは防ぐことができます。快適なアクアライフを楽しむためにも、メンテナンスは定期的に行いましょう!
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