環境の良い水槽で水草を飼育していると、どんどん水草が伸びてしまいます。
伸びすぎてしまった水草は、見た目が悪いだけでなく、照明の光を遮断したり
水槽内の水の流れを止めてしまい、水草の育成を阻害します。
そうなってしまう前に、水草のトリミング(水草の葉を切りそろえること)を行い
より美しいアクアリウムを目指しましょう。
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水草のトリミングとは?
水草のトリミングとは、伸びてしまった水草を切りそろえることをさします。
水草を健康に育成する為には欠かすことが出来ない作業です。
葉が生い茂りすぎると、照明の光がいき渡らなかったり、
水の通りが悪くなり、淀んでしまう可能性があるためです。
まずは伸びてしまった水草を積極的にカットし、慣れることが大切です。
水草のトリミングを上手に行うポイント3つ
以下に水草のトリミングに必要な3つのポイントを紹介します。
この3つのポイントを押さえておけば、様々な状況にも対応できますので
是非、身につけておくとよいでしょう!!
ここでは、主に葉や茎の成長が著しく速い有茎草のトリミング方法について紹介します。
1.トリミングの方法~ベーシックスタイル~
ベーシックスタイルは最も基本的なトリミング方法です。
水草の長さを整えるだけでなく、水草の本数を増やしたい際にも
多く使われる方法なので、水草のボリュームを増やしたい際にも使われます。
手順
①伸びてしまった有茎草を適当な長さでカットします。
この際、切る場所は茎の節目から少し下あたりをカットしましょう。
②カットした水草を別の場所に植えます。
カットした断面が傷つかないよう、慎重に植えましょう。
③カットした水草の断面からは新芽が生えてきます。
新しく植えた水草は、断面から根っこを伸ばし成長していきます。
ベーシックスタイルのメリット
トリミングを行うだけでなく、水草を簡単に増やすことが出来る。
ベーシックスタイルのデメリット
既に高密度で水草が入っている水槽では新たに植える場所が無いのでこの方法は使用できません。
2.トリミングの方法~ピンチカット~
ピンチカットは最近はやりにネイチャーアクアリウムで多く使用されるトリミング方法です。
主に完成されているレイアウトを維持する、またはレイアウトの完成度を上げるために使います。
思い通りの造形を作りやすく、細かい葉の水草をトリミングするのにも適しています。
ベーシックスタイルと異なり、カットした水草は使用しません。
手順
①伸びてしまった水草をカットする。
この際、カットというより刈り込むイメージで
②カットした水草は使用しません。
細かくカットすることになるので水槽内に散らばった水草は網で掬いだしましょう。
ピンチカットのメリット
・ベーシックスタイルに比べ手間がかからない
・密度の高い茂みを作ることが可能
ピンチカットのデメリット
・カットした直後は未完成であり、カットした水草が成長して初めて水景が完成する。
・何回もピンチカットを繰り返すと水草が傷んでしまう。
3.トリミングの方法~挿し戻し~
上記2つに比べて手間がかかりますが、見栄えが良く、水草のボリュームも
トリミング前とほとんど変わらない方法です。
手順
①伸びてしまった水草丁寧に根っこから抜きます。
この際、低砂を巻き上げないようにしましょう。
②抜いた水草を好きな大きさにカット。
植えなおしたい場所の高さに合わせてカットしましょう。
③カットした水草を植える。
カットした高さで使用したい個所に植えなおしましょう。
挿し戻しのメリット
・ボリュームがトリミング前とほぼ同じ。
・水草にダメージが少ないトリミング方法です。
挿し戻しのデメリット
・手間がかかる。
・水草を抜く際に、水が濁ってしまう。
まとめ:水草のトリミングで美しいレイアウトを維持しよう!
今回は水草のトリミング方法についてまとめてみましたがいかがだったでしょうか?
水草に合った正しいトリミングでより美しいアクアリウムを楽しみましょう!
それではより良いアクアリウムライフを!!
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