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カラーラージグラスの色は塗料!?飼育方法と混泳などを解説します!

蛍光色がカラフルで観賞用として人気のあるカラーラージグラスですが、あのカラフルな色はどのようについているのかをご存知でしょうか?

アクアリウム初心者でも飼育しやすい品種でピンクやグリーン、ブルーなどカラーが豊富です。そのため他の熱帯魚と混泳を考える人もいるようですが、カラーラージグラスの性格をしっかりと把握しないと失敗してしまう確率が高くなります。

今回はカラーラージグラスの色の秘密や飼育方法、繁殖・混泳などいったことについてお話していきます。

カラーラージグラスはこんな魚

カラーラージグラスフィッシュ 観賞魚図鑑#014(学名 Parambassis siamensis)

カラーラージグラスは「カラーグラスエンゼル」と呼ばれることのある熱帯魚です。体全体が透明で、背中やお腹の部分に、ピンクやグリーンといった蛍光色が入っています。

自然界に存在しない改良品種ですが、アクアリウム初心者でも簡単に飼育することができることもあり、観賞魚としての人気は高いです。

派手なカラーは人工着色されたもの

カラーラージグラスのキレイな蛍光色は、実は透明度の高いラージグラスに人工的に着色したものです。ひと昔前は体の表面に塗装していたのですが、技術が発達した近年は注射器で直接体内に色素を注入しています。

体表ではなく体内に注入することから、着色が半永久的だと思っている人もいるようですが、時間が経つにつれ色素が薄くなって脱色していきます。

過去には琵琶湖で捕獲された事例もある

実は2006年ころに琵琶湖で緑色のカラーラージグラスが捕獲されたとニュースになったことがあります。ブラックバスなどの外来種が近年問題になっています。

カラーラージグラスのような小型の熱帯魚でも、放流することでその土地の環境を破壊してしまうことがありますし、病気や寄生虫をその土地に持ち込むことにもなりかねません。飼育できない飽きたという理由で河川や湖への放流は絶対に行わないでください。

どんな生き物でも飼育を始めるのであれば、最後まで面倒を見るのは当然のことです。もしも飼育できなくなったら、ショップに引き取ってもらうなり、知り合いに引き取ってもらうなど引き取り手を探しましょう。

カラーラージグラスは通信販売でも購入可能

(熱帯魚)カラーラージグラス ミックスカラー (約3-4cm)(3匹)[生体]

アクアリウムブーム初期のころにはよくペットショップなどでもカラーラージグラスが販売されていました。

しかし最近は店頭で販売することは少な目なので、地域やショップの大きさによっては取り扱っていないこともあります。

ネットショップを持っているアクアショップやペットショップでは、通信販売でカラーラージグラスを取り扱っている店舗があります。

カラーラージグラスの飼育方法

カラーラージグラスは比較的丈夫な品種なので、アクアリウム初心者でも簡単に育てることができます。ここからはカラーラージグラスの飼育方法についてみていきましょう。

カラーラージグラス飼育の水槽の大きさは?

カラーラージグラスは成長すると5cm~8cmになります。

水槽の大きさは入れる数にもよりますが、水槽が狭く過密状態になるとストレスがたまるので、最低でも45cm水槽での飼育をおすすめします。

水質・水温水換えについて

カラーラージグラスは、酸性の水を嫌う性質があるため、弱アルカリ性~中性の水での飼育が向いています。飼育する水温は25℃~27℃だと調子がよいようです。

水換えのペースは1~2週間に一度くらいのペースで、水槽の3分の1程度の水を交換します。
水換えに関してはこちらの記事で詳しく解説しています。

カラーラージグラスの餌は?

体の大きさはそれほど大きくはありませんが、意外に大食漢です。餌は冷凍アカムシやイトミミズといった生餌を好む傾向にありますが、人工餌も食べてくれるので、比較的何でもよく食べる熱帯魚です。

水草入れるべきは?

カラーラージグラスはそこまで神経質な性格ではありませんが、やはり水草などで隠れ場所を作ることで、落ち着きストレスを軽減することができます。

また産卵時は卵をばらまくため、ウィローモスなどを入れておくとよいでしょう。

気を付けたい病気

カラーラージグラスはショップからの購入直後や、別水槽に移動させたときなど、水質や温度変化によって白点病にかかりやすいです。もし白点病が発生したなら、塩浴や市販のヒコサンZといった薬で治療を行いましょう。

熱帯魚の白点病の治療についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

カラーラージグラスの繁殖は難しい?

カラーラージグラスの繁殖はとても難しいと言われています。繁殖事例はあるものの、個人での飼育環境では条件がそろいにくいようです。またオスメスの見分けが付けにくいため、購入時にペアで購入できないという欠点もあります。

もしも繁殖に成功した場合は、メスは卵を水中にばらまくため底床に卵が散らばり、親や他の熱帯魚などに食べられてしまうことが多いようです。また孵化しても稚魚がとても小さいため、親に食べられてしまうこともあります。

ペアを作るのに成功した場合は、ウィローモスなど底床の上に水草を敷いた繁殖用水槽を用意して、ペアを移動させましょう。そしてメスが産卵したら、すぐに親を元の水槽に移動させます。孵化した稚魚は体がとても小さいため、インフゾリア市販の稚魚用の餌を与えましょう。

カラーラージグラスは混泳向きなの?

カラーラージグラスは蛍光色で派手な色合いなので、他の熱帯魚との混泳を考える人は多いようです。

基本的に同じ水質を好む熱帯魚との混泳は可能です。しかしカラーラージグラスは大人しいといっているサイトもありますが、実際に飼育してみると意外と気性が荒いため、混泳させる熱帯魚は選ぶ必要があります。

またグッピーなどの動きが緩やかで尾ひれが大きい熱帯魚は、ラージグラスに尾ひれをかじられることが多いです。エビ類はカラーラージグラス食べてしまうため、どうしても混泳させたいのであれば、水草や流木などで隠れ家を多く作る必要があります。

まとめ: カラーラージグラスは飼育が簡単だけど色褪せや混泳に注意!

カラーラージグラスはとても美しい熱帯魚ですが、人工着色しているので、飼育していくうちに色褪せることを理解したうえで飼育する必要があります。

飼育難易度に関してはアクアリウム初心者でも簡単に飼育できるほど、難易度は低いです。しかし繁殖は難しく、気性が荒いため他の熱帯魚との混泳は種類を選ぶ必要があります

水質の急変などで白点病になりやすいという特徴もありますが、水換えや水質管理をしっかり行えば体の透明度が高く、美しい状態を維持することが可能です。

色が抜けてしまってもごく普通のラージグラスとして飼育することは可能なので、カラフルなカラーラージグラスを自宅で飼育してみませんか?