水槽台の寿命が来た!買い替え時期や耐用年数について
水槽台といえば、アクアリウム水槽の縁の下の力持ちならぬ、底辺の力持ち的な存在ですよね!
水槽は、サイズが大きくなるにつれて、荷重量が増えます。30cm水槽でも水を入れれば35kgを軽く超えますし、120cm水槽ともなれば、250kg以上の重さになります。
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この水槽の荷重をしっかりと支え、尚且つアクアリウム用の機材をすっきりと収納でき、見栄えをよくすることもできる水槽台の存在は重要です。
☆賃貸住宅での床に直に置ける家具の重さの基準に照らし合わせると、水槽台やアクアリウム器材も含めてになりますが、大体、60㎝クラスの水槽までが水槽台込みで床に直置き可能と言われています。(60cm以上の水槽の場合は、賃貸住宅では床に補強が必要になってきます)
さて、重量のある水槽を安定して置くことのできる水槽台ですが、耐用年数はどれくらいなのか、ご存知でしょうか? ちなみに、水槽の寿命は約6~8年が目安と言われています。
水槽台の寿命は約10~20年以上!
水槽台の寿命は、一般的には10~20年と言われ、長持ちしている水槽台の場合では30年以上という情報もあります。
なかなかアバウトな耐用年数ではありますが、水槽台は適度に使用すれば、相当年数、長持ちしてくれる頼もしい存在です。
水槽台は何から造られている? 材質の種類について
水槽台は、主に、木製と金属製の二種類に分けられます。
稀にガラス製の水槽台などもあるようですが、長期間の使用を試みるのであれば、
オーソドックスな木製か、金属製の水槽台を使用するのがおススメです!
水槽台の寿命が来た!買い替え時期や耐用年数について
水槽台を長持ちさせる秘訣とは? NGなこと2つ
1.エアレーションによる水の飛沫に注意しよう!
水槽内の酸欠予防や、有機栄養バクテリアの繁殖に便利なエアレーションですが、その強度が強いほど、水は水槽の外に飛び散りやすくなります。
実は、水槽台は湿気に弱く、濡れたままにしておくと劣化が進むことが多いものです。
水換え時についた水槽の水滴や、エアレーションで飛び散った水の飛沫は、こまめにふき取るようにすると、水槽台が長持ちします。
2.1台の水槽台に2個の水槽を置くのはNG!
たとえば長辺が90cm以上の水槽台を購入して、45㎝クラスの水槽を2個並べて置いてみたとします。
1台の水槽台に2個の水槽を置くのは、一見、経済的で便利な方法に見えますが、実はNGな置き方です。
この場合、水槽台の真ん中に水槽2個分の荷重がかかることになり、水槽台の天板の中央部分に傾斜が現れ、水槽が傾くことで、水槽の接合部分から水漏れしやすくなります。
また、水槽台にも荷重の負担が均等に掛からないため、水槽台の劣化が早くなります。
1台の水槽台に、1個の水槽を置いた方が長持ちします。また、厚手のパットを水槽の下に敷くことで、天板部分の荷重の負担を減らすことも可能です。
どの水槽台にも言えることですが、傾斜のない場所に置くことも大切です。
買い替え時期はいつ? 水槽台の劣化について知っておこう!
(出典:東京アクアガーデン オンラインショップ)
水槽台の買い替え時期とは?
- 金属製の水槽台に錆が出てきた
- 水槽台の塗装膜が剥げてきた
- 天板の部分が水平でなくなった
- 水槽台の足場が浮いたりぐらついたりする
- 留め具のねじなどが錆びている
元々、家具というものは防水加工されていても湿気に弱いものが多く、水槽台も本来は湿気や塩分は大敵で、水濡れ時に管理を怠ると劣化が進みやすくなります。
水槽を水平に固定する役割を持つ水槽台に、錆や塗装の剥がれ、傾き、歪みなどの症状が現れてきたら、買い替え時期と言えるでしょう。
大型水槽や海水魚水槽によく使われる水槽台の故障例
大型水槽で海水魚などの熱帯魚を飼育する場合は、強化鉄やスチール製などの頑丈な水槽台がおススメとされています。
金属製の水槽台は重量もあり、構造がしっかりとしているので、地震における、水槽の転倒防止にも向いた水槽台です。
しかし、金属製の水槽台に塩分を含む水がかかると、錆などが浮きやすくなり、劣化の原因となります。錆の部分が大きくなってきたり、留め具の部分が錆びてきた場合は、買い替えを検討しましょう。水槽台本体や天板部分に歪みや傾きなどの症状が起きやすくなります。
小型水槽や中型水槽などの淡水魚用の水槽台の故障例
淡水魚の小型~中型の水槽でしたら、木製、もしくは金属製の水槽台で10~20年もつと言われています。
木製の水槽台は錆には強いのですが、塗装部分や化粧板部分が湿気で剥がれる場合があります。この場合は、構造性よりもインテリア性の部分が著しく損なわれますので、買い替えを検討する方も多いそうです。
また、海水魚水槽ほどではありませんが、淡水魚水槽の場合でも、水槽台に、水滴や水濡れによる劣化が起こる場合があります。定期的に水槽台のチェックをし、錆や歪みなどがあれば、置いている水槽に影響が出る前に、買い替えを検討するのがおススメです。
水槽台の寿命が来た!買い替え時期や耐用年数について
壊れにくい水槽台を選ぼう!
とは、言うものの…
Y美:「壊れにくい水槽台なんて、買う前にわかるわけがないじゃない…」
T子:「オーダーメイド水槽台っていう手もあるわよ!」
☆市販の水槽台は、種類が多く、様々なデザインを選べる反面、その性能がわかりづらい部分もあります。購入前にチェックしておく点をまとめてみました。
水槽台、購入前のチェック事項 5点
- 劣化しにくい材質を使っている(強化鉄、スチール、檜素材など)
- 国産メーカー作成で構造テストがされている
- 塗装膜や化粧板が防水加工されている
- 排気用のルーパーなどが設置されている
- 天板や足場の強度がしっかりしている
☆実際、目で見て確認できれば一番ですが、通販で水槽台を購入する場合は、レビューの評価や商品説明などを見て判断しましょう。レビューでわかりづらい場合は、商品名でネットの評価や使用感の説明を調べてみるのも方法の一つです。
オーダーメイドで水槽台を作る
https://tag-store.net/?pid=123741754
一つ一つの水槽サイズに合わせた自分好みのデザインの水槽台を作れることで人気が高まっている、オーダーメイド水槽台ですが、
「店舗と相談しながら、耐久性の高い水槽台を作れる」というメリットもあります。
DIYのお好きな方は自作の水槽台という手もありますが、自分で水槽台を作るのは、なかなか玄人向けの分野ではないかと思います。
デザイン性、構造性、耐久性を兼ね備えたオーダーメイドの水槽台というのも、長期的な観点から見ればおススメの水槽台です!
まとめ
アクアリウムにおいての縁の下の力持ち!な、水槽台ですが、本体部分に歪みや傾き、錆などの腐食が現れたら、買い替えを検討しましょう。
水槽台に置かれている水槽風景には統一感があり、水槽の安定性も抜群です。
耐久年数の目安は10~20年ですが、それよりも早く劣化する場合もあります。
水槽台に異常を感じたら、水槽台の交換を視野に入れてくださいね。
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