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アリゲーターガーの飼育方法とは? 外来生物法(許可制)に要注意!

今回の記事ではアリゲーターガーの飼育方法を紹介したいと思います。

大型になるアリゲーターガーの飼育は難しいですし、2018年4月から外来生物法で飼育が制限されますが、今回紹介する条件を満たせば、継続して飼育することができます。

ぜひ、最後まで読んでみてください!

はじめに/アリゲーターガーの飼育は2018年4月から外来生物法で規制されます。

いよいよガーの仲間の飼育が「外来生物法」で規制されてしまう4月が迫ってきています。4月1日からは、法律によりガーの仲間の飼育や移動などが制限されるので、ガーの仲間の飼育をしたいと考えている方は、3月31日までの入手を検討して下さい。

もちろん、ガーの仲間の飼育には小型と言われるスポッテッドガー(それでも全長50~60センチくらいになる)でさえも、終生飼育には最低で120㎝水槽が必要と言われています。また、2018年4月1日以降も飼い続けるためには、4月1日から6か月以内に「外来生物法により決まっている飼育許可」を申請することが必要です。

このように、ガーの飼育にはそれなりの覚悟と出費が必要です。安易な飼育は魚も飼育者も楽しくない結果になりますので、よく考えた上での飼育にして下さい。もちろん、古代魚で大型になるガーの仲間の魅力は、覚悟と出費に見合うどころか、それ以上の満足感を与えてくれることと思います!

(↓ガーの仲間の飼養許可申請手続きについては、こちらの過去記事を参照下さい)

アリゲーターガーの飼育方法①:概要

アリゲーターガーとは、どのような生き物なのでしょうか? ここでは、軽く紹介したいと思います。

アリゲーターガーは、自然界では全長2メートル以上(水槽飼育では、普通に飼育すると1.5メートルほど)になる北アメリカ大陸最大の淡水魚です。大型になることからあまり早く泳ぐのは得意ではなく、河川や湖沼などにある流れの緩やかな場所(淡水域および汽水域)に棲息しています。

日本では古代魚の仲間として観賞用にも流通しており、幼魚は1匹2000円程から購入することができます。また耐寒性を持っており、日本でも無加温で1年中飼育することが可能な魚です。

アリゲーターガーの飼育方法②:設備

まずは何と言っても、その体長の大きさをどうにかしないと終生飼育は難しいです。自然界では2メートルを超えるアリゲーターガーなので、水槽飼育下でも「普通に育てると」1.5メートル程にはなると言われています。

そのため、元気いっぱいに育ってもらうためには3メートル×1.5メートルの水槽は最低でも用意したいところですが……用意できますか? 私にはちょっと無理そうです……。

そこで対策として考えられるのが、次の3つの方法です。

「盆栽飼育」をする

盆栽飼育とは、植物の盆栽をイメージしてもらえると分かりやすいかと思いますが、本来なら大きく育つ魚の成長を抑えて、小さく育てる飼育スタイルです。(魚の成長を人間の手で制限させることから否定的な見方をする人も少なくないのですが、どうしても大型に育つ魚を飼育する上で、「1つの手段」として知っておくことは大切かなと私個人は思います)

盆栽飼育の具体的な方法は、次の通りです。

・幼魚の段階から、餌の量を制限する。
・幼魚の段階から、水槽のサイズを小さめにする。
・幼魚の段階から、過密飼育をして「1匹あたりの水量」を少なくする。

特に、3つ目の過密飼育は重要です。大型魚を大きく育てたい時には「単独飼育」をすると良い結果が得られやすいのですが、それの逆をするのです。アリゲーターガーだけで過密飼育をするのは現実的ではないので、性格の大人しいポリプテルスなどと混泳させるのが良いと思います。

なお、幼魚の段階で「極端に」餌の量を制限をすると、背骨が曲がったり、鱗に乱れが入ったりして観賞価値を損ないます。対策としては、餌の量は少なく、でも必須栄養素は十分に取れるように、「餌の金魚を栄養強化しておく」一手間を惜しまないことを推奨します

(栄養強化の方法は簡単です。金魚を生餌にする前に、栄養価の高い飼料を金魚に食べさせておくのです。そうすることで、間接的にアリゲーターガーにも栄養のある餌をたべさせることができます)

「ショート」などの体長が短い個体を飼育する

バルーンとかショートなどと呼ばれている、体長が短い個体はあまり大きくなりません。しかし、突然変異で生まれることから、通常の個体よりも希少価値が高く、必然的に高価になってしまいます。

アリゲーターガー以外にも、アロワナやポリプテルスなどにもショート個体はいますので、選択肢の1つとして知っておいても損はしないです。

いや、やっぱり元気に育って欲しい。大きく育ってこその魅力だ!ということで「大型水槽をオーダーメイド」する

一番おすすめしたいのは、やっぱり大型水槽を用意することです。

自分が維持できる水槽サイズを考えつつ、アリゲーターガーの魅力を存分に引き出すための「棲み処」を用意してあげるのが、一番シンプルな方法だと思います。出来る限り大きな水槽を用意しつつ、盆栽飼育の考え方も活かしつつ、ほどよく成長のバランスを取ってあげるのが良いでしょう。

なお、トロピカを運営している「東京アクアガーデン」では、大型水槽のオーダーメイドも取り扱っています。大型魚飼育の参考にもなりますので、ぜひ↓のページも覗いてみて下さい。

ちなみに、アリゲーターガーよりも小型の(それでも全長50~60センチくらいになる)スポッテッドガーなどの場合には、120センチ水槽でもなんとか終生飼育が可能なようです。アリゲーターガーに勝るとも劣らない魅力がありますので、気になる方は他のガーの仲間もチェックしてみて下さい。

アリゲーターガーの飼育方法③:餌

アリゲーターガーの成魚の餌は、生きた小魚や金魚がメインです。慣らせば冷凍したワカサギや浮上性の人工飼料なども食べます。

また、アリゲーターガーの幼魚の餌は、生きたメダカやアカヒレの幼魚です。また、冷凍赤虫を解凍したものもおすすめです。

前述の盆栽飼育の項目でも触れましたが、給餌制限をしながら綺麗な体型を維持するためには「栄養強化」の一手間を惜しまないことが大切です。

栄養強化の餌には、人工飼料、冷凍赤虫、ブラインシュリンプなどが使えます。また、爬虫類や両生類の飼育でも生餌の栄養強化はよく使われていますので、爬虫類や両生類の飼育書を参考にしてみるのも勉強になります。

アリゲーターガーの飼育方法④:混泳

アリゲーターガーやその他のガーの仲間は、大型魚にしては温和な性格なので同種やその他の魚と混泳させることが可能です。

同種の場合には、サイズ差さえ気を付ければ問題はあまり起こらないのですが、アロワナなどの気性の荒い生き物との混泳では、エサ取りや縄張り争いに負けてしまうことがあるので、迫力はありますがおすすめはできないです。

おすすめなのは、低層を主な生息域にしているポリプテルスの仲間です。どちらも大人しい魚(もちろん、個体差があります)と言われていますので、相性が良いようです。

おわりに/アリゲーターガーは最後まで責任を持って飼育しましょう!

ここまで、アリゲーターガーの飼育方法について紹介してきました。大きく育つので、その成長をいかにコントロールしていくのか? ということが重要になる魚ですが、大きく育つことも含めて魅力的な古代魚であることは間違いありません。

なお、繰り返しになりますが、アリゲーターガーやガーの仲間は、2018年の4月1日に特定外来生物に指定されます。魅力的な古代魚ゆえに残念ですが、法律を守らないと罰則などもありますし、ルールやマナーを守ることはアクアリストの基本でもあります。

これからもガーの仲間を飼育する方、そして3月31日までにガーの仲間を入手しようと考えている方は、ぜひ大事に育ててあげて下さい