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水槽用ヒーターの寿命や耐用年数はどのくらい?

水槽用ヒーターは熱帯魚の飼育に欠かせないアイテムですが、寿命や耐用年数はどのくらいあるのでしょうか? また、水槽用ヒーターは誤った使い方をすると、大変危険なアイテムでもあります。

そこで今回は、「水槽用ヒーターの“寿命・耐用年数”と“正しい使い方”」について考えていきたいと思います。

はじめに・水槽用ヒーターの寿命や耐用年数を知っていますか?

早速ですが「水槽用ヒーターが、何年くらいで故障する(寿命を迎える)か」あなたは知っていますか?

この項目では、安心して使用できる期間(耐用年数)と壊れる直前までの期間(寿命)、そしてヒーターを安全に使うための動作確認の方法について紹介していきたいと思います。

耐用年数(メーカー推奨の交換時期)

ここでは、水槽用ヒーターの寿命と耐用年数を区別するために、「耐用年数=メーカー推奨の交換時期」として紹介します。(税法上の耐用年数とは別と考えて下さい

なお、メーカーによって差はありますが、通常は「1年ごとに交換するのが基本」です。しかし、GEXは「2年間動作保証(ユーザー登録が必要)」が付いている製品もあります。

水槽用ヒーターの寿命(完全に壊れるまでの期間)

メーカーにより1~2年で買い替えを推奨されている水槽用ヒーターですが、もちろん、自己責任で完全に壊れるまで使用することもできます。

これは私の経験になりますが、2014年以降に製造された水槽用ヒーターは、概ね「2~3年」は使用することができます。テストした本数が少ないのであくまでも感覚的なものになってしまうのが残念ですが、毎年のように水槽用ヒーターを買い替えていた2010年代前半までのことを考えていると、ここ数年で水槽用ヒーターは壊れにくくなっている印象があります。

ちなみに、1~2年で故障するのは「ヒーター(加熱する部分)」が多く、サーモスタット(温度調整をする部分)は3~5年程壊れないことが多いです。そのため、ヒーターとサーモスタットが分離できる製品を買うことで、故障した部分だけを交換できるため、長い目で見た時にランニングコストを下げることができます。

ただし、サーモスタットが分離されているタイプはコードが多い分、見た目が野暮ったくなるデメリットもあります。リビングの水槽やレイアウト水槽などには、サーモスタットとヒーターが一体型になっている製品や、温度固定式のスリムな製品を個人的にはお勧めしたいです。

水槽の用途や置き場に応じてタイプを選んでみて下さい。

水槽のサイズに合ったヒーターを選ぼう!

水槽のサイズに合わないヒーターを使用することは、過加熱や低水温などのトラブルの原因になります。必ず、水槽サイズに合わせたヒーターを選ぶようにして下さい。

最適な水槽用ヒーターの選び方は、↓こちらの過去記事で詳しく紹介しています。

水槽用ヒーターの動作確認の方法

安全のために、水槽用のヒーターは使用する時に、必ず動作確認をして下さい(これは新品でも同様です)。

動作確認の方法は簡単です。

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①水中にヒーター&サーモスタットのセンサーを入れる。
②ヒーターのコンセントを入れる。
③サーモスタットのダイヤルを回して、現在の水温以上になるようにする。
④ヒーターの周りに、水中で「もや(ゆらぎ)」が出ているのを確認する。
⑤サーモスタットのダイヤルを回して、現在の水温以下になるようにする。
⑥ヒーターの通電が切れたことを確認する。(サーモスタットのランプがオフになる)
数分後、水中の「もや(ゆらぎ)」が無くなることを確認する。
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この流れを、数回繰り返して異常がなければ、そのヒーターは使用できます。

(ただし、3年以上経ったヒーターはいつ壊れてもおかしくないので、使用は自己責任です。日々の小まめな水温チェックが欠かせません)

水槽用ヒーターの危険性:こんな取り扱いは危ないです

それでは、ここからはヒーターの危険性と安全な使い方について考えていきたいと思います。基本的に水槽用ヒーターは、「ガラスorアクリル水槽」の「水中」で「適合する水量」で「屋内」にて使用するものです。

これらを守らない場合に、どのような危険があるのかを紹介したいと思います。

加熱状態で水中から取り出す

当たり前のことですが、ヒーターが通電している時には、水中から取り出すと危険です。火傷や火災の原因になりますし、ヒーターの空焚き防止機能(安全装置)が働いてヒーターが確実に壊れます。水中からヒーターを取り出す場合には、15分ほど時間を置いて十分に冷めたことを確認してから取り出して下さい。

なお、初めてヒーターを使用する時にやりがちな事故があります。それは、「水中にヒーターを入れていないのに、コンセントを差してしまうこと」です。一発で空焚き防止機能が働いてしまい、壊れます。ヒーターを設置する時には注意してみて下さい。

センサーが水槽から抜けている

サーモスタットのセンサー部分が水槽から抜けている(飛び出している)と、水温を適切にはかることができず、水槽内がお湯になってしまいます。子どもやペットがコードを引っかけることがありますので、そのような環境では気を付けて下さい。

ヒーターを底砂の中に埋める

知らないとついやってしまいがちなことですが、水槽用ヒーターを底砂の中に埋めるのはNGです。水の対流(水の流れ)が起こらずに、ヒーターの周りだけが過熱されて、水を上手く加熱することができなくなります。

最悪の場合、過剰な加熱で水槽の底面が割れる原因にもなります。

水槽以外の容器や浅い水深で使用している

水槽用ヒーターは、プラケースや小さなガラス容器などでは使用してはいけません。また、水位10㎝未満で使用するのも危険です。

そのような環境で使用したい場合には、↓のような「パネルヒーター」がおすすめです。

ビバリア マルチパネルヒーター 16W

大型魚を飼育する水槽でヒーターカバーを付けていない

大型魚の種類によっては、ヒーターをかみ砕くことが可能な魚も少なくありません。また、ポリプテルスなどの底面に棲む魚は、ヒーターを流木だと思って寄り添ってしまい、火傷することもあります。

大型魚を飼育する水槽では、ヒーターカバーを付けるようにしましょう。

余談:空焚き防止機能について

2016年に法律が改正されたおかげで、現在販売されている水槽用ヒーターには空焚き防止機能(安全装置)が必ず付いています。そのため、何らかの理由で水槽の外にヒーターが落ちても、火災の原因になるようなことは無いと言われています。

しかし、サーモスタット部分が水滴などで濡れたり、コンセントが濡れたりして漏電を起こすと火災の原因になります。これはどの電化製品にも共通することなので、水槽周りのコンセントには絶対に水が掛からないように注意してあげて下さい。

おわりに・水槽用ヒーターの寿命や耐用年数を知った上で出来ること

ここまで、水槽用ヒーターの寿命と安全に使う方法を考えてきました。

しかし、いきなり壊れてしまうのが、水槽用ヒーターの宿命です。水槽で使用中に通電しなくなったとか、秋に久しぶりに通電したら壊れていたなどです。そのため、ヒーターの使用中は、毎日の水温チェックは欠かせません。

なお、水槽用ヒーターは何月頃になったら取り出すのが良いのでしょうか? 正解は、居住地によっても変わるのですが「6月中旬までは、急に冷え込むこともあるので、ヒーターを入れておいた方が安心」となります。

まだまだお付き合いすることになる水槽用ヒーター、寿命や耐用年数を把握しつつ、安全に使用してアクアリウム生活を楽しみましょう!!