色とりどりの熱帯魚、欲しいと思うものを飼えばいい…かというと、そうではありません。
飼いたい熱帯魚の特徴や性質を知った上で飼育を始めてもらいたいものですが、今回は「熱帯魚の弱さ」について説明していきます。
他の種類の熱帯魚を追い回すような種類もいれば、逆に追われる種類もいます。
他の理由で注意して飼育してあげたい種類もいます。
どんな熱帯魚に、どんな注意をしてあげれば良いのかについてまとめました。
注意の必要な熱帯魚ランキング10
それぞれ注意してあげたいポイントが異なりますので、気になる熱帯魚ごとに読んでみてください。弱い順に並べてあります!
1位 チョウチョウウオ
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海水魚として人気のチョウチョウウオですが、いくつか注意してあげたいポイントがあります。
白点病にかかりやすい
チョウチョウウオはとても白点病にかかりやすい熱帯魚です。
環境が良好であれば大丈夫ですが、ストレスがかかる、水質悪化などで最初に病気にかかるのがチョウチョウウオです。
白点病は、体表やヒレに白いちいさなポツポツができる病気で、「ウオノカイセンチュウ」という寄生虫に寄生されることが原因です。
一番大切なのは病気にかからないような環境を作ってやることですが、同時に毎日よく観察し、発病に早く気づいてあげることも必要です。
もしチョウチョウウオが白点病にかかったらできるだけ早く処置をしてあげましょう。
人工の乾燥餌を食べにくい
チョウチョウウオは、人工の乾燥餌を食べにくい熱帯魚です。
人工の乾燥餌は
- 栄養がたくさん配合されているので健康に飼育出来る
- 手に入れやすい
- 保存性が高い
など、優れた点がたくさんあるのでできるだけ食べてもらいたいのですが、チョウチョウウオは神経質なところがあるのか、なかなか食べてくれず、飼い主を悩ませる魚です。
餌付け方法はいくつかありますので、試してみてください!
2位 シマヤッコ・スミレヤッコ
しま模様とブルーの体色が楽しめるシマヤッコ・スミレヤッコです。
気が弱く、いじめられやすい
この2種の熱帯魚はとても気が弱いです。海水魚は複数匹で飼育することが多いと思いますが、とても繊細なので、つつかれる側に回ってしまうことも多いです。
いじめられやすい魚には共通点があり、
- 体が小さい
- 後から入ってきた
ということが挙げられます。
シマヤッコやスミレヤッコを飼育したい場合は、他の魚よりもやや大きめの個体を選ぶ、水槽に先に入れて落ち着かせてやるなどの配慮が必要です。
3位 ディスカス
美しい体色で人気のディスカスですが、飼育難易度は高めです。その理由は…。
水質変化に弱い
ディスカスは水質変化に弱い魚です。とは言っても肉食の魚ですので、餌でどうしても水が汚れがちです。
特にディスカスはひき肉を丸めた「ディスカスハンバーグ」が大好きなので水はどんどん汚れます。こまめな水換えをしてあげましょう。
ケンカしてしまうことも
複数で飼育する場合、体格差があるとケンカが起こりやすいです。
それをできるだけ緩和するには「飼育する数を増やす」と良いでしょう。
例えば2匹しか飼育していないと、いじめられる個体はいつもいじめられてしまいます。でも10匹で飼育すれば、1匹あたりのいじめられ回数は減少しますね。そういう対策で、ストレスを減らしてやることが大切です。
4位 水泡眼
目の下に、膨らんだ「水泡」を持つユーモラスな金魚です。どんな風に配慮してあげたらいいかといいますと…
水泡が破れてしまうことが
この水泡、とっても膨らんでいることもあって、岩にぶつけたり、掃除中に誤って触れてしまい破れてしまうことがあります。
一度破れた水泡は、回復する個体としない個体が1:1くらいで生じるようです。一番いいのは破れないように配慮してあげることですね。とがった部分のある流木や岩石は、水泡眼の水槽れるのは控えましょう。
もし水泡が破れたら、隔離して塩水浴してあげると元に戻る可能性は高まります。
5位 ボルケーノオトシン
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オトシンクルスの仲間は飼育が容易な種類が多いのですが、このボルケーノオトシンは飼育が難しいことで有名です。
餌付けが難しい
ボルケーノオトシンは人工的な餌を嫌う傾向にあります。
水槽内にボルケーノオトシンが好んで食べそうなコケなどがいつもふんだんにあればいいのですが、なかなかそうもいかない場合もありますね。
そういった場合は、人工餌を食べる他の魚と一緒に飼育しましょう。他の魚が人工餌を食べる様子をみて、ボルケーノオトシンも食べてくれるかもしれません。
6位 グッピー
色とりどりの可愛らしいグッピー、飼育は比較的簡単と思っていたけど…?どんなポイントに気を付けてやればよいでしょうか。
カラムナリス病にかかりやすい
グッピーは「カラムナリス病」にかかりやすい種類です。
「カラムナリス病」とは、フレキシバクター・カラムナリスというバクテリアに感染する病気で、
- ヒレがぼろぼろに腐ったようになる
- かゆそうなそぶりを見せる
- エラが腫れ、水面近くで苦しそうに呼吸する
などの諸症状が見られます。病気にかかったと疑われるグッピーを見つけたら、できるだけ早めに薬浴するなどして対応してあげましょう。非常に感染しやすい病気なので注意が必要です。
7位 ミナミヌマエビ
ヤマトヌマエビと同じく、水槽のお掃除が得意な可愛いエビですが…
水質変化に弱い
エビはどの種類も一般に水質変化に弱いのですが、ミナミヌマエビは特に水質変化に敏感です。他のエビが大丈夫でも、ミナミヌマエビだけ死んでしまうことも…。
良い水質を保てるようにしましょう。フィルターのパワーをあげる、水換えの回数を増やす、水槽内の掃除を徹底するなどです。餌のやりすぎも水を汚すので「ちょっと少ないかな」と思うくらいにするとちょうどいいかもしれません。
また、体が小さいため、他の生体に捕食されやすいです。混泳には気をつけましょう。
8位 チョコレートグラミー
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小さくて茶色い可愛らしいチョコレートグラミーはどんな点に注意すべきでしょうか。
水質変化に弱い
チョコレートグラミーも水質変化に弱い熱帯魚です。
水換えの頻度が下がったり、水換えの量が多すぎて水質が変わりすぎてショックを受けるなど、とても繊細な魚です。野生ではいわゆる「ブラックウォーター」内で生息しているので、それに近い環境を作ってあげると良いでしょう。
9位 ピンポンパール
まるっこい体、黒目勝ちな目が可愛らしいピンポンパールは、どんな点に注意が必要でしょうか。
水質変化に弱い
このピンポンパールも水質変化に弱いです。別種の金魚と同時に飼育しても、ピンポンパールだけ具合が悪い…というような状況もままあることです。水温変化にも敏感に反応します。
転覆病にかかりやすい
まるっこい体がチャームポイントなのですが、そのせいもあってか「転覆病」にかかりやすい金魚です。餌をやりすぎると転覆病になりやすいといわれていますので、餌の量を少な目にすると病気の予防になります。水質悪化も防げるので一石二鳥ですね。
10位 ハタタテハゼ
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その名の通り、背びれがぴょこっと真上に向いているハゼの仲間です。
飛び出しに注意!
この魚は、最も飛び出し事故が多い魚で有名です。背びれを使うのか、とても狭い隙間からでもピュッと飛び出るので水槽に完全にフタをすることは必須です。事故があってからでは遅いので、最初に対策してあげましょう。
まとめ:注意すべき点をチェックしておきましょう
一口に「弱い魚」といってもそれぞれ注意すべきポイントが異なります。
お迎えする前に、チェックポイントを抑えておき、楽しいアクアライフを送ってください!
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