美しい水草水槽レイアウトでは、緑系の水草が主構成されているなかに、差し色として赤色の水草が植栽されていることがあります。
赤色の水草を使うとレイアウトのバランスを整えるのが難しくなりますが、上手に使うことでより美しいハイレベルなレイアウト水槽となるためチャレンジする方は多いのも事実です。
しかし、赤色の水草を美しく育てることはベテランでもなかなか難しいです。
なぜなら、一般的な緑色の水草を育てる感覚だけでは事足りないからです。
赤色の水草を美しく育てるには重要なポイントがいくつかあります。
ここでは、水草を赤くするためのポイントを解説していきます。
水草を赤くするのに必要な条件とは
冒頭でもお話した通り、水草を赤くするためには重要なポイントがあります。
ここではポイントを大きく5つに分けて解説していきます。
光量
水草の赤くするための最も重要なポイントは、水槽に降り注ぐ光量です。
水槽に降り注ぐ光量が強力でかつ長時間照らすことで、水草を赤くすることができます。
その理由は、水草が赤くなる理由は強力な光から身を守るための防御反応によるためです。
60センチ水槽のスタンダートサイズで水草を赤くしたい場合、最低でもゼンスイ社のLEDを2~3本は必要です。
また、アクアデザインアマノから発売されているRGBと呼ばれる高性能LED照明の発売から、美しい赤色の水草が育っている水槽があるのをSNSなどで目に付く機会が増えました。
この照明の登場で、赤色の水草が綺麗に育つことが拡散され、水草を赤くするにはより強力な光量が必要だと再認識させられましたね。
点灯時間
最低でも10時間は点灯させなければ美しい赤色に育成させることは難しいでしょう。
浴を言えば、11時間~12時間ほど点灯させるとベターです。
しかし、照明時間を長くすることで厄介なコケが発生しやすくなります。
オトシンクルスやヤマトヌマエビなどのコケ取り生物を上手に使いながら、点灯時間を長くするようにしましょう。
底床
水草の葉を明るくするには底床選定も重要です。
底床は、水草育成用のソイル(土)を使用しましょう。
水草は弱酸性の水質で軟水を好みます。
水草が好む水質にしなければ、美しい赤色にすることが難しくなります。
二酸化炭素(co2)
水草を美しい赤色へするには二酸化炭素の添加は必須です。
さらに、二酸化炭素添加は1秒に2,3滴は欲しいところです。
二酸化炭素添加量が少ないと、美しい赤色になりにくいです。
また、pHが高いと二酸化炭素添加をしても不十分な場合があります。
水草育成用ソイルで軟水・弱酸性と水質を整え、その上でしっかり二酸化炭素を添加していくようにしましょう。
肥料
水草を赤くするには鉄分が重要と言われています。
有名どころで、アクアデザインアマノ社のECAという液肥があります。
しかし、わたしもECAを何度も使用した経験がありますが赤くならなかったことがあります。
その理由は、赤くするための条件がすべて揃っていなかったからです。
つまり、液肥などの水草肥料は最終手段であり、まずは赤色にするための条件を整えることが大切です。
ソイルにも栄養が含まれているため、まずはしっかり管理していきます。
そこで、魚も元気で水も透明、コケもでないけど水草の成長が悪いという時がきたら水草肥料の出番です。
液肥を添加する際は、水草の変化をよく観察しながら少量ずつ添加していきましょう。
気持ちが先走り、たくさん入れると逆効果となるので注意が必要です。
水草を赤くするためのポイントは以上です。
つぎは、おすすめの赤くなる水草をご紹介していきます。
赤くなる水草
ロタラ・インディカ
昔からある有名どころの水草と言えばこちらです。
葉先が細かい有茎草でグリーンロタラとのコラボレーションで大変人気があります。
赤くなる水草のなかでは育成も良いなのではじめてチャレンジする方にはおすすめです。
ロタラsp・ハラ
最近人気のロタラ系の赤い色水草ハラ。
ロタラインディカより赤みが強くなるため、非常に人気があります。
より美しい赤味を強調したい方はこちらを選ぶと良いでしょう。
ルドウィジsp・スーパーレッド
ルドウィジアの赤色です。
ロタラと比較しやや大きい葉で深みのある赤色となります。
中景くらいに植栽してアクセント付けると良いですね。
リスのしっぽ
葉が柔らかくやさしい印象を見せてくれるリスのしっぽ。
綺麗に育てば美しいピンクがかった赤色にありとても美しくなります。
レイアウトの雰囲気を和らげたい方におすすめです。
まとめ: 水草の葉を赤くしたい!水草を赤くするための適正な方法を解説します
いかがでしたか。
水草を赤くする方法から、わたしがおすすめする赤色水草まで解説していきました。
一昔前は。強力な明るさを誇るメタルハライドランプが主流でした。
メタルハライドランプは導入敷居も高かったため、結果的に美しく綺麗な水草を育てることができる人は一部しかいませんでした。
しかし近年では、安価で高性能な水草育成用LEDの登場とSNSでの拡散効果で、多くのアクアリウスとが綺麗な水草を育成できるようになってきました。
今後、LEDにより適合する美しい水草も登場してくるかもしれませんね。
それでは、素敵なアクアライフをお過ごしください!
熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
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