海水魚水槽の混泳を考えたとき、どの魚を混泳させるべきか悩みますよね。
魚同士の相性は当然一番に考えなければなりませんが、水槽の彩りや、バランスなど、混泳するにあたって考えるべきことはたくさんあります。
候補や条件が多ければ多いほど、どの魚を選んだらよいのか迷ってしまいがちです。
そんな風に迷ったときには、プロの意見も参考にしてみましょう!
今回は、海水魚水槽の混泳に悩む方に向けて、アクアリウムのプロであるアクアガーデンが採用している、海水魚の組み合わせを大公開しちゃいます!
アクアガーデンが採用している海水魚の組み合わせを教えます!
それではさっそく、東京アクアガーデンが海水魚水槽を作るときに採用している、秘密の生体リストを大公開していきましょう。
水槽の大きさ別にリストがありますので、ご自宅の水槽の大きさと照らし合わせて確認してみてくださいね。
60cm水槽の場合
60cm水槽の場合は、以下のリストの中から、海水魚10匹程度+エビ、巻貝となるようにバランスを見てながら選んでいきます。
90cm水槽の場合
90cm水槽の場合は、以下のリストの中から、海水魚20匹程度+エビ、巻貝となるようにバランスを見てながら選んでいきます。
120cm水槽の場合
120cm水槽の場合は、以下のリストの中から、海水魚25匹程度+エビ、巻貝となるようにバランスを見てながら選んでいきます。
海水魚を混泳しよう!混泳相手を選ぶポイント
海水魚の混泳を目指すとき、プロはどこに重点を置いて魚を選んでいるのでしょうか。
ここでは、実際に東京アクアガーデンが海水魚を選ぶときに考慮しているポイントをご紹介していきましょう。
喧嘩をしない魚の組み合わせを選ぶ
海水魚は淡水魚と比べると自己主張が強く、縄張り争いなどで他の生体と喧嘩をしてしまう魚が多いので、魚同士の相性は特に気を付けなければならないポイントです。
東京アクアガーデンで採用している組み合わせの場合、小さな小競り合いは怒りますが、怪我をしたり死んでしまったりする喧嘩がおこることは、まずありません。
他の海水魚に比べて、温和な性格の魚を選んで採用しているからです。
ただし、群れを作る同種間同士で混泳をさせる場合には注意が必要です。
特に、途中から追加で同種の魚を入れる場合には、小競り合いでは済まないようなことトラブルが起こることがあります。
例えばデバスズメダイやアカネハナゴイは群れを作ります。
最初に5匹いたデバスズメダイが1匹死んだとして、次に1匹を追加したらその1匹は残りの4匹にいじめられてしまうことがあります。
群れを作る生体を追加で投入するときは、必ず2匹以上を一緒に追加するようにしましょう。
ちなみに、混泳相手として特に不向きなのが、口が鋭くほかの魚を傷つけてしまう危険のあるものや、同じ水槽の中の魚を食べてしまうようなタイプの海水魚です。
このようなタイプの生き物との混泳は避けましょう。
色彩豊かになるようバランスを考えて
水槽を見たときに色とりどりの海水魚が泳いていると、とても華やかに見えますよね。
混泳の際には、このような彩りについても頭に入れて生体を選んでいます。
デバスズメダイの青に、カクレクマノミのオレンジ、アカネハナゴイ赤、ハタタテハゼはグラデーションがかかっていてとても水槽に映えます。
イエローコリスの黄色もきれいですし、ヒレナガハギのしましま模様も可愛らしいです。
このように色彩豊かな海水魚を、水槽に映えるようバランスよく投入するとよいでしょう。
エサを食べるスピードが同じくらいの魚を選ぶ
エサを食べるスピードも考慮するべきポイントです。
一種類だけやたらと食べるスピードが速い魚がいると、ほかの魚たちが餌を食べられなくなってしまうこともあります。
エサの食べむらが出ないよう、できるだけ食べるスピードが同じ魚を選ぶとよいでしょう。
ご紹介した組み合わせの中でいうと、デバスズメダイが一番スピードは速いのですが、それでも他の生体がエサにありつけないということはないくらいのスピードです。
逆に同じスズメダイの仲間でも、ルリスズメダイなどはかなりのスピードで餌を平らげる種類もいるので注意が必要です。
コスト面も考慮する
混泳には絶対安全はありません。
何らかの事故で大切な生体が死んでしまうこともあり得ます。
そのため、値段の高い高級な生体を混泳相手として選ぶのは、コスト面からいってあまりおすすめはできません。
アクアガーデンで採用している組み合わせの生体は、比較的安価な魚ばかりです。
安いからといって何かが劣っているというわけではありません。
色、形、泳いでいる時の姿、どの生体にもそれぞれにたくさんの魅力があります。
安価だとか高級だとかは関係なく、その魚の個性を楽しんでくださいね。
頑丈な魚がおすすめ!
海水魚は淡水魚と比べると水質の変化や水温の変化に弱く、デリケートな種類が多いです。
しかしご紹介したラインナップの生体は、どの魚も海水魚の中では比較的頑丈部類に入ります。
例えば、先日、ヒーターのトラブルによって水温30℃まで上昇した水槽の中で、24時間過ごしたカクレクマノミがいたのですが、ピンピンしており、問題なく元気に泳いでいました!
このぐらいの頑丈さがある魚ならば、安心して混泳させることができますね。
まとめ:海水魚水槽の混泳!アクアガーデンが採用する組み合わせお教えします
海水魚水槽での混泳は、何かと気を遣うべき点がたくさんあります。
今回ご紹介した混泳の組み合わせは、すべてアクアガーデンで水槽を作るときに実際に使っている生体をリストアップしたものです。
生体選びのポイントとともに、水槽づくりの参考にしてみてはいかがでしょうか。
色とりどりで見た目が楽しい、色々な種類の海水魚が泳ぐ水槽は、とても見応えがあります。ご紹介した秘密の組み合わせをもとに、ぜひ混泳にチャレンジしてみてください!
混泳についてはこちらの記事でも特集しています。
トロピカライターの長嶋です。
金魚すくいで連れて帰った、和金の『よしえ(名前)』を飼育してました。
可愛らしい魚とワニが大好きです。
生物を飼う楽しさを伝えていけたらな、と思います!
※返信にお時間をいただいております。
弊社公式サイトのお悩み相談フォームですと早めに返信できますので、よろしければそちらもご利用ください。