初心者必見!! カクレクマノミ(ニモ)が好むイソギンチャクの種類と選び方

カクレクマノミ(ニモ)とイソギンチャクの関係について

海水魚飼育を始める際の大きなきっかけとなるのは、ニモで有名なカクレクマノミとイソギンチャクのセットを飼育したいと考える人が多いのではないでしょうか。

イソギンチャクがゆらゆら揺れている中にクマノミが絡み合い、顔だけ出し気持ち良さそうにしている姿は、何ともかわいらしい姿ですね。

そしてこれが俗にいう、共生関係というものです。

カクレクマノミ(ニモ)とイソギンチャクの共生関係

クマノミの仲間はイソギンチャクの中に絡み外敵から身を守ってもらう代わりに、イソギンチャクの口に餌を運ぶことでお互い助け合って生きています。

では、そもそもクマノミの仲間はイソギンチャクが無いと生きていけないのでしょうか。

その答えは、イソギンチャクが無くても生きていけるが正解です。

ただし外敵がいないことが条件です。

とは言っても、やはり自然界での姿を水槽内で独占し観賞することこそ、海水魚飼育の醍醐味の一つであることは間違いないですね。

 イソギンチャクの毒性について

クマノミの仲間はイソギンチャクに入れますが、その他の魚は触れるだけでイソギンチャクの毒により最悪死んでしまう可能性もあります。

毒があることで、クマノミの仲間はイソギンチャクに入り外敵から身を守れるのです。

では、なぜクマノミの仲間はイソギンチャクへ入れるのか。

それは、クマノミの体を保護している粘膜に秘密があります。

その粘膜の秘密とは、クマノミの粘膜が他の魚よりマグネシウムという値が海水濃度より10倍も高い値で構成されている事ことが近年の研究で解明されました。

これがどう関係しているかというと、イソギンチャクは海水のマグネシウムの値が低下してきた時に毒を発します。

このことから、クマノミは毒に強いのではなく毒を出させない保護膜をもっているためイソギンチャクに入り絡めることがわかりますね。

これが、クマノミがイソギンチャクに入り安心して絡める理由です。

イソギンチャク飼育に必要な機材について

初心者でも簡単に飼育できる=簡単で安価な機材で飼育できることだと思います。

イソギンチャに必要な条件は下記の通りです。

  1. 十分な光量
  2. 良好な水質
  3. 25度程度の水温維持

理想的な条件として、水温を25度程度をキープし照明光量は強いものをオススメします。

理由として、イソギンチャクは共生関係である褐虫藻が光を浴び光合成をします。

その光合成で出た栄養をイソギンチャクが吸収するという共生関係です。

褐虫藻は水温が28度以上になると、共生関係をやめイソギンチャクから抜け出してしまします。

そうなるとイソギンチャクは栄養が取れなくなり白化しやがて死んでしまします。

これが俗にいう、白化現象というものです。

そして、水質についてはPHと硝酸塩の値に留意してください。

なお水質管理につきましては、以前水換えについての記事を書きましたのでこちらも参考にしてみてください。

 イソギンチャクの種類について

一般的に専門店でよく見れるのは下記の種類です。

  • タマイタダキイソギンチャク
  • サンゴイソギンチャク
  • LTイソギンチャク
  • ハタゴイソギンチャク
  • イボハタゴイソギンチャク
  • センジュイソギンチャク

この中で、特に初心者にオススメなのはLTイソギンチャクです。

求める光量が他のイソギンチャクより少ないことや、

水質変化への対応範囲が広い事、更に水槽の砂地に根を張るため、

オーバーフロー管に吸われる可能性も低いです。

デメリットとして、カクレクマノミ(ニモ)がやや絡みづらいことですが、パープルやグリーンなど色が付いている物を選べば絡む可能性はあがります。

また、ニモで有名なカクレクマノミが絡む可能性が最も高いのは、

一番人気のあるハタゴイソギンチャクです。

しかしこれは、入荷状態が良くないことが多いことと、死んでしまったときに水が白濁するなどの激しい水質悪化を招きますのでベテラン飼育者向きです。

これから始める素敵な海水魚ライフを!!

いかがでしたでしょうか。

クマノミとイソギンチャクの関係について理解できましたでしょうか。

これから海水魚飼育を始める人にとって参考になれば幸いです。

最後になりますが、イソギンチャクは毒を保有しております。

肌の弱い人は触ると荒れてしまう可能性も十分あるため、ゴム手袋などを使用し直接触ることを控えてください。

 

 

 

 

2件のコメント

  1. 天ひこ より:

    ここでご質問してもいいのでしょうか?
    最近、山口県の平郡島の磯で見かけた青い美しい生物の名前が知りたくて調べているのですが名前が分かりません。
    大潮の干潮の時、大岩の下に並んで張り付いていました。昆布に似た根っこのようなものがあり、10㎝以上の細長い水色の透明のところてんのようなものが束になってぶら下がっていて、先端は濃い青で縁取られ、ストローの口のように穴が開いています。とても魅惑的な美しさです。周りには色とりどりのカイメンやウミイチゴなどもたくさんあります。写真もありますが添付の仕方が分かりません。ご存じでしたらどうぞ教えてください。

    1. 中島 より:

      ご質問いただいても大丈夫ですよ。
      とても美しい生き物なのですね!お写真を頂ければ、ご回答できるかもしれません。
      以下のメールアドレスにご送付いただけますでしょうか。

      【トロピカのお問い合わせメールアドレス】
      custom@tropica.jp

      お手数をお掛けしますが、何卒よろしくお願いいたします。

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