皆さんはどのように水槽の照明を選定していますか?
明るさ、性能、色、消費電力…
もちろん、水槽の使用によって異なりますが
今回は、サンゴ飼育における「蛍光灯」の重要性について紹介します!!
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サンゴってどんなところに住んでるの?
まず、飼育するサンゴがどのような場所に生息していて、
どのような環境が必要なのかを学びましょう!!
浅場に生息するサンゴ
浅場系サンゴは海の浅場に生息するサンゴです。
強い太陽光を浴びることができるのでプランクトン等の捕食による栄養摂取はあまり行いません。
そのため栄養摂取は光合成に特化しています。
よって太陽の光に似ている強力な照明を必要とします。
浅場系サンゴ種類の例
チヂミトサカ、浅場系ミドリイシ、ウミアザミ、コモンサンゴ、シャコガイなどが浅場系サンゴに分類されます。
浅場~中場~深場に生息するサンゴ
浅場よりも深く、かといってそこまで深場でもない場所に生息するサンゴです。
この場所に生息するサンゴは水深に合わせて必要な照明の強さが異なり、
青色の光が重要になってきます。
青の照明の必要性
海は水深が深くになるにつれ濃い青色の光になっていきます。
これは青以外の光が深ばに到達しにくく、青色の光のみが深い海へ潜ることが出来るためです。
そのため深い水深に生息するサンゴは深ければ深い程、青い光のみで光合成を行う体になっています。
深場のサンゴに近い程、青色の光が育成には重要となり、逆に浅い場所にいるサンゴだと青以外の光も光合成に使うため青白い色の照明が必要になります。
どんなに強力な照明をあてても色が合っていないと効果は薄くなります。
浅場~中場~深場サンゴ種類の例
スターポリプ、マメスナギンチャク、ウミキノコは明るい青白い光の方を好む傾向です。
オオバナサンゴやバブルコーラル、キクメイシは深場に近いため青い光の照明の方を好みます。
深場に生息するサンゴ
太陽の光があまり届かないような水深の深いところに生息するサンゴです。
光合成による養分摂取ができないため、プランクトン等を捕食して養分を摂取しています。
そのため照明あまり必要無く、餌を与えることが重要になります。
深場に生息するサンゴの例
ヤギ類やキサンゴ、タコアシサンゴなどが深場系のサンゴに分類されます。
サンゴ飼育に使用する3つの照明
サンゴ飼育に使用する照明は大きく分けて3つに分類されます。
それぞれのメリットデメリットについて紹介していきます。
1.蛍光灯
蛍光灯のメリット
最もポピュラーで安価な照明です。
蛍光灯は様々な光の成分を含んでいるため、必要な量の蛍光灯を点灯させることにより多くのサンゴ育成に対応することが出来ます。
蛍光灯の種類も様々なので見極めて選定することが重要です。
蛍光灯のデメリット
無駄な光が多く高熱になってしまうことがデメリットです。
あまり強い光は出せない浅場のサンゴの飼育には適していません。
メタルハライドランプ
メタルハライドランプは水銀を利用した非常に高輝度の照明です。
メタルハライドランプのメリット
非常に強い光の性質があり、光合成を主体とする浅場系サンゴの育成に最適です。
特に強い照明を必要とするミドリイシはメタハラの多灯が定番の照明設備でした。
※現在では高性能な蛍光灯やLEDライトも使われるようになりました
メタルハライドランプのデメリット
非常に高価です。
蛍光灯よりも熱を持ってしまうため電力効率も良くありません。
今ではLEDという選択肢が増えましたのでメタハラを選択する必要は無くなってきました。
LEDライト
LEDライトは発光ダイオードを使用した照明です。
LEDライトのメリット
電力効率が良いためワット数が同じでも蛍光灯やメタハラより光量があります。
特にサンゴ用の設計されたLEDライトはとても電力効率が良いです。
LEDライト以外の照明と比べて少ないワット数で飼育もできます。
LEDライトのデメリット
光の成分にムラがあり、どんなにワット数が高くてもサンゴに必要なスペクトルを有していない場合は飼育できません。
サンゴの飼育用のLEDライトは高価なので蛍光灯と比べると手を出しづらいです。
サンゴ飼育における「蛍光灯」の重要性のまとめ
さて今回はサンゴ飼育における照明の紹介をしましたが、いかがだったでしょうか?
それぞれ、メリット・デメリットがありますが、最近は高性能な照明器具が増えています。
自分の飼育しているサンゴに合わせてより良いものを選定しましょう!!
照明選定をマスターして、素敵なアクアリウムライフを!!
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