エビや貝はコケを食べてくれるのか
エビや貝は水槽に発生するコケを食べてくれます。
エビと貝では食べてくれるコケが異なりますが、水草や砂などに発生するコケを食べてくれます。
その為、アクアリウム水槽では必ずといっていいほどエビや貝が入っています。
なぜ水槽はコケで汚れるのか
コケは水槽の中のいたるところに潜んでいます。
目には見えませんが水草や岩などにコケの胞子が付着していたり、水の中にコケの胞子が溶け込んでいます。
そのコケの胞子が、水槽内で飽和した栄養を吸収し成長することで水槽内がコケによって汚れます。
水槽内にコケが成長する為の栄養が飽和する原因として、
- アンモニアなどをろ過してくれるバクテリアが足りない。
- エサの量が多く、食べ残したエサによって水槽内の栄養が飽和状態になる。
- 砂や岩に積もったエサの食べ残しや、魚のフンを水替えの時に取り除けていない。
- 水替えの量が足りていない為、水に栄養が蓄積され続けてしまう。
- 魚を入れすぎている為、エサやフンが多くなる。
- ライトが長時間ついていたり、直射日光が水槽にあたっていることによってコケが光合成して成長しやすい環境をつくってしまっている。
コケを食べてくれるエビ
ビーシュリンプ
コケ取り能力はそこまで高くありませんが色見がきれいで見た目がよく、繁殖
一時期ブームにもなったエビです。
もともとは黒と白の個体でしたが、赤と白の個体が出始め人気が高まりました。
人気が高まったことによって品種改良が進み白が多い品種や、青色の品種なども流通しさらに人気が高まりました。
ミナミヌマエビ
コケ取り能力もあり、繁殖能力が高く水槽内でも増えやすいです。
色も透明に近いため、水槽のレイアウトにも影響しにくいです。
ヤマトヌマエビ
コケ取り能力が非常に高く、Co2を添加する水草水槽には必須といってもいいほど重宝されています。
スカンクシュリンプ
コケ取り用のエビとは少しことなりますが、海水水槽によく入っているエビです。
コケではなく魚の体についた寄生虫などを取ってくれます。
コケを食べてくれる貝
石巻貝、イガカノコ貝、カバクチカノコ貝
ガラス面についた茶ゴケを食べてくれます。
水槽の状態によっては卵を産むことがありますが、汽水域でないと卵は孵化しません。
キラースネイル
コケを食べてくれる貝ではありませんが、水槽内で増えたスネイルと呼ばれる貝を食べてくれる貝です。
スネイルは増えると水槽内の美観が損なわれたり、水草を食べられてしまいます。
シッタカ貝
海水水槽のコケ取りにつかわれる貝です。
コケ取り用としても使われますが、魚市場などでは食用としても販売されいます。
マガキ貝
海水水槽の砂に発生した茶ゴケを食べてくれる貝です。
口が像の鼻のようにのび砂の上をきれいにしてくれます。
また、砂にもぐっくて目だけを出している姿も可愛いです。
水槽のコケを食べるエビや貝で楽しみながらコケ対策を!
水槽をきれいにしてくれるエビや貝たちをご紹介しました。
コケを食べてくれるという事で、その効果を理由に飼育することが多いかもしれませんが、
それぞれの習性を知り、泳ぐ姿などを見ると、生き物として非常に可愛く思えてきます!
そんな愛すべき生体たちと一緒に、楽しみながら美しいアクアリウムを維持してみてはいかがでしょうか。
生き物が好きで動物関係の専門学校へ入学。
アクアリウムの飼育サークルへ入部し、アクアリウムの魅力に取りつかれる。
以降、自分の好きなものを仕事にしたいという想いからアクアリウム業界に勤めています。
自宅でも淡水魚や海水魚、サンゴなど様々な魚を飼育管理しています。実家では大型犬を4頭、出店で持って帰ったミドリガメを15年以上、家族の一員として迎え入れています。