自分の好きな熱帯魚やエビなどを飼育するアクアリウムは、ある日突然予想しないハプニングが起きることも多いです。
そのひとつに「ある日突然生物がいなくなる」、というものがあります。
「昨日まで元気に泳いでいたのに、今朝水槽内を見たら熱帯魚の姿が見えない…」そんな経験ありませんか?
どこかに隠れているのだろうと思って様子を見ていても、数日経っても姿が見えなくて水換えの時にも姿が見えず、神隠しにでもあったような気持ちになった、という人もいることでしょう。
今回は水槽から突然生物がいなくなる原因と、その対策についてお話していきます。
水槽から生き物がいなくなるはよくあること?
ある日突然何の予告もなしに、水槽内の生物がいなくなるのは悲しいことですよね。しかし一体なぜ突然水槽から生き物がいなくなるのか、不思議に思いませんか?
実は水槽から生き物がいなくなる原因は、いくつか考えることができます。これからご紹介する原因に思い当たる節がある人は、しっかりと対策を行いましょう!
オーバーフロー水槽の場合
オーバーフロー水槽で熱帯魚やエビ類の飼育をしていると、ごくまれに水槽の下にあるウールボックスやろ過槽に生き物が落下してしまうことがあります。アクアリウム歴が長い人だと、ろ過槽の掃除のときに見つけて驚いたという経験のある人も多いのではないでしょうか?
オーバーフロー水槽での対策
ろ過槽に生物が落下するのを防ぐには、オーバーフローカバーや三重菅のスリットを狭くするという方法があります。そして毎日ろ過槽内を確認しておくことで、落下した生き物を早期発見しろ過槽内で死んでしまうことを防ぐことができます。
▼オーバーフロー水槽に関してはこちらもご参考にしてください。
砂のなかに隠れる
淡水のクーリーローチやドジョウ、海水魚ならイエローコリスといったベラ系の魚のように、砂の中にもぐる習性のある生き物は、もぐったままなかなか表に出てこないことが多いです。
あまりにもぐっている期間が長いと飼っていることすら忘れてしまい、底砂を洗っていたときに砂利や砂から飛び出して床に落ちたのに気付かず、干からびた頃に発見するなんて事故も起こります。
▼クーリーローチに関してはこちらもご参考にしてください。
砂にもぐる生物の対策方法
底砂をひっかきまわしても水が濁り生き物にストレスを与えるだけなので、出てくるのを待つしかありません。もし姿が見えないときに砂利や砂を軽く洗う、というのであれば潜んでいないか注意してみてあげる必要があります。
飛び出し事故や脱走
昨日までは5匹いたのに今朝みたら1匹減っていたけど死体もない…と、話だけ聞くととても不思議に思えますよね。しかし大掃除などで水槽台を少し移動させると、壁と水槽台の隙間でいなくなった生き物が干からびていた、なんてことは実はよくあることなんです。
ウグイやハチェット、エビなどは水面から飛び跳ねて、そのまま水槽の外に飛び出してしまう「飛び出し事故」が起こることが多いです。飼育水槽次第では、金魚やベタなども飛び出し事故が起きることがあります。
またエビやウーパールーパー、貝類などは、配線コードを伝って水槽外に脱走することもあります。
アクアリウムでは飛び出し事故や水槽からの脱走は比較的多いので、きちんと対策を取ることで、防止することができます。
飛び出し事故や脱走の対策方法
まずは水槽にきちんとフタをしましょう。水槽のフタをすることで脱走や飛び出し事故を防ぐだけでなく、水の蒸発を防いだり、冬なら水温の低下も防ぎやすくなります。
餌の投入口もアクリルのフタなどをかぶせて、餌やりのときだけ開けるようにします。さらにコード類の穴なども、隙間がないようカットしたり、上からアクリル板などをかぶせて、生き物が通ることのできる隙間をなくすか極限まで狭くすることで、脱走や飛び出し事故を防ぐことができます。
▼飛び出し対策に関してはこちらもご参考にしてください。
他の生き物に食べられた
これもアクアリウムではよくある、生き物がいなくなる原因の一つです。ほぼ同じ大きさ同士の生き物で、肉食性でない者同士なら混泳させても問題はありません。
しかし小型の熱帯魚やエビと、中型~大型の熱帯魚や大きな金魚・コイなどを同じ水槽内に入れてしまうと、大きいほうが口の中に入るサイズの生き物を食べてしまうことが多いです。
同じ水棲だからとウーパールーパーと熱帯魚やメダカを、同一水槽で飼育するとウーパールーパーがメダカくらいのサイズの魚を食べてしまいます。
エビ類は普段は大丈夫でも脱皮直後は殻が柔らかいため、魚に食べられたり、餌が少ない環境だと共食いも起きてしまいます。稚魚や稚エビなどは親に食べられることも珍しくありません。
食べられないようにするには?
大きさの違う生き物はなるべく同じ水槽で飼育しない、この一言に尽きます。また肉食性の強い生き物との混泳も避けたほうがよいでしょう。稚エビや稚魚は親に食べられない大きさになるまでは、別水槽で飼育したほうが生存率も上がります。
▼共食い問題に関してはこちらもご参考にしてください。
ペットにいたずらされた
これは室内で猫やフェレット、犬などを飼育している家庭で起こりやすいもので、ペットが水槽内の生き物にいたずらしてしまうというもの。
留守中に水槽内の生き物を取り出してどこかへ持ち出すことも、ごくまれに起こります。
一般的な水槽だとあまりいたずらされることはありませんが、瓶や小さなガラスの金魚鉢での飼育は、いたずらの対象になることが多いです。
ペットにいたずらされないためには?
まずは普段からしつけて水槽にいたずらさせないようにすることが大切です。そして飼育している瓶や小型の金魚鉢などは、ペットが入ることのできない部屋で飼育する・網やネットをフタ代わりに貼るといった対策をとりましょう。
▼他のペットと飼う方法に関してはこちらもご参考にしてください。
(稚エビや稚魚の場合)吸水ポンプでくみ上げられる
稚エビや稚魚などとても小さい生き物は、ろ過装置の給水ポンプに吸い込まれてろ過槽で生きていることもまれにあります。
よく聞くのがエビ類で、稚エビの姿が見えないと思ったら、上部フィルターのろ過槽にわんさかといた、というもの。これも対策をとることで、ある程度防ぐことができます。
水のくみ上げにまきこまないためには?
稚エビや稚魚のいる水槽では上部フィルターなどの給水口の先端に、ストッキングや不織布などをかぶせることで、水と一緒に組み上げられることを防ぐことができます。
購入前に生き物の習性をよく知っておこう!
アクアリウムを始めるときは、しっかりと自分が飼育しようとしている生き物の習性や性格、食性などを知っておく必要があります。事前に知識があれば、食べられたり、脱走や飛び出し事故といったものを未然に防ぐことができるからです。
まとめ:水槽から生き物がいなくなる原因を知って対策を取ろう!
水槽から生き物がいなくなる原因が意外に多くて、驚いたという人も多いのではないでしょうか。
普段気付かないところで、水槽内の生き物が危険にさらされていたり、逃走したりして水槽内からいなくなることは、残念ですがよくあることです。
しかしきちんと原因を知り、対策をとることで未然に防ぐことが可能です。特に飛び出しと逃走は、水槽のフタをするだけである程度防ぐことができます。
生き物がいなくなる原因に心当たりのある人は、今からきちんと対策を取って未然に防ぐようにましょう!
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外の日陰にある水ばちで飼っていた金魚(頂点眼)が突然いなくなりました。家の前にある川にいる水鳥か,カラス,猫かと考えていますが同じ水ばちで飼っているメダカは1匹もいなくなっていませんでした…。そして水ばちの周りに全ての水草が散らばっていました。どういうわけか全くわかりません。大きさや色的に3000円ぐらいの価値にはなっていたので人間の可能性もあります。金魚すくいで救っていつも学校から帰ってきたら癒されていたのでとても悲しいです(涙)ショックからぜんぜん立ち直れません。犯人は何かわかりますか?
実際に拝見していないため、正確な回答ではないことをご了承ください。
犯人は、メダカのような小型魚は捕まえにくい動物か、もともと金魚を狙っていたものと考えられます。
例えばアライグマ、そして人間です。水草がすべて抜かれていたことを考えると、後者の可能性が高いでしょう。
捕まえにくいので抜いたと考えられます。
こちらはメダカのコラムですが、対策は共通です。ご参照ください。
メダカの害虫・天敵とは?屋外飼育で気を付けたいメダカの外敵と対策
https://t-aquagarden.com/column/medaka_enemy
※弊社運用の別サイトが開きます。
よろしくお願いいたします。
卵から孵化した金魚の稚魚が数日で約70匹から20匹に減っていました。
ネットで親の金魚とは隔離していたのにも関わらず消えており、さらに3日後には2匹になっていました。(2匹は死んでいました)
どこを探しても2匹しかいません。死体も見当たらないです。
実際に拝見していないため、正確な回答ではないことをご了承ください。
考えられる可能性としては2つあります。
・ろ過フィルターに吸い込まれてしまった
・ネットの隙間から親魚のほうへ入ってしまった
稚魚がろ過フィルターの水流に吸い込まれてしまうことはよくあります。
こちらのコラムもご参照ください。
・金魚がたまごを生んだ!繁殖と産卵時期、稚魚の育て方とは
https://t-aquagarden.com/column/goldfish_egg
※弊社運用の別サイトが開きます。
よろしくお願いします。
プラティを3匹水槽で飼っていましたが、1匹忽然と姿を消しました。
水草、フィルターなど全てひっくり返して探しましたがどこにも見当たりません。
他にコリドラス、メダカと混泳していますが、一番大きな体のプラティがいきなりいなくなるのは信じられません。
どこに消えてしまったのか、床に飛び出してしまったのかすらわからない場合もあります。
しかし、居なくなってしまったことには変わりがないです。
飼育を続けつつ、フタが空いていないか・魚たちがケンカしていないかなどを確認するのがおすすめです。
こちらのコラムもご参照ください。
・熱帯魚の組み合わせ!水槽の上?下?泳ぐ場所で魚の種類を選ぼう!
https://t-aquagarden.com/column/fish_combination
※外部サイトが開きます。
よろしくお願いいたします。
20㎝水槽で3匹飼っているアベニーパファのうち1匹が忽然と消えてしまいました。
前日の夕方エサをあげた時にはいましたが、朝見たら2匹しかいないのです。
小さい水槽で水槽内にあるのは流木と小石1個と水草マット1枚なので、全部避けて見たり水槽の周り、ポンプの中まで探したけど、死骸のかけらすら見つかりませんでした。いったいどこに行ったのか???
実際に拝見していないため、正確な回答でないことをご了承ください。
肉食魚の水槽で生体がいなくなる場合に多いのが、食べられてしまったケースです。
または、外に飛び出してしまったケースなどです。床まで落ちてしまうこともありえます。
こちらのコラムもご参照ください。
・共食いするアクアリウムの生き物!飼育注意!エビなど5種をご紹介します
https://t-aquagarden.com/column/cannot_mix
よろしくお願いいたします。
海水水槽のハゼが、突如として消えてしまいました。水槽内は、水草もなく、隠れる場所もありませんでした。 ヤドカリか、 イシガニ軍団に食べられたかな?
でも、骨など、食べた後はありませんでした。
しかも、不思議なことに、小さい(5ミリくらい)カニさんは、食べられていませんでした。
残念ながら何かの原因で亡くなり、食べられてしまったのかなと考えられます。
突然いなくなってしまうのは、混泳水槽ではよくあることですが、とても悲しいですよね…。
これからメダカを飼うので、とても勉強になりました。
コメントありがとうございます!
メダカは可愛らしく元気な魚なのでかわいがってあげてくださいね!
元気に泳いでいたカクレクマノミ4匹が、1匹いなくなり、山登りで1日不在にして帰宅すると1匹だけになっていました。
水質は問題なく、他の魚は何事もないように悠々と泳いでいるので、神隠しか、魔物が潜んでいるのではと首をかしげるばかりです。
水槽の魚が、本当に忽然と消えてしまうことって、ありますよね!
魚が行方不明になり、大掃除をしても見つからなかったことがあります。
いなくなる原因はいろいろありますが、弱ってフィルターに吸い込まれることもあります。
それでも結局見つからないことも多く、水槽の不思議です!
蓋付の水槽にメダカのみ(7匹)で飼育しています。
本日、朝見てみると確実に1匹いなくなっていました。。(死骸もありません)
昨日は水槽内を見れていませんが。一昨日はまだ居ました。
水草は生い茂るほどなく、隠れる場所もほとんどありません。
念の為、フィルター内など探せる場所は探してみましたが、一切見当たりません..
神隠しにあった感じです。。(泣)
コメントありがとうございます。
そうなんです、魚ってある日突然、消えてしまうことがあるんですよね。
私も必死に、水槽周辺の床や棚の隙間まで探しましたが、どうしても見つからないコがいました。
まさに神隠しですね…。
小さいエビさんが消える。
助けて。(;_;)
ちゃんと細目のスポンジフィルターを付けてるのに。
食べられちゃったんだろうか?orz
次飼う時は、大きくなるまで育成層ケースに入れて、でかくなってから一緒にさせよう。
この記事、勉強になりました。
コメントありがとうございます。
お気持ちお察しします…。
小さいエビさんは、どうしても他の生体に食べられてしまいがちです。
隔離してあげるのが一番ですね。
私もアフリカンランプアイの数が減ったりラスボラ・ヘテロモルファパープルが消えた事があります
金魚などよりも、熱帯魚のほうが消える確率が高いですね。やはり、常に状態を確認するのが一番です。