水槽を家族に理解してほしい!アクアリウム設置・増設の説得方法を考える

知人や親せき宅の水槽を見たり、ショップで販売されている熱帯魚やエビなどに一目ぼれをしてアクアリウムを始めようと考える人は多いようです。独身者の場合は自分自身で水槽設置や増設を決めることができますが、家族と一緒に住んでいると自分一人の意見だけでは水槽の増設や設置が難しいことがあります。 

水槽設置の反対理由はいろいろあり、どうやって説得したらよいのか悩みますよね。

今回はそんな水槽設置に反対する家族に対し、どのように説得するのがよいのかについてお話していきます。

子どもと大人で反対される理由が異なる?

子どもでも大人でも、熱帯魚やエビなどの水棲生物を飼育したいという気持を持つのはおかしなことではありません。

しかし、子どもが飼育したいと言い出したときと、大人が飼育したいと言い出したときでは、家族の主な反対理由が異なることが多いようです。

まずは子どもと大人で、反対される理由の多いものについて考えてみましょう。

子どもが反対される理由で多いもの

子どもの場合、まず一番多いのが「自分で世話をしないから」というもの。その次に水槽一式揃えたり、水槽の維持費がかかるということで反対されることがほとんどのようです。

自分で世話をするスケジュールを決めよう!

まずは自分が飼育したい生き物について、自分自身がよく知っておく必要があります。餌の回数や水温、水換えの頻度など覚えることはたくさんありますが、きちんと育て方を理解したうえで、毎日の餌やり時間や、毎月の水槽掃除の計画を親に伝えてみましょう。もちろん、言うだけではなくきちんとやり遂げることが大切です。

お年玉やアルバイト代で水槽などを購入する

高校生くらいになればアルバイトで電気代や水槽代などは捻出できそうですが、アルバイト禁止の学校の場合は難しいですよね。さすがに電気代は親にお願いすることになりますが、お年玉で水槽セットを購入したり、毎月のお小遣いを貯めて自分で水槽セットなどを購入すると話して、きちんと約束を守ることが大切です。

一式揃えるのであれば、バラで購入するよりもる程度の機材がセットになったセット水槽のほうが、金額的にお得です。

 

アクアリウム初心者向けのすすめセット水槽に関しては、こちらの記事で紹介しています。

大人が反対される理由で多いもの

大人の場合も水槽代や維持費などの金銭に係る部分で、反対されることが多いです。さらに水槽のスペースがない、といったことや飼育自体は賛成していても本人が飼育したい魚がアロワナなどの大型で、高価な生体ということで反対されることもあります。

 

家族に水槽の増設や設置を反対された場合は子どもでも大人でも、反対理由と説得ポイントを考えて地道に家族を説得し、許可をもらうしか方法がありません。 

アクアリウム設置に反対される理由と説得ポイント

アクアリウム設置の反対理由について、これからさらに細分化してお話していきます。どの理由も最もなもので、アクアリウムを始めるときに考えておかなければならないことばかりです。説得ポイントについても解説していきますので、家族の説得の参考にしていただければ幸いです。

場所を取る

水槽というと大きなイメージがありますが、最近は30cm以下の小型水槽や、ボトリウムなど狭いスペースでも飼育できる環境が整っています。 

もしも飼育したいものがベタやアカヒレ、メダカ・金魚などといった小型水槽や小さな金魚鉢で飼育可能なものであれば、ボトリウムや小さな金魚鉢から始めてみることを提案してみてはいかがでしょうか。

30cm以上の水槽でヒーターなどを設置する場合は、それなりにスペースが必要です。きちんと水槽のサイズや必要なスペース、設置後のイメージなどを家族に伝えましょう。

また適度なスペースがあるのに場所がないと言い張る場合は、家族が好きそうな魚をチョイスして飼育できることをアピールすると、動物好きな家族なら意外にすんなり意見が通ることもあります。

水槽を増設したい場合や部屋がごちゃごちゃしている場合に、はいい機会なので思い切って家の大掃除やレイアウト変更を提案してみましょう。室内を片付けることで、水槽設置のスペースを確保することもできます。

水がたれる

水槽掃除のときに水が垂れる、ということで反対されることもあるようです。この場合は水槽にふたをしたり、ろ過装置の水流の落水位置や水量を調節するなどして水の飛び跳ねを防ぐことが大切です。また掃除のときは水槽周面や導線をきっちりと拭き掃除することで予防することができます。

落水音や機械の音がうるさい

アクアリウムは静かなイメージを持っている人がいるかもしれませんが、ろ過機材の落水距離が高かったり、シャワーパイプの向きによっては落水音が気になることがあります。

またエアーポンプや水槽用クーラー、ろ過機材の音も商品によってはうるさいものがあるんです。

落水音は落水距離や流水量を調整したり、シャワーパイプを水面でなくガラス面に向け、フタをすることである程度防ぐことができます

機材に関しては床と機械の間にスポンジなど、衝撃を吸収してくれるものを敷くと音を軽減することが出来る場合が多いです。

 

水槽の音対策に関しては、下記の記事で詳しく解説しています。

電気代や維持費がかかる

鯉や金魚、川魚、メダカやアカヒレなどヒーターやろ過装置などなしで飼育できる魚もいますが、熱帯魚や海水魚はヒーターやろ過機材などが必要になります。動かすためには当然電気代がかかるため、毎月の維持費が高いと思っている人は多いです。

しかし実際に測定機器を使用して毎月の電気代を計算すると、それほど高くないということがわかります

毎月かかるおおよその電気代を提示して、家族に電気代がそれほどかからないことをアピールしてみましょう。

 

アクアリウムでかかる電気代については、下記の記事で詳しく記載しているので参考にしてください。

床が抜ける

これはマンションやアパート住まいの場合に多いのですが、水槽単体だと軽くても、水や底砂などを入れヒーターなどの機材を設置すると、かなり重くなります。

そのため水槽の設置場所によっては、水槽の重さで床が抜けてしまうため、下の階の方に迷惑をかけてしまうと考える人も多いです

また床に直置きしてしまうと、水槽の湿気もプラスされ板の傷みが早くなることもあります。

水槽を設置するときはまず床に直置きせずに水槽台を設置したり、板を敷くことで水槽の重さを分散させ、一か所に重さが集中しないようにすることで、床が抜けるのを防ぎやすくなります。

 

水槽の重さに関してはこちらの記事で自動計算することが可能です。

 

また床の耐荷重に関してはこちらの記事で詳しく記載していますので、参考にしてください。

 

自宅の床がきちんと耐えることができるようであれば、家族に設置しても大丈夫だということを、きちんと説明して水槽設置の許可をもらいましょう。

ただしすでに複数の水槽がある場合や、床の耐荷重次第では設置が無理な場合もあります。無理に設置して床が抜けると修繕費の支払いをしなければなりませんし、下の階の方にも迷惑がかかるので諦めたほうがよいでしょう。

家族が魚を嫌っている

これは簡単そうで意外に難しい問題です。

過去に魚に関係するトラウマがあったり、どうしても魚を見ると嫌なイメージがわいて嫌悪感があるという人もいます。ひどい人だと、水槽から飛び出して跳ねている金魚を見て、悲鳴を上げて逃げてしまうこともあるんです。

見ること自体に拒否感がないのであれば、画像や動画などで慣れてもらう、ベタなど1匹で小さなコップで飼育できる魚から初めて、徐々に慣れてもらうという方法くらいしかありません。

魚に抵抗はないけれど、飼おうとしている種類に嫌悪感がある、魚はどうしてもだめ、というのであればその人の目に触れない自室などに水槽を設置する、という条件でお願いしてみてはいかがでしょうか。

そもそもペット不可物件だった

最近はアパートやマンション暮らしの家族も多いですが、物件によっては「ペット禁止」となっているところもあります。このような場合、すべての生物がダメな場合と、犬猫や鳥などはNGでも熱帯魚は一定条件をクリアすれば飼育可能な場合があります。

家族にペット不可な建物だから、と言われたときは大家さんや管理会社に確認して、熱帯魚もダメなのか聞いてみることをおすすめします。

比較的ボトリウムや30cmくらいの水槽ならOKというところもありますし、大家さんによっては基本NGでも設置するサイズによってはOKを出してくれる場合もあります。

家族にアクアリウム好きになってもらうには

家族がアクアリウムに興味がなくて反対していたり、許可はでても周囲が興味がないと何となく居心地が悪い思いをしてしまう、という人も多いのではないでしょうか。またあまりにも家族が反対して苛ついて、強行突破でいきなり水槽を設置してしまい、家族との仲が悪くなるという人もごくわずかですがいるようです。

床が抜け防止や金額面、ペット不可案件などの条件をクリアしているのであれば、やはり家族にきちんと理解を得ないと、楽しさも半減してしまうのではないでしょうか。

もしも家族にもアクアリウムを好きになってもらいたいのであれば、やはり無理やり設置するのではなくきちんと理解してもらって設置するのが一番です。最初は小さなボトリウムなどから飼育を行い、魚やエビなどに慣れ親しんでもらい、魅力をわかってもらうところから始めましょう。

そして自分だけでなく、家族が興味を持つ熱帯魚などを飼育してみると、時間はかかりますが周囲もアクアリウムの楽しさをわかってくれるでしょう。

理解を得ないと楽しさ半減!理解を得てから水槽の設置・増設しよう!

今回は水槽設置の際、反対されたときにどのように家族を説得したらよいかという点について考察してみました。

家族に反対される理由はさまざまですが、お金がかかる」「世話をしない」というものが真っ先に指摘されることが多いようです。

家族の理解なしに水槽を設置・増設すると反感を買ってしまったり、嫌味などを言われて楽しさも半減してしまうこともあります。

水槽の設置・増設はきちんと同居している家族の理解を得てから行いましょう!

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