ボトルアクアリウムで飼育できる生き物の中でも、特にメジャーな生き物といえばメダカではないでしょうか。
私たち人間にとって、とても身近な生き物のメダカ。
素朴な見た目を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は品種改良の結果、現在では様々な種類のメダカが流通しており、ひそかなブームとなっています。
しかし、種類が違えば飼育環境も微妙に異なるもの。
中には、ボトルアクアリウムにはあまり向かないメダカも存在します。
そこで今回は、ボトルアクアリウム入れたい、おすすめのメダカの種類をご紹介します。
ボトルアクアリウムで飼育しよう!おすすめのメダカの種類
ボトルアクアリウムでメダカを飼育するならば、体の丈夫な種類のメダカを選ぶとよいでしょう。
小さなボトルの中で、繊細な性質のメダカを飼育してしまうと、メダカが弱ってしまう可能性があります。
水質などにもおおらかで、強く丈夫なメダカがボトルアクアリウムには最適です。
ヒメダカ
メダカといったらこの種類を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
オレンジ色の体色が特徴のヒメダカは、小学校の教室などでもよく飼育されている私たちに一番身近なメダカです。
ヒメダカは、とても丈夫で飼育がしやすく、素朴な色合いが水草にもよく映えるので、ボトルアクアリウムでよく飼育されているメダカです。
値段も30円~100円程度ととても安価なので、気軽に購入できるのも嬉しいですね。
ただし、ヒメダカを購入する際には少し注意が必要です。
ヒメダカは大型の肉食魚の生き餌として使用されることも多く、餌用のヒメダカはあまり環境に頓着せず雑な扱いを受けている場合があります。
元から弱っている個体は、購入後も回復せずすぐに死んでしまうこともありますので、購入の際にはできるだけ元気な個体を選ぶようにしましょう。
黒メダカ
昔から日本にいた野生のメダカがこの黒メダカです。
ここから品種改良を重ねて、ほかの種類のメダカが生まれました。
黒メダカは、背中が黒くお腹が白いメダカが主流ですが、中にはピュアブラックなどと呼ばれる全身真っ黒の黒さを際立たせた品種も存在します。
元々が野性なだけあって黒メダカもとても丈夫で飼育のしやすい品種です。
値段は50円~100円程度で販売されています。
より自然な風合いをボトルアクアリウムにプラスしたいときには、黒メダカがおすすめです。
白メダカ
品種改良されたメダカの中で一番ポピュラーなのが、白メダカです。
ヒメダカや黒メダカの姿はそのままに、色素だけが真っ白に抜けた品種を白メダカと呼びます。
真っ白なメダカというと、突然変異で生まれるアルビノ種を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、アルビノ種と白メダカはまったく異なる品種です。
体色こそ同じ白色ですが、目の色が異なりますし、性質も繊細な体質のアルビノ種に対し、白メダカは丈夫で、飼育しやすい部類に入ります。
白メダカは、黒メダカやヒメダカに比べると弱いといわれることもありますが、基本的な飼育方法は変わりませんし、特別白メダカが飼育しづらいということもありません。
あえて違いをあげるのであれば、黒色の色素を持たない白メダカは太陽の光が苦手な傾向にあるようなので、ビオトープのような屋外での飼育にはあまり向かないという点でしょうか。
屋内で楽しむことの多いボトルアクアリウムならば、白メダカは問題なく取り入れられる品種であるといえます。
青メダカ
黒メダカと白メダカの交配から生まれたのが青メダカです。
その名の通り青白い美しい体色をしていますが、個体によって色の加減に差があるので、白メダカとあまり変わらない色合いの子もちらほらいたりします。
丈夫で飼育しやすい品種でなので、ボトルアクアリウムにもおすすめです。
楊貴妃メダカ
とても高貴な名前が付けられた楊貴妃メダカは、ヒメダカの品種改良から生まれたまるで金魚のような赤みが特徴のメダカです。
ヒメダカよりも赤みが強く、最近のメダカブームの火付け役ともいわれる人気の品種です。
一時期は品薄状態で値上がりしていた時期もありましたが、最近では供給も安定し、1匹200円程度で購入できます。
ヒメダカ譲りの丈夫な体と飼育のしやすさで、ボトルアクアリウムでも安心して飼育できる品種です。
ボトルの彩りには楊貴妃メダカがおすすめですよ。
幹之メダカ(ミユキ)
きらきらと白銀に輝く美しい色が特徴の幹之メダカも、ボトルアクアリウムを彩るのにおすすめのメダカです。
幹之メダカには色合いなどにより亜種が存在しますが、中でも有名なのは青色と白色の幹之メダカで、特に青色の幹之メダカは比較的丈夫なので、ボトルアクアリウムにも取り入れやすい種類となります。
価格は1匹500円程度から高いものだと数千円の値を付ける高級メダカもいます。
幹之メダカの特徴の光が多いものほど高い値を付ける傾向にありますが、高いものほど繊細で飼育が難しくなっていく傾向にあり、死なせてしまうリスクも上がります。
より美しい個体を求めたくなりますが、ボトルアクアリウムのような小さな空間で飼育するならば、ある程度丈夫な個体を飼育するとよいでしょう。
メダカの体形について
メダカは体形によっても種類わけがされるのですが、ヒレの長いスワロータイプや丸くずんぐりむっくりとした体形のダルマタイプは、普通の体形のメダカ(ノーマル)に比べて弱い傾向にあります。
ボトルアクアリウムで飼育するならばノーマルタイプのメダカを飼育するとよいでしょう。
ボトルアクアリウムでは避けたほうがよいメダカはいるの?
では、逆にボトルアクアリウムには向かないメダカはいるのでしょうか?
向かないメダカとしては、まれに突然変異で出現するアルビノ種が挙げられます。
アルビノ種は全身真っ白なメダカのことで、白メダカとは異なり、目が赤く神秘的な魅力があります。
突然変異によって色素が抜けたアルビノ種は大変体が弱く、飼育がとても難しいとされています。
真っ白なアルビノはインパクト大ですが、繊細なアルビノ種はすぐに弱ってしまったり、死なせてしまったりすることもあるため、ボトルアクアリウムでの飼育には向いていません。
まとめ・ボトルアクアリウムにメダカを入れよう!おすすめの種類を紹介
メダカと一言で言っても、さまざまな種類が存在します。
黒メダカやヒメダカを使ったボトルアクアリウムは、素朴な風合いになりますし、楊貴妃や幹之メダカをいれれば一味違った高級感を醸し出すこともできるでしょう。
ご紹介したメダカを参考に、ぜひ自分のイメージに合ったメダカを探してみてください。
メダカの種類については、以下の記事でもご紹介していますので、参考にしてみてください。
トロピカライターの長嶋です。
金魚すくいで連れて帰った、和金の『よしえ(名前)』を飼育してました。
可愛らしい魚とワニが大好きです。
生物を飼う楽しさを伝えていけたらな、と思います!