毎日もりもりとご飯を食べる金魚たち!
エサをあげる側としても、とても嬉しい瞬間ですが、食べたら食べただけ水槽に蓄積するものがあります。
そう、金魚たちのフンです!フンは溜め込んでしまうと大変な危険を招きます。
金魚のフンの効率よい掃除法を考えていきましょう。
金魚はフンをたくさんします!
金魚は良く食べ、良くフンをする魚です。
熱帯魚に比べて、その量は歴然として多いです!
当然、水槽内の汚れとして溜まっていく速度も段違いに早く、金魚の水槽は、コンスタントな掃除が重要と言われる所以となっています。
フンが水槽内に溜まりすぎると、美観を損ねるだけでなく、重大な健康被害を金魚たちに与える原因となります。
定期的な掃除だけでなく、水槽の水量が少ない場合や隔離水槽に入れている場合などは、随時フンの量(汚れ)を見極めて掃除していく必要があります!
フンを放置すると危険な理由
なぜ、フンを放置すると危険なのか。
金魚に限らず、魚のフンは、有機物です。そして、生体に有毒なアンモニアを放出します。
水槽と言う作られた環境の中において、フンは自然界の流れ(食物連鎖)に沿って生まれるものでもあります。不自然な環境に、自然なものが入ってきたら…抑えきれないのは当然です。
水槽内では、自然に発生するバクテリアがフンから発生するアンモニアを消費・分解して増殖します。
魚にとってアンモニアは猛毒ですが、それを消費してくれるバクテリアのおかげで、常に一定の水が回流している水槽の中でも、生きていくことができます。
バクテリアは有機物(フン)がなければ増えていけません。
アクアリウム水槽とは、魚とバクテリア、どちらかが欠けても成立しないのです。
しかし!
フンは有機物=微生物・菌類の栄養素ですから、良い菌類(バクテリア)だけでなく、ふえなくていい菌類の繁殖を助けてしまうことがあります!
その菌とは、『エロモナス』や『カラムナリス』などの魚に悪さをする“病原菌”たちです。
過剰に有機物(フン)が溜まった水槽では、必要ない菌類の勢力が強くなりすぎて、水質のバランスが崩れていきます。
そうなると生物(魚やエビなど)はストレスやダメージを受け、細菌に感染して病気を発症したり、突然死んでしまったりしてしまうのです。
それだけでなく、フンは藻類(コケ・アオコ・アオミドロなど)の栄養源でもあり、掃除が足りないとコケが繁殖して、水槽にびっしりと生えてしまうこともあります。
この状態を、富栄養化と言います。こうなってしまったら、適切な処置を行うしか改善できません。
【コケのお掃除方法はこちら!】
かんたんに水槽メンテナンス(掃除)するために
水槽には水が入っているので、効率よく掃除するには専用の道具を使用します。
使いやすく便利な道具をピックアップしてみました!
金魚のフンの掃除方法1 水槽用クリーナーを使う
水槽掃除の王道といえば、『プロホース』や『砂利クリーナー』などの、底砂専用クリーナーです。
水換えと、底にたまったフンの掃除を一度にできます!
アクアリウムや金魚飼育などをされる方のほとんどが、水槽クリーナーにお世話になっているのではないでしょうか。とても便利で、使用頻度も高いです。
ただ、水を排出するチューブ(ホース)部分は良く洗い、よく乾燥させないと内側にカビが生えやすいので注意が必要です。
金魚のフンの掃除方法2 網・スポイトを使う
小さな水槽や、ちょっとした隔離水槽など、水量の少ない容器の場合は、網やスポイトを使ってフンを取り除く方法も、おすすめです。
小型の水槽では、水槽用クリーナーを使用すると飼育水を吸い上げ(排出)しすぎてしまい、一気に水量が減ってしまうことがあります!水とともにフンや汚れを回収する設計ですから、水量が少ないと、満足にフンを取りきる時間が稼げません。
もちろん、小型水槽用のクリーナーも存在しますので、適合するサイズがある場合は使用して問題ないです。
30cm以下の水槽などでは、スポイトなら吸い込む水は少量で済むし、網ならそもそも水を減らす心配がありません。網は、水草の切れ端などを回収するのにも使用できます!
ただし、網を見ると怖がる金魚もいるので要注意です!
金魚のフンの掃除方法3 補助の濾過フィルターを導入する
そもそも、フンを底砂や底面に散らばらせなければ、掃除の手間が減ります。
そこで、メインフィルターの他に『水作エイト』や『ロカボーイ』などの投げ込み式フィルターを補助フィルターとして導入し、そこにフンを集めてしまうのも掃除をしやすくするポイントです。
投げ込み式フィルターはゴミの吸着だけでなく、酸欠になりやすい金魚のエアレーション(ぶくぶく)やバクテリアの住処としても活躍します。
高いフンの回収力を求めるなら、接続するエアー装置をそれなりの強力なものにしなくてはなりませんが、通常の物でも補助としては十分な効果を発揮します。
投げ込み式フィルターには一般的に、ウール濾過部分だけでなく、中心に化学濾材の活性炭が入っているのですが、最近では金魚の健康を考えた『カキガラ(牡蠣の貝殻)』が入っているものもあります。
ミネラル補給に良いですよ!
番外編 フンを分解する餌って?
金魚のエサはさまざまなタイプのものがあります。
低脂肪、色揚げ用、半生、乾燥…そんななかに、『金魚のフンを分解しやすくします!』というものも存在しています。
金魚の消化を助ける乳酸菌が含まれており、その菌がフンの分解も早めるというシステムのようで、実際、フンが簡単にホロホロになります。
細かく分解されればフィルターに吸着されやすくなるうえ、目詰まりも防げるので一石二鳥ですね!ただ、分解されるからと言ってアンモニアなどが発生しなくなるわけではございません。
やはり定期的な水換えが、必要というわけです。
まとめ
水槽とは、密閉空間です。
余分な有機物になりやすい汚れやフンは、しっかりと取り除いていくのが一番ですね!
特に、フンをたくさんする金魚ならばなおさらです。
しっかり水槽メンテナンスをして、金魚の健康な体作りをお手伝いしてあげましょう!
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金魚に愛を注いでいるWeb担当。
かわいい金魚の為なら腰痛も何のその。金魚のテンションがMAXになる魔法の餌・アカムシを与えることに喜びを感じています!
アクアリウムに親しめる、良い情報をお届けできるように勉強&実践中です。
文章づくりも頑張ります!
掃除の仕方がよく分からなかったので、助かりました!
水の汚れが早く悩んでました、試して見ます!