水槽は正面から眺めるものと思っていませんか?
水中に水草や石、流木などをきれいに配置した水槽の多くは、確かに正面から見たときに一番美しく見えるよう計算されてレイアウトを組まれていることが多いです。
しかしアクアリウムやテラリウムの水槽の中には、あえて上から眺められるようレイアウトされた水槽があります。
今回はそんな上から眺める水槽にスポットを当ててみたいと思います。
上から眺める水槽の、レイアウトのコツやレイアウト事例をご紹介していきましょう。
上から眺める水槽!レイアウトのコツとは?
正面から眺める水槽と上から眺める水槽では、レイアウトで意識すべき点が異なります。
上から眺めたときに美しく見えるレイアウトにしたいならば、立体感とダイナミックさを意識して仕上げるとよいです。
上から眺める水槽のレイアウトのコツを項目ごとに確認していきましょう。
水槽に使う器は何を選んだらよい?
使用する器に決まりはありません。
普通の四角形の水槽を使ってレイアウトを組んでももちろん良いですし、ボトルアクアリウムで使うような器でもレイアウトを組むことはできます。
ただ、上から眺める水槽のレイアウトを組みやすいのは、テラリウム用の正面の高さが低くなるよう斜めに切り取られた水槽です。
上から眺めるレイアウトの場合、水中だけでなく、水面から飛び出すように水草を配置したり、陸地を意識した高台を設置したりと、レイアウトに動きを付けることが多いです。
そして、このようなレイアウトを組みやすいのはテラリウム用の水槽です。
また、水槽ではなく睡蓮鉢などの透明ではない柄の入った器を使用すると、上から眺めたときに器自体が良いアクセントになりますので、こちらもおすすめです。
睡蓮鉢についてはこちらの記事でご紹介しています。
底砂の敷き方を工夫しよう
上から眺める水槽のレイアウトでは、立体感が重要になります。
具体的には、水面から上がる陸地を設置したり、水槽から飛び出すように流木や石、植物を置くようなレイアウトを組んだりすることになります。
底砂を敷くときから、このような立体感のあるレイアウトを意識し、底砂に傾斜をつけるように盛っていくとその後のレイアウトが組みやすくなりますよ。
流木や石を活用してダイナミックに
流木や石などをダイナミックに配置することで、上から見たときにも映える立体感のあるレイアウトを組むことができます。
水中だけでなく、水面に飛び出すように流木や石を設置し、動きのあるレイアウトを心がけましょう。
流木や石を使ったレイアウトの組み方についてはこちらをどうぞ。
化粧砂利を使ってみよう
水槽を上から覗き込んでみると、正面から見るよりも底砂が目につきやすいです。
化粧砂利を使って水底を華やかにすると、上から眺めたときにとても見栄えが良くなります。
化粧砂利についてはこちらの記事をご確認ください。
水中だけでなく水面や水上にも水草や植物を配置しよう
水草は水中に生えているものと思っていませんか?
実は水草の中には水面から顔を出し上へと成長したり、水面に花をつける種類の水草も存在します。
例えば、ミズトクサは水面からまっすぐ上に伸びていくので、水槽に迫力を出したいときにおすすめです。
メダカ飼育などでおなじみのアナカリスは、環境が良ければ水面に小さな花を咲かせることがあり、上から見たときにとても可愛らしい花を楽しむことができます。
アマゾンフロッグビットなどのような浮草は、上から見たときに水面に映えて、とても見栄えがするのでおすすめです。
また、水草以外の植物を配置できるのも、上から眺める水槽の特徴です。
植物に決まりがあるわけではありませんが、あまりかけ離れた植物を使うよりは、水と相性のよい睡蓮などを使用するとレイアウトにまとまりが出ます。
オブジェを活用してみよう
上から見たときにアクセントになるようなオブジェを、水中や陸地に配置するのも良いです。
オブジェを置くときには、生き物の邪魔になったり危険があるようなものを入れるのは避けましょう。
水槽のアクセサリーについてはこちらの記事をどうぞ。
テラリウムなどの上から眺める水槽レイアウトの事例をご紹介
レイアウトのコツを確認したところで、ここからは上から眺められる水槽のレイアウト事例をご紹介します。
ぜひ、自分でレイアウトを組む時の参考にしてみてください。
60cmのテラリウム水槽
水面から飛び出すダイナミックな植物や流木が印象的な、60cm水槽のテラリウムのレイアウト事例です。
自然の風合いを感じさせるレイアウトで、上から見てもとても迫力がありますね。
60cmの淡水魚水槽
どこか和の趣を感じられる、60cmの淡水魚水槽のレイアウト事例です。
ブルーのライトが幻想的な雰囲気を醸し出しています。
水上に配置された観葉植物は、上から見ても正面から見ても楽しめる美しいレイアウトです
90cmのアクアテラリウム水槽
たくさんの水草と、立体的な石の配置が目を引く90cm水槽のアクアテラリウムの事例です。
カラフルな淡水魚を上から眺めてみると、正面とは違った楽しさがありますね。
立体的に配置された流木や石が、ダイナミックな自然の情景を再現しています。
120cmのマリンアクアテラリウム水槽
珍しいマリンアクアテラリウムの水槽事例です。
あまり上から眺めることのないマリンアクアリウムですが、テラリウムと組み合わせることで、上からも楽しむことのできる新しいレイアウトになりました。
まとめ:上から眺める水槽!レイアウトのコツとテラリウムなど事例をご紹介!
上から眺める水槽をレイアウトするときのコツやレイアウトの事例をご紹介しました。
上から眺める水槽を作るときには、上から見ることを意識して、水面に浮かぶようなものを取り入れたり、上から見ても楽しめるような立体感のあるレイアウトを心がけると、まとまりのある美しいレイアウトになります。
正面からみる水槽もよいですが、たまには趣向を変えて上から眺められる水槽のレイアウトにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
トロピカライターの長嶋です。
金魚すくいで連れて帰った、和金の『よしえ(名前)』を飼育してました。
可愛らしい魚とワニが大好きです。
生物を飼う楽しさを伝えていけたらな、と思います!