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水草が成長しない育たない原因!水草を元気良く成長させる方法とは

アクアリウム内で水流にゆれる水草は本当に美しいものですね。

小さなもの、葉の細長いもの、色の鮮やかなもの…いろいろな水草を育てたくなって、水草水槽を作ったものの、どうして?水草がぜんぜん成長してくれない!

そんな方のために、水草を元気よく成長させるために必要な用具、コツなどを徹底解説します。

コツをつかんで、緑の美しい水草水槽を作り出してみませんか?癒しの空間が広がります!

水草の好む環境を整えよう

水草が元気に育つためには、水草の好む環境を知り、水槽内をそれに近づけることが一番大切です。

まずは水草の好む環境から、コツを見ていきましょう。

水温は25℃前後が好み

水草の多くは、水温25℃くらいが最もよく成長する温度です。

春や秋はそう気にしなくても良いですが、冷え込む冬や基本が上昇しすぎる夏は注意が必要です。

冬はヒーターがあるでしょうから心配いりませんが、問題は夏です。

室温が30℃を超えれば水温も30℃を超えてしまいますので、水槽用クーラーやルームエアコンの稼働が必要になります。

適切な量の光を

水草は植物ですから、光合成をして成長します。

よって、適切な量の光が必要です。ただし日光を直接当てるのは良くありません。日光は私たちが思っているよりもずっと強い光です。水温をあげすぎ、生えて欲しくないコケまで生えてきますので、直射日光には当てないでください。

適切な光の量は、水草育成用LEDライトで補うことができます。

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ただ気をつけて欲しいのは、植物は光が当たればなんでもいいかといえばそうでない点です。

植物は「赤」や「紫」の光を好んで吸収し、光合成を行っています。一般的に植物が緑色をしているのはそのためで、「緑」の光を植物は吸収しませんから、反射されて私たち人間の目に入ってきているのです。

蛍光管から発せられる光には自然に赤や紫の光が含まれているので心配いりませんが、LEDを使いたい場合は「水草用」と書かれたものを選びましょう。

肥料は必要?

植物は主に光合成で成長しますが、それだけではやっと生きているという状態になっています。では何が必要か。それが肥料です。

いわば、光合成=主食、肥料=おかず、といったイメージです。

水槽内には水草しかないわけではなく、たいていの方は生体も一緒にいれていると思います。そういった生体の排泄物が水草の肥料になるのですが、それでは十分な量ではない場合が多いので、水槽内の水草の成長が良くないな、と感じたら肥料の添加が必要です。

植物を育てるのに必要な3代栄養素というものがあり「窒素・リン酸・カリ」と言われます。この中の窒素とリン酸は生体の排泄物から作り出されますが、カリ(カリウムのことです)は不足しがちなので、カリウムを意識して添加しましょう。

また、赤色の水草は鉄分を必要としますので、赤色の水草が元気がないときは鉄分の含まれた肥料を与えてください。

水草用の肥料には、液体のものと固形のものがありますので、目的に合わせて選びます。簡単に分類すると

液肥(液体肥料)

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肥料分が液状なので、水槽に添加するとすぐに広がり効果を出します。即効性があるのは液肥です。

ただし何度かに分けて与える必要があるのでやや手間がかかります。また、即効性がある=コケが生えやすい、となってしまうので、適切な濃度を見極めて与えましょう。

固形肥料

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ツブやスティック状の肥料です。底床などに埋めたり、底床上に置いておくと徐々に溶け出して効果を出します。

即効性はありませんが、一度与えるとしばらくゆっくりと溶け出すので手間があまりかかりません。さらに、上げすぎた場合も取り出してしまえば効果がすぐに切れるので扱いやすい肥料と言えるでしょう。

また、「この水草はもうそんなに大きくしなくて良い」「こっちの水草は成長させたい」といった場合、成長させたい水草の根本に埋めれば効果が出やすいです。

こういった小技が効かせられるのも固形肥料のメリットです。

二酸化炭素の添加

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植物は光合成をして成長しますので、光合成の材料である二酸化炭素は必須です。

水の中にわずかな二酸化炭素は溶け込んでいますが、アクアショップや雑誌で見るような美しい水草水槽を実現するためには、それだけでは足りません。

よって、水槽に二酸化炭素を添加する器具が必要となります。

また、二酸化炭素をただ添加するだけでなく、できるだけ水面を揺らさないようにしましょう。水面を揺らせば二酸化炭素は空気中に出て行ってしまいます。

それぞれの水草に必要な量を把握する

多くの方は、複数種類の水草を水槽に植えこんでいると思います。

そういった場合、どの水草にどの程度光が必要かを把握しておくことが必要です。

そして、一番光を多く必要とする水草に合わせたライトの設定をしましょう。そうしないとその水草は成長できませんからね。

光が多く必要な水草の例は「赤色系の水草・ホシクサ・ロタラ・リシア」などをあげることができます。

逆に強い光が苦手な水草もいますので、個々の水草の性質をつかみ、できるだけ近い性質の水草で構成すると問題が生じずらくなります。

それ、水上葉ではないですか?

「買ってきたばかりの水草なのに葉がどんどん枯れてしまう!」

そういった場合、水上葉の状態で購入した可能性があります。

水草の多くは、水中でも水上(根っこは水の中、葉や茎は水面から空気中に展開)でも成長するものがほとんどです。

そして、水草を生産している農家さんたちが水上葉で生産、販売していることがあるのです。理由は水上葉のほうが丈夫で、輸送に耐えやすいからです。

もし水上葉を購入した場合、水中に植えると一度水上葉は枯れます。そのあと水中葉を展開しはじめますので、長い目で見守りましょう。水上葉が枯れてしまった場合、早めに取り出して水質の悪化を防ぎましょう。

まとめ:水草の性質を知って対応しよう

水草は種類も様々、性質も様々です。

せっかく縁あって迎えた水草ですので、個々の性質を把握して、お好みの環境を整えてあげましょう

苦労した分水草は応えてくれます。いろいろ工夫して美しい水草水槽実現に頑張ってください!

コメント

  1. 脇腹くすぐったい より:

    ソイルは魚に悪くないのですか?
    あと、水草の種から育てるときはどうしたらいいですか?

    • 中島 より:

      コメントありがとうございます!
      ソイルを使用していていままで特にトラブルが起きたことは無いです。
      水草の種については、こちらの記事もご参考になってみてください。

      ■水草を種から育てる方法とは!30cm水槽で実際に撒いて育てました!
      https://tropica.jp/2019/02/02/post-25936/