熱帯魚飼育初心者だと、どうしても「丈夫」「病気になりにくい」といった点に意識が向きがちで、「カラフル」「綺麗」といったことは二の次になりがちです。
初心者向けの熱帯魚の多くは地味な色合いのものが多いと思っていませんか?
「熱帯魚飼育初心者にはカラフルな熱帯魚は無理なの?」と思う人もいることでしょう。
そこで今回は初心者でも飼育可能な、美しい熱帯魚やカラフルな熱帯魚を10種ご紹介していきます!
初心者におすすめな熱帯魚の特徴
まず初心者向きの熱帯魚の特徴には以下のようなものがあります。
- 大きくならない
- 水質の悪化や水質の変化に強い
- 水温の変化に強い
- 性格が温和
それぞれの理由について解説します。
大きくならない熱帯魚
アクアショップではさまざまな熱帯魚が販売されていますが、大きくなる種類のものは稚魚の状態で販売されているものがほとんどです。成長しきると1メートルを超えることもあります。
熱帯魚のサイズに合わせて水槽を替えることは大切です。しかしサイズの異なる熱帯魚を混泳させている場合は成長していくにつれ、大きな熱帯魚が口に入る小さなサイズの熱帯魚やエビ類などを食べてしまいます。
そのためサイズの差が大きくなってきた場合は、水槽サイズを変えるのはもちろんですが、同じサイズのもので混泳させるために、別水槽を用意したほうがよいです。
水槽サイズを変更したり、別水槽での飼育をしなければならないことを考えると、大きくなりすぎない種類を選ぶことをおすすめします。
水質の悪化や水質の変化に強い
熱帯魚飼育初心者の場合は、水換えのペースや水質の悪化、水質の変化について知識のない人が多いため、急な水質の変化や水質の悪化に対して強い熱帯魚を飼育することをおすすめします。
水質の変化に強い熱帯魚であれば、初心者でも長期飼育しやすいですよ。
水温の変化に強い
水温にならすことで常温でも飼育可能な種類はいますが、基本的に熱帯魚は暖かい地域に住んでいる魚です。水温が低いと弱って病気になってしまうことがあります。ほんの少しの水温の差で体調を崩してしまうような熱帯魚は初心者には飼育が難しいため、最初のうちは水温の変化に強い熱帯魚を飼うようにしましょう。
飼育しやすい熱帯魚についてはこちらの記事をご覧ください。
初心者におすすめなカラフルな熱帯魚10選
それではここから熱帯魚飼育初心者におすすめな、カラフルな熱帯魚を10種類ご紹介していきましょう。
初心者におすすめなカラフルな熱帯魚1:グッピー
熱帯魚といえばグッピーを思い浮かべる人が多いです。オスの大きな尾びれが特徴的で1匹1匹の体の色や模様の入り方などが異なり、見た目がとても美しい熱帯魚です。比較的水質の悪化にも強く何でもよく食べてくれます。
性格がおとなしいので他の熱帯魚との混泳も可能ですが、オスの尾ひれをかじってしまうような熱帯魚や性格の荒い熱帯魚との混泳はNGです。非常に繁殖しやすく、気が付いたら増えていたということもあるほどなので、繁殖を希望しない場合はオスだけで飼育することをおすすめします。
グッピーに関してはこちらの記事も参考にしてください。
初心者におすすめなカラフルな熱帯魚2:プラティ
プラティは非常に劣悪な環境でも生き抜くことが可能で、グッピー同様に増えやすいため放置していてもどんどん増えていきます。身体の色や模様もグッピー同様個性があるので、水槽内が賑やかになりますよ。
性格はとても温和で他の熱帯魚とも混泳しやすく、低温にも耐えることができます。
プラティに関してはこちらの記事もご覧ください。
初心者におすすめなカラフルな熱帯魚3:ネオンテトラ
アクアショップでも初心者向けとしてすすめられるネオンテトラは、青いボディに赤いラインととても色鮮やかな熱帯魚です。
また同じネオンテトラの種類でも、体の色が緑がかったグリーンネオンテトラといった種類もいます。水質悪化などにも比較的強く、温和な性格なので他の熱帯魚との混泳も可能です。
群れて泳ぐ習性があるため、5匹以上での飼育をおすすめします。
ネオンテトラの飼育に関してはこちらの記事をご覧ください。
初心者におすすめなカラフルな熱帯魚4:グラミー
触覚のようなヒレが特徴的なグラミーの種類は、とてもカラフルで色鮮やかなものが多いです。性格がとても温和で他の熱帯魚との混泳もしやすく、ゆったりと泳ぐ姿が人気です。
比較的大きくなる種類もいるので、購入の際にはどれくらいまで大きくなるのかを確認するようにしましょう。
初心者におすすめなカラフルな熱帯魚5:ベタ
ホームセンターやアクアショップで「コップでも飼える」といわれて販売されているベタですが、初心者の場合は小さな容器だと水質の管理が難しいので水槽での飼育をおすすめします。
タイなどでは「闘魚」としても知られている、気性の荒い熱帯魚なので基本は単独飼育です。繁殖期以外だと雌すら攻撃して死なせてしまうこともあります。
しかし非常にカラフルな色合いで、ヒレの形状なども品評会用に改良されたものだとさまざまな形状のものがいて鑑賞していて楽しい魚です。
ベタと同じようにヒレのひらひらした熱帯魚、攻撃的な熱帯魚でなければ混泳が可能な場合があります。
ベタの飼育方についてはこちらの記事をご覧ください。
初心者におすすめなカラフルな熱帯魚6:クラウンローチ
アクアリストの中では意外にマイナーなクラウンローチも綺麗な熱帯魚です。オレンジ色のボディに黒いラインがはっきりと出て、コントラストが非常にはっきりとしています。
自然界では群れて生活しているので、1匹だと臆病になって物陰から出てこないことが多いため、飼育するときは3匹は水槽に入れたいところです。
肉食性が強いため、クラウンローチより小さな熱帯魚やエビ類などとの混泳には向かないようです。
初心者におすすめなカラフルな熱帯魚7:エンゼルフィッシュ
エンゼルフィッシュは体の色のバリエーションがとても豊富な熱帯魚です。やや神経質な面がありますが、水質や水温に対する順応性が高く飼育しやすい熱帯魚です。
それなりに大きくなる熱帯魚なので、飼育する際には60センチ以上の水槽をおすすめします。
小さなうちはよいのですが、大きくなると気性が荒くなってくるものもいるので、小型魚との混泳は避けるか、大きな水槽で混泳するのがよいでしょう。
エンゼルフィッシュに関してはこちらの記事もご覧ください。
初心者におすすめなカラフルな熱帯魚8:アフリカンシクリッド
アフリカンシクリッドはアフリカの湖に住んでいます。種類は色々ありますが、「イエローストライプ」「ムブナ」といった小型のものが丈夫です。環境に対する順応性が高い熱帯魚で初心者でも飼育しやすい熱帯魚ですよ。
見た目的にもカラフルなものが多くとてもきれいな熱帯魚なのですが、「気性が荒い」という最大の欠点があります。同じ種類同士でも喧嘩をしますし、小さな魚も攻撃してしまうので、飼育するときは単独飼育が基本です。
アフリカンシクリッドは子育てをする魚としても知られています。メスが口の中に卵を入れ孵化させ、一定期間まで稚魚を口の中で育てるのです。ペアがうまくできればこの様子を見ることができます。
初心者におすすめなカラフルな熱帯魚9:クラウンキリー
クラウンキリーは別名シュードエピプラティス・アニュレイタスとも呼ばれます。アフリカの卵生メダカで、黄色をベースに白と黒の縦じまが入り尾ひれ部分には赤や青といった模様が入ります。
若干水質や水温にうるさい部分がありますが、過去の飼育経験から水槽内の環境が安定していれば初心者でも簡単に飼育することができる熱帯魚です。
初心者におすすめなカラフルな熱帯魚10:アフリカン・ランプアイ
アフリカン・ランプアイは体長3センチほどのとても小さな熱帯魚です。名前のとおり、目の上のラインがきらきらと青く輝いて綺麗な魚です。
性格は温和で他の熱帯魚との混泳も可能ですが、ネオンテトラのように群れで泳ぐ習性があるので、5匹以上での飼育をおすすめします。
【初心者におすすめ】美しいくてカラフルな熱帯魚 10選まとめ
今回は初心者におすすめな美しい、カラフルな熱帯魚を10種ご紹介しました。
熱帯魚の美しさを保つには、熱帯魚にあった環境を維持することです。初心者でも水質や水温管理さえできれば比較的簡単に熱帯魚の体の美しさを保つことができます。
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