水槽レイアウトに頭を悩ませる人は多いですが、ある程度慣れてくると自然を再現したり、ゲームや映画の世界を表現する人もいます。
また季節やイベントに合わせた水槽レイアウトを楽しむ人もいますが、思うように表現できないという人も多いです。
そこで今回は、アクアリウム初心者でも簡単に楽しむことのできる、「秋を感じさせる水槽レイアウト」の取り入れ方についてお話していきます。
水槽内に季節を取り入れるのは難しそうだと思われがちですが、意外に簡単に秋らしさを演出することができるので、水槽レイアウトの参考にしてください。
秋らしさを感じさせる水槽レイアウトのポイント
水槽レイアウトで季節感を感じさせるためのポイントとしては、まずその季節をイメージさせるものを入れることです。
秋なら紅葉、紅葉といったイメージから、「赤」や「黄色」といった色を取り入れることで、水槽内を秋らしいイメージにすることができます。
これから淡水水槽と海水水槽、それぞれで秋らしい雰囲気を演出できるレイアウトについて解説していきます。
淡水水槽で秋らしさを感じさせるレイアウトにするポイント
淡水魚水槽で秋らしさを演出したいのであれば、やはり水草や熱帯魚などで「赤」を多めに取り入れることで、紅葉のような雰囲気を出すことができます。
赤系の水草をレイアウトに取り入れる。
紅葉といえば木々の葉の色が赤や黄色、オレンジになるので、水草で紅葉をイメージしたいという人もいることでしょう。
そんなときには「赤系の水草」を水槽内に多めに取り入れることで、紅葉のような雰囲気を創り出すことが可能です。
赤系の水草は次のようなものがありますが、水槽用に販売されている人工の飾りなどでも代用することは可能です。
ロタラ ロトンディフォリア ニューレッド
「ロタラ ロトンディフォリア ニューレッド」はロタラの仲間でも赤い色合いの水草で、高光量だと赤くなります。
成長が早いため水槽に入れてもすぐに大きくなり、株分けも容易でアクアリウム初心者でも育てやすいです。
水槽内に熱帯魚や淡水魚がいる場合は、CO2や追肥をせずとも育つことが多いですが、鮮やかな色合いを維持したいのであればCO2を添加しましょう。
サンフランシスコ イレシーヌ
「サンフランシスコ イレシーヌ」は、ビバリウムでもよく使われている赤系の水草です。
葉の裏側が濃いピンク色になるのが特徴で、元気なときは葉の幅が広く、凸凹な状態がでてきます。
うっすらと紅葉の色づき始めた葉や、見事な紅葉の演出に、「サンフランシスコ イレシーヌ」を使ってみてはいかがでしょうか。
ヘミグラフィス レパンダ
「ヘミグラフィス レパンダ」はテラリウムや、ビバリウムにも使われることの多い水草です。
マレーシア原産の水草で、葉の表側の灰緑~ピンク色、葉の裏側の赤紫色が目を引きます。
基本的に水上で育つ水草で、完全に水中化することはないのですが、短期間であれば水中で育てることができ、長期間水中で維持したいのであればCO2添加が必須となる水草です。
赤系の金魚や熱帯魚などを水槽に泳がせる
水槽内のレイアウトで秋を感じさせるために、秋らしい色を取り入れるには金魚を泳がせるというのも、ひとつの方法でしょう。
赤系の水草と金魚の組み合わせで、秋の紅葉らしいカラーのイメージを作り出すことができます。
またチェリーシュリンプやオレンジシュリンプなどの赤系のエビや、赤系の熱帯魚を入れることで、より秋らしい演出をすることもできます。
ライトを赤系のものに変更してみる
水草や生き物だけでなく、水槽に使用しているライトを赤系にすることで、秋らしい雰囲気を作り出すこともできます。
ただ、水槽内に水草がある場合には、光合成に必要な光の波長の関係もあるので、赤だけにするのは短時間にしたほうがよいでしょう。
全体を赤くするのではなく、スポットで赤い色を入れるのも独特の雰囲気が出て良いかもしれません。
海水魚水槽で秋らしさを感じさせるレイアウトにするポイント
海水魚水槽で秋らしさの演出をしたい場合も、やはり生き物で秋らしさを感じさせたり、レイアウトに使用するものを工夫することがポイントになってきます。
もみじや紅葉した葉の造花をレイアウトに取り入れる
海水魚水槽で秋らしさを演出する場合、海藻やサンゴでは色合い的に秋らしい雰囲気を演出するのはとても難しいです。
そのため海水魚水槽では、もみじや紅葉して色づいた枝葉の「造花」を水槽レイアウトに取り入れてみましょう。
秋になると100円ショップなどで、紅葉の造花を販売していることもありますし、インターネットの通販でも購入が可能です。
しかし人工物を水槽内に入れる場合には、使用している素材の成分が水中ににじみ出ないか注意する必要があります。
アカネハナゴイやキンギョハナダイなどのハナゴイ類を水槽に泳がせる
海水魚は淡水魚や熱帯魚と比較すると、原色に近い色合いのものが多く、カラーも豊富です。
水槽内に秋らしいカラーの海水魚を取り入れるなら、インディアンフレームアンティアスなどのハナゴイ類がおすすめです。
アカネハナゴイ
アカネハナゴイの名前の由来は「茜色の空を連想させる」、ということか語源のようです。
あかね色は秋の紅葉をも連想させる色なので、秋らしい雰囲気を作りたいならピッタリの海水魚でしょう。
臆病な性格をしていますが、環境の変化に強い海水魚なので、海水魚飼育初心者でも育てやすいです。
キンギョハナダイ
キンギョハナダイは水温や水質の変化に強いので、海水魚飼育初心者の人でも簡単に育てることができます。
群れにオスがいないとメスが性転換してオスになるという魚で、オスは蛍光ピンク色が強く、メスは黄色みが強いという特徴があります。
原産地によって色合いが変わることがあるので、購入の際は実際に自分の目で見て選ぶようにしましょう。
タイガークイーンアンティアス
タイガークイーンアンティアスは背びれ~尾びれにかけての紅い縞模様がワンポイントの海水魚です。体全体が赤い色をしているので、紅葉で赤くなった葉をイメージさせます。
人工餌に慣れにくい傾向があるので、海水魚飼育初心者には少し飼育難易度が高いですが、性格は割とおとなしめで、他の種類との混泳も可能です。
秋を感じさせるレイアウト!自宅の水槽に秋を取り入れる方法とは!まとめ
「水槽内のレイアウトは一度作り上げるとなかなか変更できないもの」と思いがちですが、水草の手入れや底砂の掃除などのときに切り替える人は多いです。
また単純にレイアウトに飽きたから、と水槽内のレイアウトを変える人もいるほどで、水槽のレイアウトは一度決めたら変えてはいけないということはありません。
秋らしい水槽のレイアウトをしたいのであれば、水草や生き物に秋の紅葉を連想させる赤や黄色、オレンジといった色を多く取り入れたり、人工の紅葉した枝葉などをレイアウトに使用することで、雰囲気を作り出すこともできます。
また水槽用の照明の色を赤にすることで、雰囲気を作り出すこともできるので、秋らしい水槽レイアウトを作るのはそう難しいことではありません。
しかし水槽レイアウトが苦手、という人であれば水槽用の壁紙を秋らしいものに変えるという方法もあります。
今年は水槽内のレイアウトに、秋らしさを取り入れてみませんか?
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