アクアリウム開始直後は、ほんの少し水草を入れただけ、という人が多いですが、慣れてくると水槽内のレイアウトにこだわりを持つ人が増えてきますが、そこで悩むのが「レイアウト素材」ではないでしょうか?
水槽レイアウト用品はさまざまなメーカーから販売されていますが、まずは生き物への影響が少なく、レイアウトの基本である「流木」と「石」を使ったものから始めてみることをおすすめします。
そこで今回は、「流木」と「石」の種類や色、選び方などについて解説していきます。
流木の種類と選び方について
一口に「流木」といっても、その形状や大きさなどからさまざまな種類に分けることができます。
ショップで販売されている流木は、個人で河川から採取したものを買い取って販売していたり、海外で採取されたものが販売されていることが多いです。
購入する際は水槽に入りきるサイズかどうかはもちろんですが、手に持ってみてあまりに軽いものは流木内に空洞ができ、空気が入り込んでいる場合が多いです。このような流木は空気をしっかり抜かないと水に沈みにくいという特徴があるので、購入時に注意が必要です。
熱帯魚水槽でよく使われる流木のタイプには、以下のようなものがあります。
枝流木
枝流木は、小型水槽のレイアウトにも使いやすい、枝状の流木のことです。そのままの状態で水槽内に設置してもよいですし、枝の形状や大きさによってはウィローモスなどを活着して使用することで繊細な水槽レイアウトを作り出せます。
枝流木を使用する際には、購入前に大きさや水槽レイアウトの構図を決めておきましょう。
枝流木は一つひとつ形状が異なるので、同じものを探すのは困難です。完全にオリジナルな水槽を作りたいのなら、枝の形状や太さなどにもこだわり、後で後悔しないようにじっくり考えて選ぶことをおすすめします。
枝状流木を選ぶ時は、手を加えない状態でも綺麗な形状を維持しているものを選ぶこと。このような状態の枝流木を選ぶことで、ウィローモスなどを活着させても綺麗なシルエットを作ることができます。
ホーンウッド
ホーンウッドは、鹿など動物の津ののような形状をしている流木で、水槽内に設置することで迫力のあるレイアウトを作ることができます。
いくつか枝分かれしているものもありますが、基本的には枝というより「木の幹」に近い形状をしていて、太目のものが多いです。
複数のホーンウッドを組み合わせて、大きな流木に見せることも可能です。
選び方としてはやはり単体でシルエットが綺麗なものを優先しましょう。複数を組み合わせる場合には水槽レイアウトをイメージしいながら、形状を考え選んでいきます。
スタンプウッド
スタンプウッドは、木の切り株に近い形状の流木で、最近アクアリストの間で流行りつつあります。
「切り株」ということで、水槽レイアウトでかっこよく組み合わせるのには、レイアウト力が問われるのでアクアリウム初心者にはやや扱いが難しいです。
水槽内に設置することで、自然の切り株が水槽内にでき、ナチュラルな世界を作ることが可能になります。
幅に関してはさまざまなものがあるので、自宅水槽内に設置できるサイズのものを選ぶのがポイントです。
流木を使用した水槽レイアウトの一例
流木を使用した水槽レイアウトをほんの少しですがご紹介しましょう!
枝流木を使用した、アクアテラリウムです。広がりある枝がのびやかで開放的です!
逆に、流木を組み合わせ、密度を高めるレイアウトも、自然を凝縮したようで美しいです!
ホーンウッドに近い流木を上向きに斜めにおいて、水草を活着させることで、ボリュームのある水槽ができます!
様々な形状の流木を組み合わせればこのような迫力を感じられるネイチャーアクアリウムを作れます。
こちらは流木とリシアだけというシンプルな水槽レイアウトですが、リシアがこんもりと茂って、草原のようなファンタジー色の濃いレイアウトを作り出しています。
水草と流木のレイアウト方法については、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
流木を使用する前に!あく抜きをしよう!
流木はショップで購入したものだけでなく、自分で拾ったものを使用することも可能です。しかし使用前に殺菌などを兼ねて、「あく抜き」して使用しなければなりません!
あく抜き方法や使い方に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています!
石の色や種類の選び方
流木以上に種類の多い石は、形成している成分によっては水質を変化してしまう可能性があるので、色や形はもちろんですが水質変化についても気を付けねばなりません。
水槽レイアウトでよく使用されている石には、以下のようなものがあります。
グレー色の石
グレー系の石は繊細な雰囲気を作りやすく、「龍王石」が特に有名で、流木との相性が良いです。
龍王石はどんな特徴がある?
「龍王石」は色合いが鮮やかで、白い筋が入ったりしわの入り方など一つひとつ風味や形が異なりバリエーション多い石です。サンゴのようなイメージを持つ人も多く、稜線・石際に入り組んだラインなどを水槽レイアウトのメインにするとカッコイイレイアウトを作りやすいです。
黄土色の石
黄土いろの意思は「黄虎石」がアクアリストの中では有名ですが、この黄虎石は少し凝った雰囲気のある石で、水槽レイアウトの中で「石を強調したい」ときにおすすめです
黄虎石にはどんな特徴がある?
黄虎石(おうこせきと読みます)は、黄色みの強い色合いと、独特の凹凸、そして穴のある形状が人気の石で個性的な水槽レイアウトを作るのに向いています。
この他にも溶岩が固まってできた「溶岩石」などさまざまな特徴をもった石が水槽レイアウトに使用されることが多いです。
水槽レイアウトに使用される石につては、こちらの記事も参考にしてください。
石を使った水槽レイアウトに関しては、こちらの記事も参考になりますよ!
石を入れることで水質の変化が気になる!という人には、人工的に作られた「偽石」を使ったレイアウトがおすすめ!
偽石を使ったレイアウトに関してはこちらの記事をどうぞ!
石を使った水槽レイアウトの一例
石を使った水槽レイアウトの一例を少しだけご紹介していきます!
小型水槽に龍王石をレイアウト!シンプルながら迫力ある景色を楽しめます!左のように、ボトルにレイアウトしてもおしゃれですね!
こちらは大型のシクリッド水槽です。いくつもの溶岩石を組み合わせ、高さのある水槽レイアウトを作り出しています。
こちらの水槽では岩の積み方で洞窟のようなイメージを作り出しています。
石だけだとどうしても無機質で冷たい感じや、火山といったイメージがわきやすいレイアウトになりがちですが、このように水草をプラスしたり流木と組み合わせてみることで、幻想的なレイアウトや、ナチュラルな雰囲気の水槽レイアウトを作ることができます。
水槽レイアウトについても学ぶことでかっこいいレイアウトを作りやすくなる!
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水槽レイアウトに使用する流木や石について、基本的な知識を付けることはもちろん大切なことです。
しかし「水槽レイアウト」は個人の感性で「漠然と考えている」と思っていませんか?
実はデザインセンスがない人でも、水槽レイアウトのコツをしっかりと覚えることでかっこいい水槽レイアウトを作ることができるんです!
水槽レイアウトのコツに関しては、こちらの記事を参考にするとよいですよ!
まとめ:水槽レイアウトの基本を押さえてオリジナルのレイアウト水槽を作ろう!
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今回は水槽レイアウトで使用するアイテムの基本となる、流木と石についてお話しました。
流木や石は外部から病原菌や寄生虫を持ち込む原因にもなりかねないので、事前にあく抜きなどを行って使用しましょう。さらに含有成分で水質が変わる可能性があることも考慮して、使用しなければなりません。
それぞれの特徴をしっかりと把握して使い分けることで、オリジナルなカッコイイ水槽を作ることができるようになります。
水槽レイアウト技術に関しては、数をこなして経験を積むのはもちろんですが、上級者のレイアウトを見て技術などを盗むことも上達する大切な要素です。
水槽レイアウトを上達させたいのであれば、他の水槽レイアウトをまねたり、テクニックを応用してみましょう!
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