ふよふよと自由きままに海を泳ぐクラゲ。
海水浴場では厄介者扱いされることも多いですが、その神秘的な美しさに取りつかれる方も多く、最近では水族館の人気者となっています。
半透明に透ける身体や長い触手が海に漂う姿は、魚にはない不思議な魅力がありますよね。
今回は、そんな知れば知るほど可愛くなる、クラゲの魅力と生体を解説します!
おすすめの水族館も合わせてご紹介していきますので、この記事を読んだらぜひ、クラゲに会いに行ってみてくださいね。
クラゲってどんな生き物?クラゲの生態について
クラゲとは?
クラゲは刺胞動物門という種類の動物の中の、海で浮遊している生き物の総称です。
刺胞動物門とは、触手に刺胞と呼ばれる毒針を持っている生き物のことで、このカテゴリーに属する動物のほとんどが水中で暮らしています。
つまり、クラゲとは海を漂っている毒針を持った生き物の総称ということになります。
ちなみにクラゲを漢字で書くと海月、クラゲが海に浮かぶ姿が、空に浮かぶ月に似ていることからこの漢字が当てられたといわれています。
クラゲの不思議な体について
私たち人間とはかなりかけ離れた姿形をしたクラゲですが、その体の構造も大きく異なります。
まず、クラゲの体の95%は水でできています。
全身ほぼ水、驚異的な割合です。
そして、驚くことにクラゲには脳や心臓、血管や血液などの人間が生きるために必須の器官が一切ありません。
脳が無いのにどうして生きていけるのか不思議に思いますよね。
実は、クラゲの全身にはとても鋭い神経が張り巡らされており、その神経に物が触れることで反射的に行動することができるようになっています。
例えば、触手に獲物が触れれば反射的に捕食します。
また、心臓などについても同様に、ほかの器官が代わりを果たしています。
クラゲが傘を閉じたり開いたりしているのを見たことはないでしょうか?
あの動きを泳いでいると思っている方は多いです。
確かに泳ぐ目的もありますが、それ以外にも傘の開閉には大切な役割があります。
それが、人間でいうところの心臓のようなポンプの役割です。
心臓を持たないクラゲは、傘を動かすことで全身に栄養や酸素を行き渡らせているのです。
光るクラゲ!クラゲが光って見える理由とは?
クラゲの中には、光るクラゲが存在します。
暗い水の中で光るクラゲは、とても神秘的ですが、なぜ光るのかご存知でしょうか。
まず、光るクラゲの中にも自ら発光するクラゲと、光の反射を利用して光っているように見せかけているクラゲがいます。
どちらのクラゲも、光る大きな理由は餌集めといわれています。
餌となるプランクトンが光に集まる特性を利用して、プランクトンを効率よく集めて食べているのです。
その他に、外敵から身を守るために光っている説や、光を使ってコミュニケーションを取っている説などがあるのですが、実のところクラゲが光るはっきりとした理由はわかっていないようです。
しかし、光るクラゲが一定数いる以上、何か理由があって光っていることに間違いはないでしょう。
理由がはっきりしないところも、ミステリアスな雰囲気に拍車をかけていますね。
クラゲの姿が変わる?クラゲの成長について
私たちが知っているクラゲの姿は、実は成長したいわば大人のクラゲの姿です。
クラゲは成長するに伴い名前と形を大きく変えていく、とても不思議な生き物です。
卵から産まれたクラゲの幼体(プラヌラ)は、微生物のような丸っこい見た目をしています。
プラヌラは、泳いで海底などに付着し、今度はイソギンチャクのように変化します。この状態がポリプです。
ポリプとなったクラゲの幼体は、微生物を食べて成長していきます。
ポリプはまるで傘を積み重ねたような形(ストロビラ)に成長します。
この傘一つ一つがクラゲの子供(エフィラ)です。
ストビラから、傘が切り離されエフィラとなった幼体は、私たちのよく知るクラゲの姿に成長していきます。
このように、様々な変化をしながらクラゲに変わっていく過程は、とても不思議で興味深いものです。
クラゲはかわいい!その魅力とは?
幻想的な姿が非日常な空間を演出
クラゲの一番の魅力は、その幻想的な姿です。
半透明でゼリー状の体は、水槽の照明を受けて美しく彩られます。
中には暗い水槽の中で自ら光を放つ種類のものもおり、その少し不気味でミステリアスな姿が、見る人を非日常な空間へと導いてくれるでしょう。
ゆったりとした動きと涼し気な見た目に癒される
クラゲは、自ら積極的に泳ぐことはせず、水流に流されフラフラと水中を漂います。
また、ゼリーのような体は見るからに涼し気で、触れたら気持ちが良さそうですよね。
そんな、クラゲを見ていると、こちらまで大らかな気分になります。
何かと慌ただしく忙しない日常を忘れさせてくれるような、ゆったりとした動きに癒される人は多いです。
種類が豊富で様々な色や形が楽しめる
クラゲの種類はとても多く、そのどれもがとても個性的です。
よく観察してみると、色や形が種類によって全く異なります。
そのため、たくさんのクラゲが展示されている水族館でも、一匹一匹丁寧に観察してみると、飽きずに楽しむことができますよ。
お気に入りのクラゲを探してみるのもいいかもしれませんね。
クラゲを見に行こう!おすすめの水族館!
すみだ水族館
東京スカイツリーに併設されたすみだ水族館は、都会にいながら幻想的なクラゲの姿を楽しめる、おすすめのクラゲスポットです。
なかでも約5000枚の鏡に囲まれた「クラゲ万華鏡トンネル」は、まるでクラゲと一緒に水中を泳いでいるような、幻想的な体験ができるのが魅力です。
マクセル アクアパーク品川
マクセル アクアパーク品川は、品川プリンスホテル内にある水族館です。
クラゲを音と光で彩る「ジェリーフィッシュランブル」は、ほかにはない現代的な演出が魅力。
季節限定のプログラムも実施されているので、何度行っても楽しめる水族館です。
新江の島水族館
レジャースポットとして人気の高い新江の島水族館も、クラゲの展示に力を入れている水族館です。
クラゲの体内をイメージしたドーム型の空間に、クラゲ水槽が並ぶ「クラゲファンタジーホール」では、幻想的なクラゲの姿が堪能できます。
その他にも、クラゲの研究コーナーや3Dプロジェクションマッピングを使ったクラゲショーなど、クラゲを満喫できるイベントが盛りだくさんです。
しながわ水族館
しながわ水族館には、地下一階にクラゲの展示スペースがあり、たくさんのクラゲの姿を見ることができます。
幻想的な光に照らされたクラゲ水槽はとても美しく、一見の価値ありです。
また、フォトスタジオ水槽ではクラゲと写真を撮ることもできるので、クラゲ好きならぜひ足を運んでいただきたい水族館です。
まとめ:クラゲのかわいい魅力と生態を解説!おすすめの水族館もご紹介
幻想的でミステリアスな魅力を持つクラゲについてお伝えしました。
クラゲは気持ち悪くて少し苦手という方でも、生態を知り観察してみると、その不思議な魅力に取りつかれてしまうかもしれませんよ。
意外なことに、クラゲは自宅でも飼育することができるので、興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
イルミネーションにも負けない美しさを誇るクラゲ水槽は、デートにもレジャーにも最適です。
ぜひ水族館にも足を運んでみてくださいね。
トロピカライターの長嶋です。
金魚すくいで連れて帰った、和金の『よしえ(名前)』を飼育してました。
可愛らしい魚とワニが大好きです。
生物を飼う楽しさを伝えていけたらな、と思います!