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120センチ水槽でネイチャーアクアリウムを作ってみました!

ネイチャーアクアリウム水槽。

この言葉を皆さんは聞いたことがありますか?

最近では、すみだ水族館で展示されたことで今までより広く認知されるようになりました。

ネイチャーアクアリウム水槽とは、株式会社アクアデザインアマノの故・天野氏が作りだした水草育成レイアウトシステムです。それまでの水草水槽はオランダ発祥のダッチアクアリウムという水草レイアウト水槽が主流でした。ダッチアクアリウムの最大の特徴は流木や石を使わず水草は有茎草を多用するというレイアウト手法です。水草は水槽前景を低く、水槽後景を高くし階段状に傾斜を付けてレイアウトを作っていきます。

そんな中で天野氏が提唱したのがネイチャーアクアリウム水槽でした。ネイチャーアクアリウム水槽最大の特徴は、水草育成の特化するためソイルという土を使用し、二酸化炭素を強制的に添加し水草の光合成促進を取り入れたことでしょう。さらには、自然の一部を切り取ったレイアウト水槽をコンセプトとしているため石や流木を使いました。これは当時の人工的に美しく作り上げるダッチアクアリウムとは真逆と言える革新的なレイアウト手法でした。

さて、前置きが長くなりましたがネイチャーアクアリウム水槽の歴史を説明したところで、制作工程に移っていきましょう。

今回120センチ水槽でのネイチャーアクアリウム水槽の作成依頼をいただきましたのでその制作工程を公開していきたいとおもいます。

ネイチャーアクアリウム水槽の作り方1 レイアウト準備

今回の水槽はアクリル水槽を使用します。

(雑談ですが、アクアデザインアマノは独自ブランドでADAというブランド名でガラス水槽から水槽台、また各種水草水槽器具を発売しています。)

アクリル水槽は返しというフランジが付いており、地震発生時に水槽が揺れても水槽から水がこぼれるのを軽減する働きがあります。

水槽を選定したら次は底床を決めます。底床にはソイルという土を使用します。今回はJUNというメーカーのプラチナソイルという土を48キロ(8キロ×6袋)使用しました。

ソイルには2種類あり、栄養系ソイル吸着系ソイルがあります。今回は設置当初の管理が簡単な吸着系ソイルを使用します。吸着系ソイルは栄養源が少ないためコケの発生が少ないです。

ソイルを敷き終えたらレイアウトへ移って行きましょう。

ネイチャーアクアリウム水槽の作り方2 レイアウト仮組み

流木と石を用いてレイアウトを作っていきます。

レイアウトはお客様のご希望で凹型レイアウトとなりますのでそのように組んでいきます。

水槽左手に流木3本、右手に流木2本、自然石は7個を使用しそれぞれの流木に自然石を添えるように配置していきます。

水槽背面へ有茎草を多数植栽するため植栽場所も意識してレイアウしていきましょう。

ネイチャーアクアリウム水槽の作り方3 水槽機器セッティング

水を張り各機材のセッティングをします。

ろ過フィルター

ろ過器は、エーハイム2217と2213を各1台セット。

2217をメインろ過、2213をサブフィルターにしクーラーと接続しました。

外部フィルターは各メーカーから発売されていますがやはりエーハイムが優秀でオススメです。その理由はメンテナンス性の高さ、ろ過効率能力、各パーツの供給量など非常にオススメです。

水温調節機器

ヒーター300W1台、クーラーはゼンスイZC200を1台セットしました。

ヒーターはニッソーから発売されているプロテクトプラス300Wという商品を使用しました。本商品はサーモスタットとヒーターが分かれています。

私の経験上、サーモスタット一体型より故障頻度が少ない気がするため、分かれているこちらを使用しました。クーラーは在庫で持っていたゼンスイのZC200を使用しました。

二酸化炭素添加装置

二酸化炭素を添加するために下記機材が必要です。

  1. レギュレーター
  2. 二酸化炭素ボンベ
  3. 電磁弁
  4. CO2ストーン
  5. CO2カウンター
  6. 耐圧チューブ
  7. エアーチューブ
  8. 逆流防止弁

二酸化炭素を添加するにはこれだけ多くの機材が必要になります。

二酸化炭素の添加装置はADA製品が非常に優れていますので、重要なレギュレーターと電磁弁はADA製品を使用しました。

照明

照明はLEDを使用します。

ネイチャーアクアリウムの作り方4 水草植栽

アクアデザインアマノが提唱するネイチャーアクアリウムでの水草植栽では、水草を植栽してから水を張りますが今回は慣れている方法での水を張ってから植栽します。

水槽後景はロタラという有茎草をメインに数種類植栽し、中景はブリクサとミクロソリウムを植栽、最後手前にグロッソスティグマを植栽します。

グロッソスティグマは根が短いため植栽するのが難しいです。まとまって販売されていますので、使用する前にほぐして数本ずつ植栽しましょう。

水草を植栽する上で気をつけなければならない点として、水草の成長を考えてレイアウトしましょう。せっかく格好良く流木や石をレイアウトしても水草が成長して見えなくなってしまっては残念ですからね。

完成!!

以上で今日は完成です。

今日はという表現を尽使いますがネイチャーアクアリウムはここからが本番です。なぜならここから数カ月をかけて水草を育成・トリミングをして形を整え完成に持って行くからです。

いくらここまでが完璧にできていてもここからの管理を怠っては失敗してしまいます。そのためにも日々水槽を観察しコケの様子や水温確認など細かく観察をしましょう。

あなただけの素敵な大自然を再現できますこと応援しております!!