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プロが教える! 熱帯魚の発送方法!

最近では熱帯魚を購入する際に、ネットショッピングを利用する人も増えています。

確かに家にいながらにして、翌日には品物が届くネットショッピングはとても便利ですね。

しかし、利用したことがない人にとっては、

「インターネット通販で生き物を買うのは怖いな…」

「本当に元気なお魚が届くのかな…」

といった不安要素が多くあると思います。

ズバリ!!、直接熱帯魚ショップに行き、購入するのとさほど変わりはないと思います。

それはお魚の梱包方法や発送スピードがどんどん改善されてきているのからです。

そこで今回は、プロがどのようにお魚を梱包・発送しているのか紹介したいと思います。みなさんが熱帯魚を送りたくなった場合にも役立てる内容ですので、ぜひご一読ください。

プロが教える熱帯魚の発送方法!

1.熱帯魚の状態確認

まずは発送する熱帯魚の状態をしっかり確認しなければなりません。

いくら梱包をしっかりしていて、いくら速く発送しても

肝心のお魚自体が弱っていては何も意味がありません。

発送するお魚の体に傷や異物が付いていないか、普段十分にエサを食べていたか、痩せていないか、呼吸は荒くないか、など様々な視点から健康状態をチェックします。

2.熱帯魚のパッキング

透明な袋(通称パッキング袋)に飼育水と酸素を入れてパッキングします。

熱帯魚の数・種類・大きさ・性質によって使用するパッキング袋を決めます。

袋の大きさや厚さ、袋の数など発送する熱帯魚によって変え、工夫して準備を行います。

万が一の水漏れを防ぐために必ず使用するパッキング袋は2重以上にしています。

画像にあるようにアンモニア吸着材(黒い粒々)などが同梱されていることもあります。

注文する店舗によっては、水が薬品で着色されている場合があります。

水槽に購入した熱帯魚を投入する際に水ごと入れないように注意しましょう。

↓↓↓熱帯魚のパッキングに関する記事はこちらから↓↓↓

熱帯魚の梱包方法

さて、熱帯魚のパッキングまで終わったらいよいよ梱包です。

熱帯魚の梱包で必要なもの

1.発砲スチロール

発砲スチロールを使用する理由は外の気温に中の温度が影響されにくいからです。

発送する熱帯魚の数・大きさによって発砲スチロールの大きさや数も変わります。

より厚手のものが好ましいです。

冬場はホッカイロの発熱のために蓋に数か所穴を空けます。

上記のようなフタつきのものが適していますね。

段ボール箱などは、保温性に乏しいこと、万が一水が漏れた時に箱そのものが破損しやすい上に他の荷物にまで水の害が及んでしまいますので、かならず発泡スチロール製のものを使いましょう。

2.保冷剤・保温剤

夏場は保冷剤、冬場は保温剤が欠かせません。保冷材の代わりに、冷凍したペットボトルも利用できます。

いくら発砲スチロール内の温度が外気に影響されにくいからといっても、極端に暑かったり、寒かったりするとパッキング袋の中の温度が変わってしまいます。

特に夏場は温度が上がってしまうとすぐに熱帯魚が死んでしまうこともあるので十分注意しましょう。

保冷剤・保温材は熱帯魚の入ったバッグに直接触れさせないでください。水温の急激な変化を防ぐためです。

3.新聞紙

新聞紙は隙間を埋めるためや保温剤・保冷剤が直接パッキング袋に触れないようにするために使用します。

余っている古い新聞紙で構いません。

4.緩衝材

このような緩衝材は発砲スチロール内の隙間をなくすために使用します。

隙間があり、中のパッキング袋が輸送中に動いてしまうと熱帯魚にかなりのストレスを与えます。

これを怠ると、到着時には一見元気に見えても、与えたストレスにより衰弱していくことがあります。

5.ガムテープ

ガムテープは最後に発砲スチロールに封をするために使用します。

新聞紙と保冷剤・保温剤を留めるためにも使用します。

熱帯魚の梱包手順

それでは梱包の手順を画像とともに説明します。

1.発砲スチロールの中にパッキングした熱帯魚を入れます。

2.緩衝材を使い隙間を埋めます。

3.新聞紙をかぶせ保冷剤・保温剤を留めます。

4.発砲スチロールの蓋を閉めて完成!!

先ほど説明しましたが、空いている小さな穴はホッカイロを発熱させるために空気を送る役割があります。

生体発送の注意点!

では、具体的にどのような点に注意してプロは熱帯魚を発送しているのか、細かな点を見ていきます。

餌切りを必ずしよう!

発送すると決まった魚には「餌切り」を行います。要するにしばらくの間、餌を与えないでおくことです。

小型魚なら3日ほど、大型魚なら7日ほど前から餌を与えないようにします。

理由は、輸送中にフンをしないで済むようにするためです。輸送中は少ない水のなかでしばらく過ごさなければなりません。その状態でフンをしてしまうと、水質が一気に悪化し、アンモニア中毒になる恐れがあるのです。

個体によっては、移動の刺激でフンをしやすくなるものもいますので、必ず餌切りを行ってから発送しましょう。

梱包サイズを大きくすれば餌切りはしなくていいかな、と思うかもしれませんが、やはり危険ですので餌切りは必須の作業となります。

発送前は水温に気を付けよう!

カイロや保冷剤を同梱して発送する熱帯魚たちですが、やはり温度を変化させないのは無理です。

急激な水温の上下は熱帯魚にとってかなりのストレスですから、熱帯魚は弱ってしまいます。特に水温低下に熱帯魚は弱く、20℃を下回るとかなり危険な状態になってしまいます。

そこで、発送する熱帯魚は発送の3日くらい前から「いつもよりも高めの水温」で過ごさせます。なぜなら、高い水温の状態に慣らしておけば高い水温で梱包して発送できる=水温が20℃を下回ることを防ぐことができる、かたです。

上で説明した保冷剤やカイロを入れたうえで、このような作業を行うことで熱帯魚をより元気な状態で届けることができます。

夏場の場合は逆の操作が必要で、発送の3日くらい前から「いつもより低めの水温」で管理し、その低い水温で発送するようにしましょう。

梱包用のビニールは厚め・大きめに

厚手のビニール袋を用意しましょう。熱帯魚を発送する専用のビニールも販売されていますので、そういったものだとより一層安心ですね。

ビニール袋に封をするときは、パンパンの状態で封をするのではなく、ある程度の余裕を持たせて封をしましょう。

というのは、中の温度が上昇した場合、空気が膨らんで袋が破裂する可能性があるからです。いくら酸素を通す袋でも、時間的に間に合わなくなって破裂する可能性もあります。そういったことも見越して、余裕を持たせて封をしてください。

上のものは普通のビニール袋ですが、最近は「二酸化炭素を排出し、酸素だけは袋の中へ通す」というビニール袋も登場しています!

こちらのバッグを利用すればより熱帯魚の元気を保つことできます。このバッグを使う場合は、水と一緒に酸素を入れるのではなく、水だけを入れて封をしましょう。ビニールの表面から二酸化炭素が排出され、酸素を取り込む仕組みなので酸素を入れる必要がないのです。こういったバッグを使うと、省スペースで発送することができます。水多めも可能ですね。空気のスペースがないので、魚が飛び跳ねて傷つくことも防げます。

また、ビニール袋そのもののサイズはできれば大きめにしましょう。水がたくさん入ったほうが、水質変化や水温変化が起こりづらくなります。水槽で飼育するときと同じ考え方ですね。

まとめ:プロが教える! 熱帯魚の発送方法

今回は熱帯魚の発送方法について説明しましたがいかがだったでしょうか?

ネットショッピングで熱帯魚を購入することに抵抗があった人も多いと思いますが、このようにしっかり熱帯魚の状態確認や梱包がされていれば、ほとんど店舗に出向いて購入するのと変わりはありません。

仕事が忙しくてショップが開いている時間には帰宅できない、地方に住んでいるために充実したショップが近所にはない、といった人も多いでしょうから、安心してネットショッピングを楽しんでいただけたら、と思います。

近所のショップでは扱っていない、変わった熱帯魚にチャレンジするのも楽しそうですね!ネットショッピングを上手に活用して、アクアライフを満喫してください。