クーラーの修理やメンテナンス手順を大公開! ゼンスイ訪問して来ました

皆さんは、事前にクーラー故障のトラブルを軽減する方法があることをご存知でしょうか。

クーラーの故障というのは突然やってくるものです。

クーラーの故障により、昨日まで元気だった熱帯魚が死んでしまったという苦い経験をした方もいることでしょう。

そこで、日々のメンテナンスの手順から、メーカーが本格的に行う修理方法について、クーラーメーカーであるゼンスイ株式会社様を訪問し聞いてきました。

それでは、解説していきたいとおもいます。

誰でも簡単! クーラーメンテナンス手順について

日々のクーラーメンテナンスで実施することは、吸気フィルターの埃を取り除くことです。

1週間に1度、または2週間に1度のペースで清掃することをおススメします。

ここでは、ゼンスイのZC200を使い解説していきます。

吸気フィルターを外す

はじめに、吸気フィルターを外します。

ZC200(ZC100も同仕様)は、吸気フィルターを上に指をかける場所があり、それを引き上げれば簡単に取り外すことができます。

吸気フィルターの埃の除去

取り外した吸気フィルターは、クーラー専用のブラシまたはタオルや掃除機などを使い、埃を取り除いていきます。

埃を綺麗に取り終えたら、まだ本体には戻さず一旦近くに置いておきましょう。

吸気口フィンの清掃

吸気フィルターが無い状態のクーラー本体を見てみると、金属のフィンが見えます。

金属フィンに付着した埃を掃除機で吸出し清掃していきます。

使用する掃除機は、先端にブラシを付けると清掃しやすいです。

 

ただし、清掃時は力を入れすぎないように注意してください。

金属フィンは柔らかく、力を入れて押せば簡単に曲がったり潰れてしまいます。

フィンの形状が変われば、吸気能力が低下することで冷却能力へ支障が出てしまいます。

掃除する時は、軽く掃除機をあてるくらいの留めるようにしましょう。

吸気口フィルターを戻す

金属フィンの清掃を終えたら、吸気フィルターを戻しましょう。

 

以上で簡易メンテナンスは完了です。

慣れれば、3分もかからないで終えることができますが、メーカー曰く効果は絶大とのことです。

実施することをおススメいたします!!

ゼンスイ 小型循環式クーラー ZC-200α

分解丸洗い洗浄! クーラーオーバーホール

クーラーのオーバーホールは、メーカー有料となるサービスです。

ただし、費用対効果は非常に高いと言えます。

クーラー内に蓄積された汚れを取り除くだけでなく、分解しなければ発見できない消耗品の劣化や故障個所を見つけてベストな提案・対応をしていただくことが可能です。

 

それでは、メーカーが実施するオーバーホールの方法について、ZC500を使い解説していきます。

クーラーカバーを分解

はじめに、クーラーカバーを分解します。

クーラーカバーは、ネジで留まっていますのでプラスドライバーを使い外します。

カバーを外し分解したら、本体を台車に乗せます。

高圧洗浄機で清掃

これが一番の衝撃でした。

分解したむき出しのクーラーへ、高圧洗浄機で水を吹きかけます。

全体を吹きかけ洗浄していましたが、特に効果があることが分かった場所を解説していきます。

吸気口の金属フィン部分

洗浄前は、金属フィンにたくさんの埃が詰まっていました。

しかし、ひとたび洗浄すればあっという間に綺麗になっていく過程が目視で確認できました。

給排水タンク

給排水タンクとは、水槽の水が出入りするタンクです。

洗浄することで汚れが取り除かれていく過程を目視で確認することができます。

 

洗浄方法は簡単でした。

水のIN口に高圧洗浄機を入れて洗浄するだけです。そうすることで、タンク内に蓄積されて汚れを取り除くことができます。

 

分かりやすく説明するため、ここでは別機種であるZRWのオーバーホール写真で解説します。

タンク内が綺麗なら透明な水が出てきますが、こちらの写真をご覧ください。

 

クリーム色の水が排出されていることがわかるとおもいます。

しかも驚くころに、この水は1分近く出続けていました。

 

このように、タンク内に汚れが蓄積されてしまうと冷却能力が大きく低下するそうです。

これは、分解洗浄しなければできないためオーバーホールサービスの特権とも言えるでしょう。

 

最後に、全体的に洗浄し高圧洗浄は完了です。

エアーで水分除去

高圧洗浄が完了したら、残っている水分をエアーで吹き飛ばします。

吸気口の金属フィンから始まり全体的に吹きかけた後、一度本体を逆さに持ち上げ給排水タンク内の水を排水していました。

最後に、電気が通るコネクター周りを入念におこなっていました。

目視で確認できる水分を吹き飛ばしたら、あとは自然乾燥を待ちます。

最終点検

自然乾燥を終えたら組み立てをし、一度試験水槽で試運転をします。

正常に冷却できるかを確認してオーバーホール完了です。

ゼンスイ 小型循環式クーラー ZC-500α

まとめ

いかがでしたか。

簡単にできる日々のメンテナンス手順から、メーカー有料サービスであるオーバーホールまで解説させていただきました。

 

今回、メーカーを訪問してクーラーの故障トラブルを軽減させるには、日々の管理はもちろん、クーラー所有者の心構えが大切だということを強く実感しました。

 

クーラー所有者の心構え

  • 日々のメンテナンス
  • 1~2年に1度のオーバーホール

日々のメンテナンスについては、1週間~2週間に1度はクーラー吸気口の清掃をすることです。

これをするだけで、故障するリスクが大きく減るとのことでした。

 

オーバーホールについては、目視で分かる汚れが綺麗になっていく現状を実演していただき、これは非常に効果があると感じました。

オーバーホールのリピーターが非常に多いということも聞き、その理由も頷けました。

 

また、今回のタイトルから外れますが、クーラーを選定する場合はメーカー推奨能力よりワンランク大きいものを使用すると格段に故障のリスクが少ないそうです。

 

突発的なクーラートラブルを事前に回避出来るよう、ここで解説したクーラー所有者の心構えを参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

2件のコメント

  1. YH より:

    初めまして
    最近知り合いの方から、ゼンスイZR75eを譲り受けて、書かれてある通り分解掃除を行いました。
    LEDの表示とかクーラーの制御は正常だろうと思うのですが、海水を使っていた関係で基板がさびています。また真ん中のスイッチも効きにくいようです。
    この先1,2年は使えると思うのですが、故障するとしたら基板あたりかなと思います。
    そこで、これから十分考えられることなので交換部品について調べておきたいと思います。
    お手数なのですが、ゼンスイで違うタイプで同じ基板を使って使っている機種をご存じでしたら、お教えいただけるとありがたいです。
    部品番号は WK100-1 B(2010-1-28)
    と書かれていました。
    よろしくお願いします。

    1. アクアガーデン編集部 より:

      ご返信が遅くなりました。
      部品などのご質問は、メーカーへお問い合わせをお願いしたおります。
      直接やり取りできるため、すぐに対応いただけるかと存じます。
      何卒、よろしくお願い申し上げます。

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