ホームセンターのペットコーナーやアクアショップで、1匹ずつ瓶に入れられて販売されている熱帯魚に、「ベタ」という種類がいるのをご存知でしょうか。
ベタのオスは金魚のようなひらひらとした大きなヒレを持ちますが、メスはヒレが小さく地味な雰囲気の魚です。
縄張り意識が強く気性が激しいので、基本的に単独飼育推奨の熱帯魚です。
とても美しく優雅な姿で小さな容器で飼育することができる点から、女性にも人気があります。
今回はベタとはどんな熱帯魚なのかや、ベタの種類、ベタの飼育に等についてお話していきます。
「ベタ」という熱帯魚を知っていますか
以前に比べ知名度が上がっているため、「ベタ」の名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ベタはとても美しいお魚です。
水に揺れる尾は、まさに生きたインテリア!
ベタは熱帯魚ショップやホームセンターのペットコーナーで、ベタ、トラベタ、ショーベタ等の名前で販売されています。
お花屋さんやオシャレな雑貨屋さんでも目にすることもありますよね。
ベタってどんなお魚?
ベタとはBetta属に含まれる50種類程の魚の総称です。
ベタ属は主にタイ、インドネシア、マレーシアなどの東南アジアに分布しています。
最も目にする機会の多い赤や青の綺麗なベタはトラディショナル・ベタと呼ばれています。
実は……このトラディショナル・ベタは自然界に存在しない魚なんです。
タイに分布する原種のBetta splendensを元に品種改良されたのが本種。
更にトラディショナル・ベタから改良されたのが、ショーベタといわれるグループです。
ベタは原種ベタと改良ベタの2つに分かれています。
観賞魚としてのベタ類を大きく分けると、
- 闘魚としての品種改良が加えられた品種群(プラカット)
- その後、観賞魚として色の美しさを引き出した品種群(トラディショナル)
- トラディショナル・ベタを元にして、更なる血統管理を繰り返し、ヒレが大きく扇状に広がり、様々な色調をもった個体(ショウベタ)
- 品種改良が加えられていない野生種のベタ(ワイルド)、これにはベタ属のほかの種類も含まれる
などがある。ペットとしてのトラディショナル・ベタは、日本を含め、世界中で楽しまれている。ショウベタは、系統の維持に高度な技術を要する趣味として人気があり、英国のチャーチル首相も飼育していたという。
ベタを飼育するには
熱帯魚というと大きな水槽というイメージを持っている人もいますが、ガラスの金魚鉢のような小さな容器でも飼育することができるんです。
ベタは独自の「ラビリンス器官」という呼吸器を持っているので、魚なのに空気中から酸素を取り込むことができるんです!
そのためエアーの必要もないので、気軽に飼育することができます。
机の上や窓際などのちょっとしたスペースに、インテリアのように置くことができます。
最低限の飼育に必要なのは、ベタを入れる容器と餌、そして水道水を使用する場合はカルキ抜きが必要になります。
基本的には一般的な熱帯魚の飼育と、あまり変わりありません。
ベタに最適な水温
ベタを飼育するのに最適な水温は、25℃~28℃。
暖かい地域の魚なので、低温には弱いので注意が必要です。水温が低くなると病気になりやすくなるので、心配なら水槽専用のヒーターや、パネルヒーターなどを使いましょう。
ベタが好む水
ベタは基本的に弱酸性の水を好みますが、ショーベタはデリケートなのでphは6.0~7.0くらいが一番調子がよいです。
しかし品種改良種のトラディショナル・ベタなどは、とても丈夫なので水道水をカルキ抜きするだけでも十分です。
餌は市販されている専用のもので十分ですが、飛び跳ね事故を起こしやすいです。ガラス容器などで飼育するときは注意しましょう。
ベタの飼育に必要な水槽は小型でOK!
最初にご説明したとおり、ベタは小さな容器で飼育することができます。
ここではいくつかベタの飼育におすすめな容器や、ベタ専用の水槽などをご紹介しましょう。
インテリア性にこだわりたいのであれば、アクアテリアのこちらの容器セットがおすすめです。
ガラス容器の中でベタを育てながら容器の上部で植物を育てることができるので、オリジナル性の高いインテリアにもなります。
上部の植物がフタの代わりになって、ベタの飛び出し事故を防止することもできます。
シンプルなものがよいという人なら、寿工芸の「クリスタルキューブ 150H/B」がおすすめです。
ガラスフタもついているので、ベタの飛び出しを防げます。
ベタは容器を選ばないので、こちらのようなごく普通のガラス瓶でも飼育可能です。この手のタイプの物なら100円ショップでも購入することができますよ。
飼育にかかる費用を押さえたいのであれば、100円ショップで使えそうな容器があるか調べてみるのもよいでしょう。
ベタ水槽におすすめの水草
小さな容器でベタを飼育している人は、ビー玉や砂利などを入れても、水草を入れる人が少ないです。
アクアショップではベタのお休み用リーフなどの人工水草が販売されていますが、同じ水槽に入れるならやはり自然なものを入れてあげたいですよね。
ただ、ベタを飼育している容器に入れる水草は、葉の柔らかいものにしてください。
硬い葉だとオスの場合大きなヒレをひっかけてしまい、ヒレが破れてしまうこともあります。
おすすめはウィローモスやアナカリス、ヘアーグラスです。
どれも葉が柔らかく、ベタの体色も映えてとてもきれいですよ。
水換えはペースを決めて行おう
ベタの水換えですが水道水に含まれている殺菌用のカルキは、ベタにダメージを与えてしまいます。
そのためしっかりとカルキ抜きをする必要があります。
カルキ抜きや水換えについては、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
コップや小さな金魚鉢で飼育している場合は、水が少ないために水質が悪化しやすいです。そのため最低でも週に1度は水換えを行いましょう。
ただし水の汚れがひどい時や、水温が高く水質が悪化しやすい夏場などは、3日に1度でもよいくらいです。
1回の水換えで全体の3分の1くらいの量を交換しましょう。
水換えは思いついた時や汚くなったときに行うのではなく、定期的に行うことで水質悪化や、ベタの病気を防ぐことができます。
コメント
これからもベタを大切に育てたいです!
何色のベタですか?いいですよねーベタ。僕もかっています。
僕のベタは青色です。
フレアリング なぜ必要
フレアリングは、ベタの健康を維持するための「筋トレ」のような効果があります。
体色もよくなるので、定期的にさせるのがおすすめです。
こちらのコラムもご参照ください。
・ベタのフレアリングはなぜ必要?行うメリットと適切な方法を解説!
https://t-aquagarden.com/column/betta_flaring
※弊社運用の別サイトが開きます。
よろしくお願いします。
ベタを飼おうと思っています!説明がとても分かりやすかったです!
コメントありがとうございます。
ベタの魅力を紹介したコラムもありますので、是非ご覧ください。
ベタの癒しとは!美しさ・可愛さを持つベタの個性と飼育ポイントを解説
https://t-aquagarden.com/column/betta_healing
※弊社運営の別サイトが開きます。
よろしくお願いいたします。